時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

ネットフレネミー

2013-04-28 22:37:07 | なんだかなぁ

ネット上でのやりとりというのは、ほとんど文字であり、

その温度は体温より低いイメージが私にはあります。

 

私自身もネットを始めてすぐの頃にフレネミーの洗礼を受けました。

ボキャブラリー、文章力の不足に加えて、

文字というモノクロの世界へ温度を吹き込む

絵文字への嫌悪も原因だったかもしれません。

 

仮想空間ではあっても、

画面の向こうには間違いなく生きている人間がいることを、

当時の私は全くわかってなかったです。

 

リアルよりも強気な私が文字となり動き出すと、

それなりの反応が返ってきますが、

コメントを入れてくれる方々の言葉には善意も悪意もありました。

経済的な意見を書いた記事では起きないのに、

政治的な意見を書いた記事の後では、

必ずと言っていいほど嫌がらせを受けました。

が、当時はそれを逆に面白がっていたところもあります。

 

言葉の裏に強い悪意を感じる場合には、

論理の矛盾を指摘するなどの観測気球をあげてみたり、

慇懃無礼な書き方で批判することもありました。

反応はと言えば、脊髄反射の捨てゼリフ、

嫌がらせメールの送りつけ、というものです。

かなり辟易しましたが、でも、そういう素直な反応は、

まだマトモな人ならではのものでした。

 

一番怖かったのは、ネットフレネミー。

もちろんリアルのフレネミーも怖いですが、

それなりに対処の仕方ってものがあります。

悪意の広がり方を比べれば

ネットフレネミーの怖さはリアルの比じゃありません。

相手の存在が見えないだけに、畏怖が増幅されてしまいます。

 

優しいコメントで近づき、かなり親しくなってたのに、

裏では悪口をネット上に垂れ流す。

名前を変えて嫌がらせのコメをいくつも入れる。

精神的なダメージを狙っての嫌がらせです。

 

IPアドレスなどから追って行くと、

誰なのか気がつくまで、そう時間はかかりませんでしたが、

困ったのは私の掲示板、メールだけでなく、

私のところにコメントを入れてくれた人の所にまで行き、

悪意の書き込みを繰り返し入れてたことです。

その人は何も悪くないのに多大な迷惑をかけてしまいました。

幸いその方たちは理解を示して笑ってくれましたが、

一度でもそういう目にあうと、

どれも親切ごかしの言葉じゃないかと、過敏に反応してしまいます。

落ち武者はススキの穂にも怖ず、ってやつですかね。

 

それにしても、なぜそんなことを?と疑問に思い、

ネットフレネミーが入れた過去コメントから、

きっかけとなりそうなことを探してみると、思い当たるのは「嫉妬」。

そこからやられた事の一つ一つを見て行くと、全てが氷解しました。

 

お仲間クラブ的になりすぎると、

それだけで一方的に怒りを覚える人が存在する。

そこにも私は気が付かなかったのでした。

 

そこからはメールで何度もやりとりをし、

言葉を尽くして私の思うところを正直に伝えましたが、

更なる疑念を募らせていることがわかりました。

全く話が噛みあわないまま1ヶ月が経過した時点で、

これ以上は時間の無駄だと判断し、

理解するもしないも関係なく、今後一切かかわらない、

ということを第三者との対話という形でコメントに残し、

一方的にケリをつけました。

 

あっちの世界の人だから怖い、と。

 

突き放しという手段を取ったのが良かったのか悪かったのか、

その後も見てたかもしれませんが、

ヘンなコメントが入ることもなくなりました。

そして運営元による掲示板の閉鎖で完全なる終了です。

 

今は個人の発信ツールが数多くあり、

多くの人が自分の生活を開示し、心情を披瀝しています。

その分、被害に遭う確率も上がってるかもしれません。

 

基本、自己発信は、突き詰めればご自慢披露ですから、

ムカつくなら見なきゃいいだけなのに、

特別な嫉妬の虫が動きだすんでしょうかね。

まったくもって迷惑な話です。

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