27日 娘の死を悼む 2010-06-07 | 土佐日記 大津から浦戸を目指して漕ぎ出でます。こんな風にバタバタしているうちに、京都で生まれた女の子が、この土佐で急に亡くなりましたので、ここのところの出発準備に際しても、何も口をはさみません。京都に帰るのに、女の子のいないことだけが、悲しくて恋しくてたまりません。そばにいる人たちも悲しみをこらえることができません。この旅の間に、ある人(貫之)が書いて出した歌は、 都へと思ふものの悲しきはかへらぬ人のあれ . . . Read more