紋次郎と日々の出来事

骨肉腫と闘った紋次郎と保護犬の正次郎との日々

忘れない為に28

2008年07月15日 22時20分33秒 | 父のこと
最近、婦人病のがん検診を受けました。
そんなんことない、っと思っていましたが女性は(特に私と母)ストレスがたまると婦人に特徴的な症状が出るようです。
ストレスって自分では感じていないのに体は敏感に感じているようです。以前闘病中にリフレッシュ休暇をいただき、飼主1の感謝の気持ちをこめて盛大な旅行を計画していました。心には常にお父さんのことがありながら。
自分ではストレスなんてまったく感じていないのに、婦人病になり、先生から「何か悩みがある?」っと聞かれました。私はまったくストレスなど感じていなかったのに、どうやら体はストレスで一杯一杯だったようです。

あれほど念入りに計画した旅行がまったく楽しめませんでした。

飼主1に喜んでもらいたい、英語がまったく出来ない、こんな時期に旅行してもいいのだろうか??いろいろ考えていたようです。体は正直です



口からはチューブが出ていて、鼻からもチューブが出ていて、何か汚いものが出てきていました。手には血圧と心拍数を測る機械、点滴がつながれていました。
血圧を測っている手は常に包帯で固定されていました
家族はただ足をさするしかありませんでした。本当にドラマを演技しているようでした。
そこに看護師さんが来ました
「私は最初の電話をとった看護婦です。途中で電話が切れてしまってとても心配していたんですよ。」と。電話を切ったのは姪でしょう。そういえば「お父さんは生きていますよ」っと運ばれた日に言ってくれた看護婦さんに似ていました。
元気そうでよかったわ!!っと豪快な笑顔をしてくれました
このとき初めて「救急車に心臓を動かす薬を打てる人がいて本当によかったですね」っと聞いた。運がよかったんだ。
その看護師さんはお父さんの担当ではなかったのですが、とても気にかけてくれました。

私が足をさすっていると、「あら、足をさすっているなら足湯をやってくれない?足を洗えばお父さんも気持ちいいし、私たちも助かるから」
私と母はただ突然のことで黙るしかありませんでした。そんなこと集中治療室で出来るなんて思っていなかったですし。
もじもじしていると「私たちも助かるからやってくれる??」っと半ば強引でしたが、本当に思い出になる出来事になりました。