諸行無常の響きあり

フィリピンの小さな焼き鳥居酒屋の親父のつぶやき

何故そこまで

2011年10月13日 07時51分50秒 | つぶやき
知人の家で働くメイドさん、家の都合で辞めたと言っていっていたが、また舞い戻ってきた。
しかしその彼女だが、手首を切って自殺未遂をしたとのこと・・・。
その原因だが、家族が多すぎて学校に通う家族の学費稼ぎが出来ずに、追い詰められたとのこと。
兄弟はご多聞に漏れず多いのだが、皆仕事があったりなかったり、親は健在とのことだが
彼女に依存して生活しているのが現実らしい。

日本人家庭でメイドをするその彼女にどれだけの稼ぎが出来よう・・・。
この現実から逃避する為に手首を切り自殺未遂を図ったのが3度目だそうである。
これを仕方がないと言って諦める彼女の家族、やはり何かがおかしい。
兄弟や家族の為に仕事をしなければならないという義務感は何処から来るのだろう。

確かに家族は大事である、しかしそこに自分自身の人生はないのだろうか。
これは以前から感じていたことであるが、家族の中の稼いでいる人間に頼る、
仕方のないことだが、周りの人間はその彼女本人の将来は考えないのか・・・。
よく日本に嫁ぎ、フィリピンに送金をしている話を聞くが、その嫁いだ本人は日本の生活のことは
いつも上の空でフィリピンの家族のことばかり考えている。


こうしたフィリピンの生活構造はやはり何かがおかしいと思うのは私だけか・・・。
フィリピンで暮らしている私にとってはこうした話は珍しい話ではないが、
果たしてその彼女はいつか伴侶を持つことになるだろうが、その場合も
ここまで悩む性格であれば結婚後もおそらく家族のこと背負い続けるのではなかろうか。

こうした一連の大家族主義のフィリピンの社会構造そのもの、改善する気にもならないほど
庶民の暮らしの中に浸透していると言うのも現実であろうし、それが良いのか悪いのかは
ここの国民が決めてきたことであろうから、それがここでは常識なのであろう。
それにしても、家族を食べさせる為に追い詰められた若き女性、一体彼女の人生の先には
何が待っているのあろう。

この手の話を聞くといつも疑問を感じる私であるが、何故そこまでするのか我々には計り知れない
この国の現状が庶民生活と重なってい、つも頭の中に残る私の疑問である。

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