やさぐれる
2006-04-12 | 本
最初にこの言葉を気に入ったのは、川上弘美さんが日経新聞に連載していたエッセイの『此処彼処』の「吉祥寺」の回に出てきたとき。
やさぐれるとは、家からはぐれるという意味であるらしいのだが、エッセイには彼女独特のやさぐれぶりが描かれていた。 それはパンツを・・・いや、ここで全部話してしまうとつまらなくなってしまうので、すでに単行本になっている此処 彼処 (ここ かしこ)でどうぞ。
そして最近買ったのは、山賊さんのそのタイトルもズバリやさぐれぱんだ。
ぱんだというキャラクターとやさぐれという言葉の組み合わせの違和感、書店で平置きされていたのを思わず手にとってしまった。 結局その日には買わなかったのだが、気になってしょうがなくて後日やっぱり買ってしまった。
元々インターネットの山賊UNDERGROUNDから生まれたコミックで、余白が多くて密度は濃くないのだが、でもまさにそのなんとも言えない間が魅力的で、全体に不条理な雰囲気が漂っている。
さて、わたしなりのやさぐれるって、どんな風だろうと考えてみた。 でも気持的にも体力的にもダメなときはお茶飲んでふて寝、みたいなのが多くて、家からはぐれてということはめったとない。 とすると・・・やはり試してみるなら家にいながら川上弘美さん式に?(^^;
川上弘美さんっていうと、『センセイの鞄』の作者さんだけど、日経の(小説でない)連載でしか知らないなぁ…と思っていたら、あの連載が単行本になったものだったのですね。
自分も良く知る意外な場所が、さりげなーく登場してビックリだった事が数回…。不思議な脱力感が漂っているのが好きでした。(^^;;
ネットで手近な図書館にあるのを確認してうれしかったけど、昨年出た本で予約もなくってすぐ借りれちゃう様子に半分寂しかったり(笑)
Unknownってなんやねん…と思ってしまった(汗)
すみませ~ん
春蘭さんも此処彼処の連載読まれてましたか。 川上さんにししては珍しく具体的な地名とかが出てきて興味深く読んでいました。 図書館では人気薄?みなさん繰り返し読みたくて買っちゃったかも?ということにしとこう。(笑)
センセイの鞄も良かったですよ、なんか泣けました。