諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

近況

2011年07月23日 09時03分24秒 | つぶやき

財布の具合がハッキリ出るフィリピーノたち、出費のある月は極端に外で食事に出ない。代わりにご飯のテイクアウトがやたらと増える。フィリピンでは給料の出る日は毎月15日、月末と2回で支給される場合が多いようだ。

しかし職場によっては建設業のように毎週土曜日が給料日のところもある。田舎や遠方から来ている職人?たちは土曜になると家路に着く。ところがこれが問題でもある。給料を受け取った職人達は月曜日になってもこない場合が多い。職場に戻るのが億劫になるのだろう。

当面の食費はあるし、また無くなったら職場に戻ればいいと言う考えなのだろう。当店もそれは例外ではなく毎週土曜日の給料日なのだが、月曜日に欠勤する従業員も多い。雇用する側にとっては週の初めに休まれると営業に支障をきたす。

始終従業員募集の貼紙を出す理由はそこにある。使えないと言うより元来の職場と言う考えが全く定着していない。もっともモールや大手のFC店では即呼び出されて解雇されるというルールがあり、仕方なしに時間を守り、仕方なしに休みをとらないというケースが多いだろう。




この1個売りのインスタントコーヒーやビスケット、庶民はこの手の物を買うのが普通であり、まとまったコーヒーの瓶入りや箱に入ったビスケットなどは滅多に買わない。子供のミルクにしても、シャンプーや歯磨き粉、紙おむつの果てまで全て一回分の量しか買わない。

そうではない家庭もあるだろうが、生活費が無くなったら仕事をするような状況では、この1個買いも仕方がないのであろう。それが故近所のサリサリストアは売り物を1個売りに絞った販売をしているのが現状である。これは住んでいるエリアによってもかなりの違いがあるが、コンビ二などはそれ相当に値段が高いので、そうしたスクァッターエリアをターゲットには出店しないと言うのが定説になっているようだ。

それにしても、そうした社会構造は長年に渡って染み付いていった物なのか、それともあまりにも貧困が進んだ挙句の結果なのか定かではないが、スーパーなどで買い物をしていると、客によって買い方がかなり違うというのも良く観察していると判る。



この海老の塩焼きであるが、日本人の海老好きも世界では知れ渡っているが、実はフィリピンもかなりの量が消費されているだろう。天ぷらを出す当店では、天ぷらイコール海老天ぷらと言うのがこちらでは普通に解釈されており、野菜天の入った天丼を注文されて出すと、何故海老ではないのかと聞かれる場面も多々ある。

この海老好きという理由は実はパレンケ(市場)の魚売り場には必ずと言っていいほど海老専門業者が居り、スーパーのそれとあわせると一日にかなりの量の海老が裁けているのではないかと推察する。販売されている海老にも種類があり、SUGPOと呼ばれているブラックタイガーが一番の高級品、その次はHIPONと呼ばれている、種類は定かではないが色の違う種類があり値段は比較的安めである。

ブラックタイガーはネグロ(黒い)、色の白っぽい物はモレナ(浅黒い)と呼ぶかどうかは定かではないが、カミさんが冗談でそう言っていたのを思い出した。因みにロブスターや伊勢えびもあるが一般庶民にとっては論外である。




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