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あのお菓子が進化したらどうなる?「ネオ定番スイーツ」が大人気!

2024年10月31日 | グルメ

昔からある定番のおやつが、近年新たな素材や製法で進化しているとか。
子どもの頃から慣れ親しんだお菓子がさらに風味豊かになったり、フォトジェニックな見た目にアップデートされていたり、個性あふれるスイーツが続々と誕生しています。
今回は、伝統的なお菓子の進化形「ネオ定番スイーツ」についてご紹介しましょう。

 

■「ネオ定番スイーツ」とは?

プリンやゼリー、シュークリーム、ホットケーキなど、子どもから大人までみんなが知っているスイーツ。
世代を問わず愛され、名前を聞いただけで甘い香りが思い出されるお菓子ですね。
これらの定番スイーツが、最近進化しているというのです。
これまで当たり前に使われてきた材料を変えてみたり、今まで使ってこなかった素材を加えてみたり、質感やサイズ、味、色、香りをブラッシュアップさせたスイーツが「ネオ定番」として生まれ変わりました。
人気の理由は、新しい見た目と味だけではありません。
一口食べて感じる懐かしさはそのままに、さらに風味やコクが増し、美味しいものをたくさん知っている大人の舌をもうならせる味わいを完成させています。
今後もさまざまな定番スイーツが「ネオ定番」化されていくでしょう。
しかし、そこには伝統的なお菓子に対するリスペクトが含まれていなければなりません。
ネオ定番スイーツは全く新しいお菓子ではなく、定番の良さを再発見できる再構築スイーツなのです。


■いま人気のネオ定番スイーツは?

それでは、いま若い人を中心に話題のネオ定番スイーツをご紹介していきましょう。
海外で生まれた伝統的なお菓子も、日本で新たな魅力を見出され再注目されています。

・フィナンシェ
フランス発祥のフィナンシェは、17世紀ごろから広まりました。
その形や色が金塊に似ていることから、「金融家」「お金持ち」を意味するフィナンシェ(financier)と名付けられています。
しかし、初めてこれを考案したのは修道女(Visitandines)だったため、古くは「ヴィジタンディーヌ」と呼ばれていたそうです。
フィナンシェはアーモンドパウダーがたっぷり使われ、卵白や焦がしバター、砂糖などと混ぜ、型に入れて焼きます。
マドレーヌにも似た味わいですが、フィナンシェは卵白のみを使い、マドレーヌは全卵を使うという違いがあります。
日本でもチョコレートや抹茶を混ぜ込んだフィナンシェが作られてきましたが、最近は本場フランスの味や食感を追求した「ネオ定番」フィナンシェが登場。
2023年にオープンした「ルノートル」では、店内で焼き上げるフィナンシェを提供しています。
日本では個包装した状態で販売するのが一般的で、焼き上がったフィナンシェから出る蒸気がこもりやすいため全体的にしっとりした食感になるのだとか。
いっぽうフランスでは焼き立てのまま包装せずに並べ、その日のうちに販売します。
本場のフィナンシェは表面のカリッとした食感も楽しみの一つ。
焼き菓子の代表選手も、ネオ定番化で本場の味が提供されるようになりました。

・チュロス

スペイン、ポルトガルが発祥の揚げ菓子チュロス。
テーマパークでもおなじみの人気スイーツですが、こちらを看板商品にしたお店が急増しているといいます。
従来のチュロスは、製造工場で揚げたものを常温で販売または保温して提供されるのが一般的でした。
最近はオーダーが入ってから揚げるスタイルのお店が増えており、出来立ての美味しさを楽しめるように。
さらに小麦粉の代わりに米粉を使った新食感のチュロスを提供するお店も出始め、バラエティ豊かになりました。
日本ではまだまだトレンドの形成中ですが、韓国ではすでにチュロスが大ブームを巻き起こしているそうです。
2023年8月に新大久保でオープンした「111チュロス」では、韓国から取り寄せたというチュロス生地を絞り出す機械によって、作り立ての生地を揚げることができます。
韓国では「生チュロス」とも呼ばれ、生地を冷凍しないため従来よりも弾力の強いモチモチとした食感が楽しめるでしょう。
表面はクリスピー感が強めで、もっちり食感とのギャップも際立ちます。

