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おはようございます。
本日も、鎌倉さんぽ・・・
「花の寺」として知られる海蔵寺について
どうぞ、おつきあいくださいませ。
銭洗い弁天を下ってくると、海蔵寺までは、すぐです。
・・・なのに、今までお参りしたことがなかったという・・・w
今回初めてお参りし、すっかり魅せられてしまいました。
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(山門を背景にしたシオン<紫苑>)
山門を抜けると・・・
なに?この美しい薄紫の大きな塊は!?
なんと私の背丈を、はるかに超えた紫苑(シオン)の花が
満開でした。
紫苑って、こんなに大きくなるんですねw
さすが「花の寺」として有名な、お寺さんでございます♫
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さて、こちら海蔵寺。
もとは真言宗のお寺でしたが、鎌倉幕府滅亡時に焼失、
後に再建され、建長寺の保護を受けたことから、
臨済宗のお寺として、今に至っています。
古刹ですから、殺生石や薬師如来にまつわる伝承も
興味を引くところですが・・・
ここでは一つだけ。
「十六の井(ジュウロクノイ)」をご紹介します。
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薬師堂脇の細い道を案内通りに進むと・・・
(↑画像のトンネルをくぐります)
崖の下に、やぐらがあり、その中に掘られた井戸が「十六の井」↓です。
暗がりを、よくみれば、4×4で16の丸い穴があり、
今でも水が湧いているのだとか・・・
確かに!
外まで水が漏れ出すのか、地面が濡れていました。
(内部の撮影は控えました)
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もとは弘法大師様が掘らたそうで・・・
この井戸の水を煎じて飲むと、たちまち病が癒えたことから
「金剛功徳水(コンゴウクドクスイ)」と呼ばれていたのだとか・・・
ところが、何度か天災に遭い、井戸は埋まってしまいました。
その存在も忘れられて久しくたつ頃・・・
新しいお坊様が、この海蔵寺へ入られました。
すると、観音菩薩が夢枕に立ち、
「井戸を掘り出し、掃除をしなさい。皆の役に立ちますよ」とのお告げ。
早速、その通りにすると、観音菩薩が再び現われ、
人々に、その水を分け与えました。
ほどなく、人々の病が治り、皆に喜ばれた、ということです。
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(海蔵寺でも、この季節は、ホトトギスが盛りです)
いつも、「十六の井」は見学できるわけではないらしく、
この日は、「開いています」と、わざわざ書いてありました。
「開いている」ときに、お参りされましたら、
ぜひ、少し足を延ばされては、いかがでしょうか・・・
ほんの50mくらいです・・・w
鎌倉らしい、やぐらの残る地形を眺めるのも、一興かと・・・
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(八重咲きのシュウメイギクも咲いていました。しかも赤色♫)
また、海蔵寺の裏山は、源頼朝が切り通しを造ろうとして
中断した「寂外谷」があるのだとか・・・
なるほど言われてみれば、源氏山へと続く土地です。
切り通しがあれば、山がちの鎌倉にとって、便利だったはずでしょう・・・
本堂の裏手に目をこらしながら、夫とあれやこれやと指さし合いました。
これぞ、歴史さんぽの醍醐味です♫
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(本堂の奥に中断された切り通しが・・・)
海蔵寺は、八幡宮のような人出ではないものの
お参りする人が、絶えませんでした。
お見受けしたところ、ご住職と、ご家族で管理をなさっているご様子・・・
しみじみと頭が下がりました。
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・・・ということで、まだしばらく続く、鎌倉さんぽ。
どうぞ、またお立ち寄り下さいませ。
本日も、おつきあいいただき、どうもありがとうございました。
◆参考
●「扇谷山 海蔵寺略縁記」
●鎌倉市教育センター編『かまくら子ども風土記』(第14版)