諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

古着屋

2011年07月01日 08時08分55秒 | つぶやき

まばらに咲く火焔木の下で、UKAY・UKAYと呼ばれる古着を売る人たち。
因みに鵜飼いと読んではいけない(笑)オーカイ・オーカイという発音が近いだろう。



私も経験があるが、家で不要になった物は、こちらでは玄関先や開いた場所でとにかく露店を出す。この古着屋もおそらくクリーニング屋の閉店時に引取りに来なかった洗濯物をまとめて売っているのではないだろうか。

フィリピンにおける商店の一つのネックは先払いにしない商売の在庫である。クリーニング屋しかり、家電修理屋しかり、完了しても依頼した客はお金が出来るまで引取りに来ない。

したがって在庫は増えるが、収入にはならない。クリーニング屋などは引き取り期限を決めた伝票を発行してサインを貰えば質屋のように現物をこのようにさばけば問題は無いと思うのだが、現実にはそれもしないところが多いようだ。




以前に私の店があったビルの前の駐車場であるが、今や誰も店子がおらず、ビルそのものが売りに出されている。貸しビル業のマネージメントのまずさが祟ってか、今や廃墟ビルのようになっている。

こちらでは、少しの努力を惜しむ為に、最後に大きな問題となって帰ってくるケースが間々ある。一連のビジネスの失敗は、立地や内容も大事であるが、やはり一番の問題は人為的要素が大半を占める。

まあそれはここだけとは限らず日本でもそうであることには間違いないが・・・・・・。