長男に自我が少しずつ芽生え、そして家族離れといえば大袈裟だが、少しずつ家族よりも、彼は、自分の人間関係を優先していった。そんな状況を私や奥さん、そして母も、長男の成長と捉え、好意的に受け止めるように努めた。
そして母は今まで長男に使っていた時間を自分のために使う方向に切り替えた。
習い事を少しずつ始めたのも、この頃からである、
母は家族のために多くの時間を使っていた、そしてそれは特別な事ではなく、母も、そして私を含め周りも特に気にしていなかった事であった。
しかし母は、これからは自分の時間を大切にする。そう決め、すぐに少しずつ実行に移した。
そしてそれは良い事だと、家族全員思っていた。