諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

フィリピン スタンダード

2011年10月04日 09時48分30秒 | つぶやき
メニューをプリントすべく原稿は完成した。しかしここフィリピンではドイツ発祥の
企画サイズISO 216、例えばA-4などいう企画の紙は一般的ではない。

一般的にはこちらではアメリカで使用されているリーガルサイズと呼ばれているそれとは又違い
チリやメキシコなどで使用されている違うサイズのインチが基準のリーガルサイズなのだそうである。

しかしプリンター自体はISO 216の世界基準が中心で設計されている為にフィリピン
の紙のサイズに合わせて手動で設定するしかない。

大概はA-4サイズなどを基準にしてメニューなどを作っている私であるが、このA-4サイズの
紙を買うには大きな書店や学用品売り場で探すしかない。

近所のサリサリストアではオムツ一枚から買えるほど物品は充実しているが、こと企画サイズが
世界と足並みが揃っていないフィリピンではこんな些細なことが障害となる。



しかしこの寸法の基準は紙だけとは限らない。今回店の工事に関わり木材や釘などをかなり
買い求めたが、釘の長さはインチで、しかもスペイン語で言わなければならない。

例えば1インチの釘はウノ、1インチ半はウノ・イメジャーという言い方である。しかしこれが
今度は角材となるとフィートを使うことになる。例えば2インチ×2インチの角材の長さ、
これがフィートで表現される為にドスフォードス・バイ8フィートと言う表現になる。

コンパネ材は平方フィートのサイズ、しかも種類は2種類あり、所謂コンパネ材はプラィウッド、
中心に薄い板がサンドされている物はプラィボードと言う。



しかもこれも又種類があり、オリジナリーと呼ばれる価格の安い物と、クラスAという若干
価格の高いものがある。もちろん私はオリジナリーを多用したが(笑)

この他に水道のPVCパイプの長さ、直径はこれまたフィートとインチの混合、なんとも不思議な
表示の仕方であるが、ある意味これはフィリピン独特の表し方で他の国の人には通用しないだろう。

日本から持ち込んだメジャーを使っていたら、それには日本の尺寸が刻んであるが、それを使った
こちらの作業員はインチと勘違いして一寸は1インチのつもりで計測して、それでも仕事が進んで
いる辺りがこれまたフィリピンらしいところでもあったが(笑)

いずれにせよCm表示は皆無に近い状況のフィリピン、紙のサイズは特別、やはりここの国は
世界の基準とは蚊帳の外なのかな・・・店の工事に伴う仕事そのものの違いを今更ながらに感じた。

さてA-4の紙を買いに行ってこなければ・・・・。