一昨日は両親の法事があった。準備やら何やら忙しい中 拓也は結婚式があり
スーツを出したり靴を用意したり 長男は兄嫁を石橋まで迎えに行ったり
たりたりたり・・・と、そんな中ファックスが入った。
「昨日の朝 夫が突然亡くなりました・・・・・・・」
通夜は24日 告別式は25日と書いてありました。
返事をしている暇もないまま 次の日は 宇都宮市民福祉の祭典で仕事。
24・25日とも 都合がつかないため 失礼かと思ったが 今朝自宅を訪問した。
聴覚障害のご夫婦で 奥さんは私が手話を勉強していた時の先生で
何かとお世話になっていた。ご主人は 温厚で優しくなぜか気の合う
人だった。3年くらい前 老人部の旅行で 丸沼公園へ行ったとき
難聴の夫を優しく仲間に入れてくれて 一緒に助け合いながら
頂上まで歩き いつもなかなか見られないという白根さんを目の当たりにして
感動したことを思い出した。実は一週間ぐらい前にアルバムを整理していて
その時の写真を見つけ どうしているかなー?と思っていたのだった。
聞くところによると 二週間ほど前から 食欲がなくなって おかしいと思って
病院に連れて行き そのまま入院になったらしい。
奥さんといろいろ話ができて 大森夫婦と山を登ったことが一番記憶にあり
楽しかった!と話していたそうだった。
それで奥さんは 他の人には連絡していないが 私の所にファックスを入れてくれたらしい。
手話通訳としてでなく 大森夫婦にファックスを入れてくれたことに
何とも言えなく嬉しかった。
私もUさんの人柄に触れ そんなに親しくしていたわけではなかったが
温かいものを感じており 通訳者として扱われるのではなく
心通じるものがあり ずーっと前から気になっていた人だったので
「思えば思われる」ことが証明された。
今にも起きだしそうな 穏やかな顔で眠っていた。
静かに眠る枕元で 思い出話をたくさんできたことは本当に良かった。
もし時間があって お通夜・お葬式に参加出来たら こんなにゆっくり話ができなかったろう。神様の心ずかいだと感じた。
大した通訳者でもない私を 信頼してくれた聾夫婦に感謝し、
たった一日でも 一時間でも 誠実にかかわることの大切さを
身にしみて感じたひと時だった。
人の信頼を裏切らない人間になることを神様に誓った。
90歳の大往生だったUさん。ありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。