今週もジャパンラグビーリーグワンの観戦です。
今日は・・・。
おっとこのお方は・・・!?
日本代表にも選出されている埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下埼玉WK)の山沢だ!
こんな近くで見れるとは・・・。
そばにいた家族のお母さんが「かっこいい!!」と黄色い(?)声援w。
山沢は今日はSOで松田が出場するため、FBでの出場です。
いきなり山沢選手の話になってしまいましたが、最初の写真がこれだったからで・・・。
会場は秩父宮ラグビー場。
バックスタンド真ん中あたりの最後列に座りました。
ホストチームは埼玉WKではなく、私から見て右側でアップをするサントリー東京サンゴリアス(以下東京SG)。
先週トヨタヴェルブリッツに敗れ2位浮上のチャンスを逃した東京SG。
今日は全勝の首位埼玉WKを迎えてのホストゲーム。
勝利しても奪首にはならない試合ですが、一つでも上の順位で終る為にも今日は埼玉WKの全勝を止めたいところ。
まずはビジターの埼玉WKの入場。
メインスタンド前に整列していますね。
試合によって整列したりしなかったりと、バラバラなのがラグビーの面白いところ。
メンバーはPR稲垣、HO坂手、FLベン・ガンター、SO松田、CTBディラン・ライリー、WTB野口、FB山沢ら日本代表歴のある選手が多く先発。ベンチにPRクレイグ・ミラー、HO堀江も控える相変わらずの豪華陣容ですが、両WTBコロインベテと竹山は欠場。
そして東京SGも入場。
埼玉WKはもう円陣組んでいます。
両チームが同時に入場しないのは一貫しています。
東京SGメンバーはPR垣永、LOツイ・ヘンドリック、No.8テビタ・タタフ、SH流、CTB中村・中野、WTB尾崎、FB松島とやはり日本代表歴のある選手がずらり、そしてSOはオールブラックス経験者のアーロン・クルーデン。
ベンチにも堀越や石原らのフロントローの日本代表経験者を置いて、埼玉WKの交代策にも対応できるメンバーにしたように見えます。
そして、今日は3月11日。
あの東日本大震災から12年が経ち、会場全員で黙とうです。
試合は自分から見て右に陣を取った埼玉WKのキックオフで開始。
試合は開始直後に東京がノット10mで埼玉WKのマイボールラインアウトを得るチャンスが訪れましたが、タッチキックはライン内に飛び失敗。
すると直後の4分、右サイドへのパスを受けた右WTBの尾崎が縦のスペースに蹴り、CTB中野がキャッチしてそのままトライ。
アーロン・クルーデンのコンバージョンも成功し、7-0と東京SGが先制。
先週のトヨタV戦では終始先手を握られての敗戦でしたが、幸先よく先制しました。
ファーストスクラムは東京SG陣内でのノックオンから。
東京SGがアーリーエンゲージで埼玉WKボールとなりますが、次のスクラムでは埼玉WKのコラプシングを誘発。
スクラム争いでも互角の立ち上がり。
その後、何度か埼玉ボールでのラインアウトがありましたが、東京SGの読み勝ちが続いて、埼玉WKに優位な形を作らせません。
東京SGのノックオンで東京陣内でのスクラム。
東京SGのコラプシングで埼玉WKボールとなるも、埼玉WKはモールで押し込もうとしますがノックオン。
なかなか両チームともゴールラインに迫る場面に至りません。
すると、今度は東京SGが押し込んでゴールライン間際まで攻め込みます。
しかし、埼玉WKも強力FW陣を中心に食いとどまります。
ボールを中央に移しながら・・・。
この後、16分に再度左サイド突破を図り、PR小林がインゴールになだれ込んだようですがTMO判定に。
判定はインゴールでのノックオンとなり、ゴールラインからの埼玉WKのキックで再開。
東京SGは再びボールを動かして中央から右サイド大外の尾崎に展開。
尾崎は再び前方のスペースにキック、自らボールを取りに行きますが、ボールと埼玉WK選手の間に体を入れると、埼玉WKの選手は尾崎に接触して転倒。
このプレーは接触がなければトライだったとの判定でペナルティトライ、14-0と東京SGがリードを広げます。
この一連のプレーはあっという間だったので写真がありません・・・。
埼玉WKもマイボールラインアウトを得て東京SG陣内深く攻め込みます。
モールを組んで押しますが、東京SGも耐えます。
中央に展開して押し込みますが、耐える東京SG。
今日は守備の集中も高く、埼玉WKの得意の形にも負けていません。
しかし、28分には東京SGは自陣内でハイタックルの反則。
埼玉WKはこのペナルティでショットを選択、29分に松田が決めて14-3とようやく反撃開始。
しかし、直後の31分に埼玉WKは自陣でハイタックルの反則で、東京SGにペナルティのチャンス。
キッカーはアーロンクルーデンに変わって一時交代の田村、これを決めて17-3と再び14点リード。
埼玉WKはまさかの前半ノートライ、点差は2TG差と、実力伯仲の相手に大きなビハインド。
前節でトヨタVに足をすくわれたとは思えない東京SGの会心の試合運びの前半でした。
