
おはようございます。
本日は、ひっさびさの歌舞伎の感想文に、
どうぞ、おつきあいくださいませ。
コロナ禍、ずっとずっと我慢していた、歌舞伎公演。
昨年三月の公演が中止になる前ですから、最後は昨年1月?
・・・いったい、どれだけ生歌舞伎から離れていた!?
今は、ワクチンも打ったし、高齢者とも、しばらく会う予定はないし・・・
ようやく行けました!!

出かけた、歌舞伎座「九月大歌舞伎」。
幸さまこと松本幸四郎丈は、第二部「盛綱陣屋」の
佐々木盛綱役でいらっしゃいます。
何度も観てきた、大好きな「盛綱陣屋」を
幸さまの初役で拝見できる~~~~
しかも、お休みなさっていた中村隼人丈と中村歌丈も復帰されている由。
そりゃテンションマックスでございます♥♥

けれど、久しぶりの歌舞伎座は・・・
しんと静まりかえっていました。
開演前の鳴り物や、客席のざわめきが全くありません。
なんだか、都会の深い森の中にいるような・・・
客席もチラホラしか入れていないし、
花道や舞台近くの席は、ば~んと空けてあるし・・・
そこは考えようで・・・
最初こそ、勝手の違う雰囲気に緊張しましたが・・・
イヤホンガイドの音漏れ(←いっつも閉口!)もなく、
おとなり同士とのおしゃべり(←怒!)もないので、
役者さんや義太夫の声がよく通り、集中できたかなぁと・・・w

(第1部は、六世中村歌右衛門、七世中村芝翫 の追善公演。
ギリギリ、歌右衛門丈の女形を拝見できたのは幸せでした・・・)
さて、お話。
「近江源氏先陣館 盛綱陣屋」は、最近、好きな「丸本物」の名作です。
「丸本物」とは、もともと、人形浄瑠璃から始まった演目のこと。
ちなみに、「盛綱陣屋」は、大島真寿美『渦 妹背山婦女庭訓 魂結び 』
(文藝春秋)の主人公・近松半二の作品(合作)です。
そこそもは人形浄瑠璃から来ているので、
歌舞伎でも、生身の役者さんが、人形めいた動きをするところや
義太夫の語り、ベンベンと鳴る三味線の音が、たまりません♫

(続編『結 妹背山婦女庭訓 波模様』が、先日出たので、近々読みます♫)
「盛綱陣屋」は、戦場で、兄弟が敵味方となった佐々木家、
関ヶ原合戦の真田兄弟をモデルにしています。
弟・高綱は智将として知られ、その決死の戦略をめぐる物語です。
兄・盛綱(幸さま)は、兄弟、母子の情、そして武将としての想いを
存在することで、にじませる肚芸が要求されます。

私の拝見した前回(2019年2月)は、片岡仁左衛門丈の盛綱。
あの印象が、とっても強かったので、幸さまは、いかがかしらと、
期待に胸膨らませ拝見。
・・・幸様、さすがでございます・・・
年々、お名前にふさわしい風格が増すようで、
盛綱のお姿に、引込まれてしまいました。
隼人丈も、力強く、信楽太郎を演じておいでで、
ああ、お元気なのだなと、一安心でした♫

(幸さまと隼人くんというと・・・NHK「大富豪同心 弐」♥)
やっぱり、歌舞伎は、良いなぁ・・・
我慢していただけに、今になってもなお、しみじみと思い返しています。
次回の幸様のご出演は、11月の第三部。
う~ん・・・
三部だと、終演後の帰宅が、酔客と一緒になるのがねぇ・・・
普段だって、イヤなのに、
コロナ禍に、酔客混じりの混雑した電車はなぁ・・・
たぶん、ギリギリまで様子見でしょう・・・。

(お土産は、市川猿之助さん・ご推薦の「くるみ信玄餅」)
ところで、本日は9月25日!
エレベーターで歌舞伎座へいらした方は、ご存知ですよね♫
バババンと、広告が打たれていました。
「ニッポンカルチャー案内」の発売です。
松本白鷗ご夫妻を筆頭に、人気役者さんの特集もあるそうで・・・
見た瞬間、近所の本屋さんに取り置きの連絡をしちゃいました♥
(一瞬で売り切れることはないだろ~けれどw)
今から、ウキウキです♫
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本日も、おつきあいいただいた皆様、本当にありがとうございました。
ご贔屓の皆様、個人の感想文ということで、モロモロ、お許し下さいませ。