時の栞

何を見て、何を思い、どう表現したのか。
私の欠片であるコトバで綴った、私自身の栞です。

撤去された培養土など、販売再開の動き

2011-08-21 12:43:50 | ナニゲな日々

プライスカードからすると、培養土が置いてあったスペースのようです。

今月中旬時点でも、腐葉土や培養土などは、すっかり棚から撤去されてました。

これから、って季節に問題が起きて、ホームセンターも災難です。

が、今月に入っても、まだ心配な記事がありました。

培養土暫定許容値5倍のセシウム、秋田・雄和中で /秋田

記事引用開始

県環境管理課は2日、秋田市立雄和中の倉庫で保管されていた培養土1袋半から1キロ当たり2000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと発表した。同日農林水産省が示した腐葉土と培養土の暫定許容値同400ベクレルの5倍にあたる値。同市立泉小でも腐葉土が入ったプランターの土壌から同960ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 同日、県教育庁保健体育課のまとめで、放射性セシウムを含んだ栃木県産の腐葉土を購入していた県内の学校や保育園は計61校園に上ることも分かった。この日は新たに12校園での購入が判明。同課は順次、検査する。【坂本太郎】

引用終了

なんといっても学校ですから、困りますよね。

夏休みは子供が顔を近づけ植物の成長を観察したりする時期だし、これがもし小学校のプランターからだったりしたらと思うとゾッとします。

大人は生殖腺に影響を与える放射線から子供を守らなければなりません。

それは我が子であるなしに関わらず。

そんな中、やっと農水省から肥料・土壌改良資材・培土及び飼料の暫定許容値が発表になり、徐々に販売再開されはじめています。

でも…。

(1)肥料・土壌改良資材・培土中の放射性セシウムの暫定許容値

肥料・土壌改良資材・培土中に含まれることが許容される最大値は、400ベクレル/kg(製品重量)

とありますが、ただし、と続いて、

1)農地で生産された農産物の全部又は一部を当該農地に還元施用する場合

 2) 畜産農家が飼料を自給生産する草地・飼料畑等において自らの畜産経営から生じる家畜排せつ物又はそれを原料とする堆肥を還元施用する場合

 3) 畜産農家に供給する飼料を生産している農家等が、当該飼料を生産する草地・飼料畑等において、当該飼料の供給先の畜産経営から生じる家畜排せつ物又はそれを原料とする堆肥を還元施用する場合

 においては、この限りでない。

とあります。

2)、3)はともかく、農産物をその農地から完全に撤去しているのって見たことないので心配です。

人参だって、キャベツだって、間引きしたものや、収穫時に葉っぱが農地に残っているのは普通の光景です。

それを土と一緒に耕して肥料の一部とするのは見慣れてきた風景です。

その場合、これが土壌中の汚染濃度を上げるのだという自覚がないままだったら?

それがたった1枚の通達書で、全ての農業者の方が還元利用しないって言い切れるでしょうか?

収穫したら、すべてを撤収しているかどうか、近くにある農地などで確認してみたいと思います。

もし、確実に農産物の全部、もしくは一部を取り除いてないことを確認したら、すぐに報告することが汚染の拡大を防ぐことではないかと私は思います。

 

販売再開の様子

 

このコメリでは8月16日の時点で、まだ腐葉土はありませんでした。

信濃毎日新聞 8月20日 腐葉土など、県内で販売再開の動き 放射性セシウム汚染問題

記事引用開始

放射性セシウムに汚染された腐葉土が全国で流通した問題で、ホームセンターなどの売り場から姿を消していた腐葉土などの販売が県内で徐々に再開されている。店側は、放射能濃度を検査する様子を撮影した写真を売り場に掲示するなどして安全性をPRしている。

 カインズホーム塩尻店(塩尻市)は17日、約3週間ぶりに培養土(1袋14リットル入り)を店頭に並べた。カインズホームの商品でセシウムが検出され、国から販売自粛要請を受けたのはバーク(樹皮)入り腐葉土だったが、培養土も同じ腐葉土を混ぜていたため自主的に撤去していた。

 同店を訪れた近くの男性(75)は「検査済み」の掲示に「花の植え替えに使いたい」と2袋購入。販売再開について、多い日で1日数十件問い合わせを受けていたという小飼実店長(34)はほっとした様子だった。

 カインズホームを展開するカインズ(群馬県高崎市)によると、販売再開に当たって検査時の写真を売り場に掲示。さらに、国が示したセシウムの暫定基準値1キロ当たり400ベクレルより厳しい同350ベクレルを自主基準としたという。

 コメリ(新潟市)も18日までに腐葉土や培養土、堆肥などの販売を再開。同社が展開するコメリハードアンドグリーン安茂里店(長野市)で同日、堆肥を購入した同市の女性(64)は「できるだけ定期的に検査してほしい」と話していた。

 全農県本部によると、農業関連資材を販売する「JAファーム」も近く販売自粛を解除予定。「ケーヨーデイツー」「本久デイツー」を展開する「ケーヨー」(千葉市)と綿半ホームエイド(長野市)も、安全性を確認した段階で販売を再開するとしている。

引用終了

いずれにしても最大値で製品重量1kgあたり400ベクレルはあるという可能性で取り扱っていかなければ駄目ですね。

手に傷があればそこから体内に吸収されるとのことなので、厚手のゴム手袋を使うなどしたほうが良さそうです。

ま、私は今年、土をいじくるつもりは無いですが。

 

社)日本土壌肥料学会 放射性セシウムに関する一般の方むけのQ&Aによる解説 

     〃   放射性核種(セシウム)の土壌-作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見 



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