
おはようございます。
昨日、「峠 最後のサムライ」を観てきました。
コロナ禍で、公開が延期に次ぐ、延期で・・・
待ちかねた公開ですから、初日に出かけた次第です♫
本日は、映画の感想文に、どうぞ、おつきあいくださいませ。
原作は司馬遼太郎の同名小説「峠」。
幕末、戊辰戦争を背景に、越後長岡藩家老・河井継之助の
最期の一年を描きます。
継之助は役所広司さん。
以下、ネタバレのあらすじ紹介です。
意見の対立が続き、分裂状態の長岡藩。
家老・継之助は、東軍(佐幕)にも西軍(新政府軍)にも属さず、
中立の立場を貫こうとしたものの・・・
継之助が、誠意を尽くし努力した和平への道は、
西軍軍艦に一蹴され、結果、長岡藩は開戦・・・
圧倒的な兵力差に、城は奪われ、城下は焦土と化します。
藩士らは、再起を期し、会津へ落ち延び、
継之助はケガが基で、己の余命を悟ります。
そして・・・
・・・といったお話が、
小泉堯史監督ならではの美しい映像で語られます。
小泉映画は大好きで、ずっと観てきたのです♫
今回も、越後の美しい自然が、切ないほどの映像でした。
音楽も、またすばらしい!
映像と一体になって、迫ってきます。
もちろん、担当は、小泉映画にお馴染みの加古隆氏です♫
役者さんも熱演です。
とにかく、妻・松たか子さんが、はまります。
お座敷で戯れ言に踊るシーンがあるのですが、
もう目の離せない美しさでした。(さすが幸様のお妹様♥)
それだけに・・・
松さんの夫として、
正直、役所広司さんは、どうなんだろう?
継之助は、享年41歳。
もうちょっとお若い方が良いのでは?と
2年ほど前、この映画の制作を知ったときから
首をひねっていました。
実際にスクリーンの役所・継之助を観ても・・・
役所さんの存在感と迫力は、すばらしいんですけれど、
ちょっとなぁ・・・
かといって「適役!」という俳優さんも浮かばないんですがw
若手?の永山絢斗さんも好演♫
ベテラン、仲代達矢さんと山本學さんも
登場シーンは、それだけで雰囲気が変わります。
とりわけ山本さんは、1度きりの登場なのに、
役所さん、もとい継之助を凌駕するような凄みを
見せてくださいました。
昭和のドラマ「ありがとう」「白い巨塔」(田宮二郎版)など
お若い頃から素敵でしたが、今回も秀逸です。
内容の感想を言うと・・・
わたしに、歴史のおもしろさを教えてくれたのは弟w
若い頃から河井継之助を敬愛しています。
当然、わたしも、影響を受けてきました。
でも映画を観ていたら・・・
継之助は全てを呑み込んで、
武士としての最期を選べたわけだけれど・・・
と、モヤモヤが発生してしまいました。
モヤモヤの理由は30年ほど前のこと。
長岡のご夫妻と、旅先で、ご一緒したことがあり、
わたしが河井継之助の名を挙げると・・・
「長岡を丸焼けにした人だから」とバッサリでした。
「継之助さま♫」などと話を出してしまっただけに、
ガツンと殴られたような気持ちになったのを忘れられません。
地元の方からしたら、そういう見方があって当然でしょう・・・
もしも、予定通りの公開だったら、
こんなモヤモヤは生まれず、もっと素直に感動できたはず・・・
この時期ですから・・・
圧倒的な兵力を持つ西軍に立ち向かう長岡藩は、
ロシアと戦うウクライナと重なってならず・・・
あれこれ、考え込んでしまったのです。
ウクライナと長岡藩、
ゼレンスキー大統領と、家老・河井継之助・・・
きっと、予定通りの公開だったら、
グダグダ考えず、
涙でぐちゃぐちゃだっただろうに・・・
それでも・・・
河井継之助の志は、長岡に生き続け・・・
海軍司令長官・山本五十六を生み育て、
歴史家・半藤一利を誕生させたのではないかしら・・・
高い志を持った人の想いは、生き続け、
誰かに受け継がれていくと、信じたい・・・
それだけは思っています。
さて、2週連続の映画館。
先週は「ガンダム」に若い人(男性ばかり)が並び、
(安彦良和氏がお元気で嬉しい♫)
この日の行列は、「プラン75」でした。
75歳以上は、自分の生死を選べるという制度についての映画です。
並んでいるのは、シニアが目立ちました。
この映画・・・
夫は絶対に観たくないと、申しておりますw
わたしは観たいし、観るなら、一人で観たい映画です。
さて、次はあるのでしょうか・・・?
勝手なことをアレコレ申しました。
個人の感想ということで、どうぞ、お許しを・・・
まとまらない内容のアップに、おつきあいいただき、
どうもありがとうございました。
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