・クレープ
チョコレートソースやキャラメルソース、生クリーム、アイスクリームにバナナ、いちご、ブルーベリーなどのフルーツを合わせて薄焼きの生地で巻いたクレープ。
1本でお腹いっぱいになる贅沢なスイーツは、これ以上ないほど味も見た目も完成されています。
これをネオ定番化すると、逆に「シンプルになる」というから面白いですね。
東京・代官山にある「ジーエイチ クッキーズ.」では、全粒粉とアーモンドプードル、焦がしバター、バターミルクで作られたこだわりのクレープ生地が楽しめます。
食べ応えがありながら、軽やかな食感を実現しているとか。
香ばしさとモチっと食感を堪能するため、生地の美味しさがダイレクトに伝わるシンプルなトッピング「シュガーバター(650円)」がおすすめです。

・バター
バターがスイーツ!?と驚く人も多いでしょう。
2023年4月東京・丸の内にオープンした「BUTTER 美瑛放牧酪農場」では、”バターを食べるためのホットケーキ”が人気です。
北海道美瑛町にある広大な農場で育てられた牛のミルクが東京に運ばれ、このお店の脇にある工房でバターになります。
出来立ての「ミルクを食べるバター」は、同店でホットケーキを注文すると100gも付いてくるとか。
旨みが強く軽やかな口当たりのバターは、ホットケーキに風味づけとして添えるにはあまりにも贅沢!
むしろホットケーキのほうが添え物では…と感じるかもしれませんが、ホットケーキ自体にもこだわりが詰まっています。
北海道美瑛町で栽培された小麦粉を使い、バターの製造過程で生まれるバターミルクと溶かしバターが加えられた風味豊かな生地です。
このホットケーキと特別なバターを楽しむのに、シロップは不要。
生地は甘めに仕上がっているため、甘党も満足できるでしょう。
バターは別添えとなっているため、余った分は持ち帰りも可能です。
美瑛放牧酪農場で放牧されて育った牛のミルクは夏と冬で味わいも異なるそう。
変化するバターの風味も楽しみの一つです。


■「ネオ和菓子」も登場!

日本の伝統的スイーツ、和菓子もネオ進化中です。
ほっこりするような甘さや食感はそのままに、羊羹やおはぎなどが若い人にも注目される「映えスイーツ」として変化を遂げました。

・美しすぎる羊羹
株式会社 長門屋本店の「Fly Me to The Moon羊羹ファンタジア」「Fly Me to The Moon chocolateチョコ羊羹ファンタジア」は、2017年グッドデザイン賞を受賞したネオ和菓子です。
やさしい甘さの小豆羊羹で透き通る錦玉羹を挟み、クルミやドライフルーツをちりばめました。
なんとこの羊羹は、切る度に絵柄が変わるという仕掛けも。
分け合ってみんなで楽しむ、一緒に同じひとときを過ごし感動を共有する、日本の「おもてなし」を象徴するような和菓子ですね。

お手玉みたいな可愛いおはぎ
新潟餡果子 萬代庵が提供する「萬代餡」は、伝統的なおはぎに新しいエッセンスを加えたネオ和菓子です。
新潟の新ブランド米「新之助」を使用し、米どころならではの風味豊かなお餅が完成しました。
地元の老舗店がじっくりと炊き上げた甘さ控えめの餡は、マスカルポーネチーズやチョコレート、フルーツなどとの組み合わせで新感覚の食感と味わいに。
まんまるに形成されたおはぎは、お手玉のようにも見えますね。
思わずつまみたくなる小さめのフォルムで、ついつい食べすぎてしまいそう。

 

誰もが味わったことのある定番スイーツは、どこへ出しても喜ばれるでしょう。
しかし、なかには食べ飽きたという人がいるかも…
いつものおやつをバージョンアップさせたネオ定番スイーツで、甘いものに目がないあの人を驚かせちゃいましょう♪

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