突然起きてしまう肌荒れは、一度改善してもその後すぐに繰り返してしまう人もいるでしょう。
特に体調の変化を感じた時や疲れが溜まっている時、季節の変わり目の時期などは肌荒れを起こしてしまう人も少なくありません。
どうすれば繰り返す肌荒れを改善できるのでしょうか?
そこで今回は、肌荒れを何度も繰り返している人に向けて、考えられる原因と対処法をご紹介します。
■肌荒れの症状とは?
肌荒れと言っても症状の種類は多岐にわたります。
人によって現れる症状やその度合いにも違いがあるでしょう。
まずは肌荒れにはどのような症状がみられるのか、解説していきます。
・乾燥
肌荒れの症状には、肌が乾燥してごわつきや粉を吹いた状態になる場合もあります。
何度も繰り返すからといって肌の乾燥を放置してしまうと、そのままシワになってしまう可能性もあるので注意が必要です。
肌の乾燥はアトピーなどの体質が影響していたり、肌のバリア機能が低下したりすることで発生すると言われています。
特に秋から冬にかけては外気も乾燥しており、余計に乾燥肌がひどくなる恐れもあります。
・ニキビや吹き出物
ニキビや吹き出物は、毛穴に古い角質や皮脂が詰まってしまった状態を指します。
ニキビに対して10代がなりやすいというイメージを持っている方も多いでしょう。
思春期は鼻や額などの皮脂腺が多い場所にできやすく、こまめな洗顔や治療によって改善できます。
しかし、大人になってからのニキビ・吹き出物はどちらかというと頬や口周り、顎などに出やすく、皮脂の分泌以外の原因で発生している可能性が高いです。
・赤み
肌のバリア機能が低下したことで、肌全体が赤くヒリヒリしてしまう症状です。
例えば花粉などが肌に付着した場合、免疫反応が生じて花粉による炎症を素早く治そうと、毛細血管が拡張して皮膚に流れる血液の量が増えます。
通常は肌の炎症が治まれば毛細血管は収縮し、赤みも引いてくれますが、敏感肌の人だと外的刺激による影響を受けやすく、赤みが続きやすいです。
・湿疹やかゆみ
ニキビや吹き出物とは異なり、細かいブツブツがたくさんできて、さらにかゆみを伴う場合は湿疹の可能性が高いです。
湿疹は、外的物質による刺激やアレルギー反応によって引き起こる「接触性皮膚炎」と、皮膚の常在菌によって分解された分解産物が皮膚に刺激を与えることで起きる「脂漏性湿疹」などがあります。
湿疹になるとかゆみだけでなく痛みを伴う場合もあり、肌荒れの症状の中では比較的重篤なものです。
・毛穴開き
メイクで隠そうとしてもなかなか隠れないほどの毛穴開きは、肌荒れの症状に含まれます。
毛穴開きは皮脂の過剰分泌や乾燥によって引き起こります。
皮脂の分泌量が多くなると皮脂腺の活発によって毛穴が広がってしまうため、毛穴開きも目立ちやすくなってしまうのです。
広がった毛穴に皮脂が詰まり、時間が経過すると空気に触れて酸化するため、黒ずみ毛穴に発展する場合もあります。
■肌荒れを繰り返してしまう原因
一度症状が治まっても再び繰り返してしまう人は、以下のいずれか、または複数の原因が関係している場合があります。
自分に当てはまっている原因はあるか確認してみましょう。
・肌のターンオーバーが乱れている
肌は定期的なサイクルによって常に生まれ変わっています。
肌の最下層から徐々に新しい肌が押し上げられていき、肌表面の古い肌細胞は垢として剥がれ落ちていきます。
これを肌のターンオーバーと呼び、通常は28日周期で生まれ変わっています。
しかし、ターンオーバーのサイクルが乱れて正常な周期よりも早まってしまうと、未熟な細胞の状態で外気にさらされるため、乾燥や赤みなどを引き起こしやすいです。
逆にサイクルが遅れてしまうと、いつまでも古い細胞が表面にあり続けてしまい、白い粉を吹いたり肌表面がごわつきやすくなったりします。
いくら肌荒れの症状が一時的に収まったとしても、ターンオーバーが改善されなければ再び同じ症状を繰り返す可能性が高いです。
