SNSやニュースで「推し活」という言葉を聞いたことがありますか?
近年、自分が特に応援していたり好きだったりする相手を「推し」と呼び、ファン活動を積極的に行う人が大きく取り上げられています。
この記事では、女性を対象とした推しに関する調査について解説していきます。
周りの女性がどのくらい推し活をしているのか、リアルな実態について紹介していくので、気になる方はチェックしてみてください。
■500人を対象にして行われた推し活調査の結果を分析
2023年に20代~30代の女性500人を対象とした「推し活に関する調査」が行われました。
ここでは、以下の質問にと回答をご紹介していきます。
・最も推している対象は?
◎日本の男性アイドル…30.8%
◎キャラクター…11.2%
◎韓国の男性アイドル…11.0%
◎俳優…7.4%
◎アニメ…6.6%
ここでは上位を紹介しています。
これらの他にも日本の女性アイドルやYouTuber・VTuber、韓国の女性アイドルなどもランクインしています。
この結果から推し活のジャンルの幅があるだけでなく、二次元や三次元なども関係ないことがわかります。
・推し活をしていて良かったこと、メリットに感じたこと
◎元気になる、幸せになる…76.6%
◎癒しになる…61.0%
◎楽しみをもらえる…56.2%
◎自分の時間や人生が豊かになる…43.4%
◎趣味ができた…42.8%
◎仕事が頑張れる…37.6%
推し活をすることによって、自分自身も相手から元気をもらうことができるだけでなく、癒しや心の支えとなれることがわかります。
また、推し活のために仕事が頑張れるといった励みの存在にもなっているようです。
・推し活にかける1ヶ月の平均費用について
◎5,000円未満…27.2%
◎5,000円以上10,000円未満…22.4%
◎15,000円以上20,000円未満…11.6%
◎20,000円以上25,000円未満…7.2%
推し活にかかる費用についてですが、最も多いのが「~5,000円未満」という回答になりました。
金額が低い方が多く、高くなるにつれて少なくなる印象です。
この内容から、10,000円未満で上手に推し活を楽しまれている印象を受けました。
・推し活で最もお金がかかるものは?
◎ライブやコンサートなどのチケット代…32.2%
◎グッズ代…24.9%
◎遠征費用…17.5%
◎CD、DVD費用…10.9%
◎ファンクラブ代…2.8%
推し活では、ライブやコンサート費用に最もお金がかかっていることがわかります。
これは、ライブやコンサートに行く回数や開催地までの費用に多く出費していると予想できます。
また、グッズに関しては毎回ライブやコンサートの度に買い直す必要もあり、使いまわしができないと買わざるを得ないということもあるようです。
・推し活費用を捻出するための工夫は?
◎食費の節約…57.1%
◎推し活以外の趣味関連の費用…42.9%
◎交通費の節約…32.0%
◎交際費の節約…26.9%
◎水道光熱費の節約…23.4%
推し活となると推しの予定を中心に動くため、仕事によってはうまくシフトに入れなくなったというケースも少なくありません。
そのため、できるだけ収入の中から我慢できる部分を減らして推し活に使える費用を捻出している方が多いようです。
・推し活費用を捻出するために始めたいことは?
◎副業…36.0%
◎食費の節約…32.9%
◎投資…29.2%
◎推し活以外の趣味関連の費用…25.8%
◎水道光熱費の節約…22.2%
推し活を安定して継続的に行いたい場合、少しでも推しのために何したいと考えているからこそ、副業を始めたいと考えている女性が多くいるようです。
他にも、毎月の食費や光熱費など節約できる部分は徹底的に行いたいと考えている方も多くいました。
■推し活はどの世代でも行われている?
推し活というと、若い世代の女性中心に行われていると思われるかもしれません。
しかし、2024年に働く女性500人を対象とした「働く女性の推し活実態調査」では、20代~50代までの女性が推し活をしていることが判明しました。
ここでは、働いている女性を対象とした推し活の調査についてご紹介します。
・推し活をしていますか?推し活の対象は?
◎している…59.0%
◎していない…41.0%
働いている20代~50代までの女性の半数以上が推し活をしていることがわかりました。
推し活をしている女性の推しについては、以下のような結果になっています。
◎アイドル
◎アーティスト
◎漫画、アニメ
◎キャラクター
◎俳優
最も多いのがアイドルであり、次いでアーティスト、漫画、アニメなどとなっています。
この結果は、20代~30代の女性とあまり大きな違いはないように感じます。
■シニアでも推し活で人生が変わっている!
ここまで若年層の推し活に加えて、働く女性の推し活事情にも触れてきました。
さらに、シニア世代でも推し活が行われているのか調査した結果、以下のような内容がわかりました。
・シニア世代も推し活で盛り上がっている?
実は、シニア世代も推し活で盛り上がっていることがわかっています。
シニア世代は、どのような推し活で楽しんでいるのでしょうか?
2022年全国の50代~80代の女性を対象としたウェブアンケートでは、現時点で推しがいる女性が47.9%いることがわかりました。
また、アンケート調査時には推しがいなかったものの、過去に推しがいや経験や興味があったという回答は61.0%となり、推し活を楽しんでいたことがわかっています。
他にも、推しがいると回答した人を対象として「推しにどれくらいのお金をかけているか」という質問をしたところ、1年間で平均90,000円~100,000円前後かけているという内容となりました。
このような内容から推し活は年齢などに関係がないこと、どんな年齢になっても推しの存在をきっかけに持ちあがれるということでしょう。
・推しの存在が与える影響について
それぞれが推しているジャンルによって活動や応援の方法が異なりますが、アイドルやアーティストなどの場合はライブに行くことをメインの推し活にしている方も多くいます。
このような推しの活動に直接参加することは、どのような影響があるのでしょうか?
◎心の支えや活力になる
推しの存在があることで、日々の生活において大きなモチベーションとなります。
ライブや配信、新曲リリースなどを待つ間は日常においても楽しみとなるだけでなく、その日まで頑張ろうという意欲にも結び付きます。
推しの存在は、心の支えとして頼れる存在になっているのです。
◎誰かと繋がれる
同じ推しを応援し続けることで、同じ気持ちの仲間に出会うきっかけも誕生します。
自分と同じ推しが好きという相手をSNSで見つけたり、イベントやライブで知り合ったりすることもあるでしょう。
このように、同じ目的や場所に出向くことが新しい人間関係を広げるきっかけにもなっています。
◎自分磨きもできる
推し活をすることで、誰かを応援できる意欲もわきますが、自分自身の成長に気が付ける瞬間もあります。
特に推しのライブに行く場合、座って鑑賞することもありますが、多くはその場に立ち上がって音楽に合わせてペンライトを振ったり、ジャンプしたりします。
推しがライブハウスなど席の無い場所でライブをする場合は、ずっと立っていることになるので体力が必要です。
このようなことをきっかけに運動や筋トレで体力を付けたり、ダイエットをしたりする人もいるでしょう。
他にも、推しの母国語を話したいという思いから外国語の勉強をスタートさせる人もいます。
推しの存在によって、自分をステップアップさせるきっかけも誕生するのです。
ここまで、女性の推し活について解説してきました。
推し活をしている年代は10代~80代までと幅広く、推し活の対象となるジャンルも幅広いことがわかっています。
様々なジャンルの推しが存在することで応援の内容も変わってきますが、どのような場合でも推しが心の支えになっていることには変わりません。
推しの存在は、いつでも夢や希望を与えてくれるだけでなく、新しい世界を見せてくれる唯一無二の存在であるということでしょう。
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