
おはようございます。
昨日の「鎌倉殿の13人」、佐藤浩市さんの上総介が圧巻!
確かに「顔は怖い」けれど・・・w
さて、「鎌倉殿」関連の本を読みながら、
並行して、小説も読んでます。
珍しく翻訳の、長編小説が続いております。

まず、ジェーン・オースティン
『マンスフィールド・パーク』上下(岩波文庫)。
わたしの中で、オースティンは、燦然と輝く名前です。
この小説も、ずっと気になっていましたが、手頃な翻訳に出会えず・・・
こちらは岩波文庫から出たばかり、
豊富な解説付!
それこそ、20年越しの片思いがかなった気分です・・・w

「オースティン(1775-1817)作品で〈もっとも内気な〉主人公を描く」と
帯にある通り、主人公ファニーは、内気です。
でも、とっても聡明!憧れます。
おもしろく読んでいたのに、ああ、残念!
図書館に予約した本の順番が来ました。
返却期限があるので、当然、借りた本を読むのが先になります。
自前の『マンスフィールド・パーク』は、しばし中断。

優先したのは、リュドミラ・ウリツカヤ『緑の天幕』(新潮社)。
わたしの中で絶対的な信頼の叢書、「新潮クレスト」の一冊です。
「ソ連とは一体何だったのか?ロシアを代表する人気作家の大河小説、
ついに完訳!」と帯にありました。
大河小説にふさわしく、720頁!
プロローグは、1953年、スターリンが危篤になった時です。
そこから、ソヴィエト崩壊を描くとしたら・・・
そりゃ長くなりますw
ただいま、読んでいるのは、半分を超えたあたり・・・
時代は1980年代に入りましたw まだソ連は健在ですww
これだけの長さでも飽きません。
3人の幼なじみの少年を中心に、3人の少女をはじめ、
さまざまな人たちの人生が交錯し・・・
それぞれが魅力的だから、むしろ、どんどん引込まれいます。
もちろん、背景がソ連ということも大きいでしょう。
密告、失脚、収容所、地下組織・・・
そんなミステリーめいた単語が、声にせずとも、市井の中にある・・・
その緊張感と恐怖たるや、いかばかりかと・・・
それでも、人は生きている、それぞれの心を抱えて・・・
わたしと何ら変わりません。
折しも、今、世界は、ソ連、いえ、ロシアに注目しています・・・
ウクライナ侵攻の不安に、女子フィギュアのドーピング疑惑・・・
そういった話題を耳にしながら、『緑の天幕』を読んでいます。
読み終わったところで、また感想文をアップするかもしれません。
その折りは、どうぞ、また、お立ち寄りさいませ。
北京オリンピックも、昨夜、閉会。
その感動覚めやらぬ今だからこそ・・・
恐ろしいことが起こらないよう、祈るばかりです。
本日もおつきあいいただき、どうもありがとうございました。