バルーンを堪能した後は、いつもの樫原湿原へ向かう。
湿原の管理事務所付近までくると、幾つか並べられた檻から、大きな羽音を立てて、一斉に鳥が飛び立っていくのに出くわした。
「うわ!びっくりした。」(私)
「雉の放鳥ばしよるったい。よかとこに来たね。」(猟友会の人)
毎年この時期、100羽の雉を、ここで放しているのだとか。
ありゃまあ。
どうせなら、放す前に、ファンファーレかなんかして貰わないと。
いきなりだったから、最後の方しかカメラが間に合わなかったよ。
という事で、
100羽の雉が、一斉に空に飛び立つ様は、想像していただくしかない。
湿原の動植物を研究している学者かな?
長靴履きで湿原に入り、熱心に白い箱の中を覗いていた。
サイヨウシャジン。
辛うじて数輪が。
湿原を彩っていた華やかな色達も、すっかり枯れ色に変わっていた。
アケボノソウ。
これでお終いだ。
サワギキョウ。
しぶとく花を残していた。
アキノキリンソウ。
これもしぶとい。
なんの草だろうか。
草紅葉となって沼地を彩っていた。
一方、リンドウは元気である。
独り舞台といっていいほど。
マアザミ。
モウセンゴケ。
ウナギツカミの成れの果て?
ノダケも店じまい。
狂い咲きしていたノハナショウブもかなりしぶとい。
栗の若木。
桃栗3年と聞くが、これで3年目ぐらいなんだろうか。
狂い咲きのカワラナデシコ?
こっちはツルリンドウ。
確認できたのは、この辺りの数輪のみ。
ツルリンドウは姿を実に代えつつある。
代わりに、キッコウハグマは真っ盛りである。
シュウブンソウ
ガンクビソウ
ウメバチソウは、まだまだ元気である。
元気に花を咲かせている物もあるにはあるが、ほとんどは店じまいをしてしまっている。
昆虫など、動くものは皆無となっていた。
そろそろ湿原は、冬支度に入ったようである。
今回が、今年最後の湿原訪問である。
次回、来年の春に!