後半は右に陣を取った東京SGのキックオフで試合再開。
このキックオフは、左前方に短くけろうとしたのがミスキックで、ノット10mになりましたが・・・。
45分には、埼玉WKが右サイドにボールを展開、ラグラン・ボーシェーが大外で受け、すぐ内にいたWTB長田と短いパス交換を行ってラインを突破、右隅にトライを決めます。
そのコンバージョンを松田が見事に決め、17-10と7点差に。
ここで埼玉WKはフロントローを一気に三枚替え。
前線をリフレッシュして一気に追いつこうという姿勢を見せます。
が、直後の47分にはテビタ・タタフが中央を押し込んで、最後は尾崎が右サイドを突破してトライ。
三度尾崎が絡んだ右サイドの攻撃が決まり、アーロンクルーデンのコンバージョンも成功。
24-10と再び14点差に。
こうなると、トライの取り合いならパスとラン攻撃が得意な東京SGがリードを保ったまま逃げ切るのではと、この時は頭をよぎっていましたが・・・。
埼玉は左サイドでマイボールラインアウトを得ます。
このラインアウトから埼玉WKがモールを形成して押し込み、52分にクレイグ・ミラーがトライをもぎ取ります。
リフレッシュしたフロントローがさっそく仕事をしました。
そして、コンバージョンも決まって24-17と再び7点差。
次の得点をどちらが取るかでゲームの趨勢が決まりそうな様相に。
しかし、次の得点は意外な形で入りました。
最終ラインでパスを展開していた東京SGでしたが、中央付近の横パスをディラン・ライリーが見事にインターセプト。
東京SGは誰も追いつけず、無人のグラウンドを快走。
飛び込まなくても良いのに・・・。
トライ!
このコンバージョンも松田がきっちり決め、54分についに埼玉WKが24-24の同点に追いつきました。
57分には東京SGが縦に蹴り込んだボールを尾崎が押さえるもノックオンの判定。
すると、59分に埼玉WKが逆襲。
右サイド深く押し込んで中央に展開すると、松田がボールを受けて斜め後方をちらりと見て前方インゴールにふわりとキックパス。
このパスを駆け抜けた山沢が受け、トライ。
鮮やかな攻撃でついに埼玉WKは逆転!
松田と山沢の同世代コンビの見事な連携でした。
このコンバージョンも松田が決めて24-31。
63分には東京SGのノックオンでスクラムに。
この後の連続攻撃から埼玉WKは長田がトライを決めます。
コンバージョンはもちろん松田が蹴って成功。
怒涛の4連続トライ、かつ後半だけで5トライの猛攻で、ついに埼玉の14点リードになってしまいました。
71分には東京SGにオブストラクションが出て、ショットを選択。
これをまた松田が決めて24-41。
松田はここまで2本のPGと5本のコンバージョンすべてを成功。
点差は1TG取られても7点差にならず、ボーナスポイントも相手に与える隙を見せない埼玉の完璧な試合運び。
直後の73分には東京SG齋藤が左サイド破ってトライかと思われましたが、その前のパスがスローフォワード。
埼玉WKの反則があっても東京SGはショットでは点差が縮まらないため、ラインアウトからトライを狙います。
この後、埼玉に反則が続きますが落ち着いていなし、時間を使います。
押し込んでは埼玉WKが踏ん張る構図に。
埼玉WKに反則が出ても、点差から東京SGはショットに持ち込めず、時間が過ぎていきます。
わずか数mが遠い・・・。
中央に展開してもつぶされる東京SG。
80分を過ぎてホーンが鳴り、埼玉WK福井が連続で反則をしたことでシンビンに。
ラストプレーで尾崎泰雅が意地のトライ!
しかし、コンバージョンが決まっても10点差の為ボーナスポイントはない状態・・・。
結局このコンバージョンも外れましたが・・・。
試合は29-41でノーサイド。
後半開始直後に1トライずつ取り合ったところまでは東京SGの勝利も十分にあると思っていましたが、後半に強い埼玉WKは後半怒涛のラッシュで鮮やかな逆転勝ちを収めました。
これで、埼玉WKは開幕11連勝で勝ち点49で首位を堅持。
一方東京SGは初めての連敗で、ボーナスポイントも得られず8勝3敗の勝ち点37のまま。
順調に勝ち点を重ねている横浜キヤノンイーグルス(以下横浜E)との順位争いも激しくなりそうです。
中位のチームも勝ち星を重ねてきており、次節での5位以下転落の可能性は極めて低いですが、残り5節で予断を許せない状況になってきました。
次節以降、上位同士の対戦は次節のクボタスピアーズ船橋・東京ベイ対横浜E、15節の横浜E対東京SG、最終節のBL東京対埼玉WK、S東京ベイ対東京SGの試合ぐらいになっています。
埼玉WKは力関係を考えると、このまま首位で逃げ切りそうですね。
各チーム、下位チームとの取りこぼしが許されないのはもちろんですが、東京SGは最終節がS東京ベイということもあり、その前までに4位以内を確定できる勝ち点にしたいところで、15節の横浜Eとの直接対決が山場となりそうです。
そして、昨年の不戦勝2つ以来連勝が続く埼玉WKを止めるのはどこなのか・・・。
プレーオフの日程や会場も決まりましたし、まだまだ熱い戦いが続きます。