なーる
2010-02-09 | 本
京都つながりで、ひさしぶりに本の紹介。
ものすごく季節はずれなんだけど・・・祇園祭の話です。
いま森見登美彦さんの宵山万華鏡を読み終えたところなのですが、タイトルどおり、この本はお祭りの万華鏡でした。 装丁もキラキラしていて中身にピッタリ。
6つのお話から成っていてそれぞれも完結しているのですが、全部を読み終わると・・・バラバラだった風景に焦点が合って、宵山様って誰やねん?も解決して「なーる」とつぶやいて頁を閉じることになります。
お祭りって灯がたくさん点って賑やかだけど、一歩外へ出れば暗闇。 宵山はこの世でないところへの扉の開く日なのかも。
正統派?の祇園祭観光を極めた人よりも、宵山は懐かしいけどもうたくさん(混みあうし)という人におすすめかも。 混むし暑いししんどいからもうええわぁと思っていたけれど、また見に行ってみようかなぁという気持ちになりました。
わたしも学生時代に、夕焼けごろから出かけて、日も暮れて鉾がきれい~、でも人混みで身動き取れない、喉渇いたけど露店の飲み物って何でこんなに高いねん、などとうろうろしていてたら、いきなりの大雨にざっぱーんと襲われて、地下道へ掛け込んでそのまま大阪へ逃げ帰ってきてしまったという思い出が。 夏のお祭りとはいえ、まだ7月半ばなので梅雨があけてないことが多いのでこのようなことになることも。(^^;ゞ
うーん・・・リウマチャーとしてはやっぱりあの人混みの中を歩くのはしんどいか。 怖い目にはあわなくても、痛い目にあいそう、コンチキチン。
ちなみに、森見登美彦さんはわたしが好きな万城目学さんと親交があるそうです。 この一冊だけでそう言ってしまうのは乱暴ですが、雰囲気が似ていると思ったんでした。 同大学出身で同世代かぁ、なーる。
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