・ホルモンバランスが崩れている
ホルモンバランスは体調やストレスなどの影響を受けて崩れてしまう場合があり、その結果肌荒れにつながってしまう場合もあります。
例えば生理前後はホルモンバランスが崩れやすく、肌荒れになりやすいです。
黄体ホルモンが増えると皮脂の分泌が促進されてしまい、皮脂が毛穴に詰まりやすくなるため、ニキビや吹き出物などのトラブルが起きやすくなります。
・生活習慣が乱れている
生活習慣の乱れも肌荒れを繰り返してしまう原因の1つです。
私たちの体は眠っている間に肌が受けたダメージを修復しようとします。
しかし、睡眠時間が十分に確保されていないと、いつまでも肌が受けたダメージを修復できません。
また、偏った食生活によって栄養バランスが乱れていると、肌の修復に必要な栄養素も不足した状態になり、肌荒れも治りにくくなってしまいます。
睡眠や食事以外にも、喫煙や飲酒などの習慣があると肌荒れを引き起こしやすくなるので注意してください。
・正しいスキンケアができていない
肌にとって負担のかからないスキンケアを行うことが大切ですが、中には正しいスキンケアができておらず、結果として肌荒れを繰り返してしまう場合もあります。
例えば洗顔やクレンジングの際に何度も肌を擦ってしまったり、「面倒だから」「ベタベタするのが嫌だから」などの理由で乳液やクリームを付けなかったりすると、肌のバリア機能が低下して、肌荒れを起こしやすくなります。
■肌荒れを繰り返さないための対処法
肌荒れを繰り返さないためには、以下の対処法も試してみてください。
・肌に負担をかけない洗顔・クレンジングを心がける
まずは洗顔・クレンジングを見直し、肌に負担をかけない方法へシフトすることが大切です。
洗顔もクレンジングも肌をゴシゴシと擦らないように気を付けたり、泡をすすぐ際には熱いお湯ではなくぬるま湯を使ったりするなどを心がけましょう。
また、泡が肌に残らないように、丁寧に洗い流すようにしてください。
・保湿力の高いスキンケアを活用する
肌のバリア機能が低下していると肌荒れを引き起こしやすくなるため、バリア機能を維持するためにも保湿力の高いスキンケアを活用するのがおすすめです。
化粧水や美容液を肌に浸透させてもすぐに水分が蒸発する恐れがあるため、乳液やクリームを塗って肌に蓋をしましょう。
・紫外線対策を行う
肌荒れを起こしている状態で紫外線を浴びてしまうと、余計に肌荒れが悪化する恐れもあるので注意が必要です。
日焼け止めやUVカット効果が期待できるクリームや化粧下地などを塗り、紫外線から肌を守るように心がけてください。
・栄養バランスのとれた食事に切り替える
いくらスキンケアなどを頑張っていても、偏った食生活を続けていると肌荒れを繰り返す可能性もあります。
そのため、一度自身の食生活を振り返って、栄養バランスが偏っていないか確認してみましょう。
特に積極的に摂取したいのは、タンパク質・ビタミン・ミネラルです。
逆に糖質や脂質、カフェイン・香辛料などのとり過ぎには注意しましょう。
・睡眠の質を高めて睡眠時間も十分に確保する
肌を修復する時間として睡眠時間を十分に確保することも大切です。
特に22時~深夜2時にかけてのゴールデンタイムは、大量の成長ホルモンが分泌されるため肌のターンオーバーも活性化されます。
ターンオーバーの正常化を目指すためにも夜更かしをせず早めに就寝するようにしましょう。
今回は、肌荒れを何度も繰り返す人向けに、肌荒れの症状から繰り返す原因、繰り返さないための対処法をご紹介しました。
肌荒れはきちんと根本的な原因に対処しないと、何度も繰り返してしまう恐れがあります。
原因は人によって異なるため、まずは自分がどの原因に当てはまっているのか確認することが大切です。
そこから適切な対処法を実践し、肌荒れを繰り返さないようにしていきましょう。
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