紋次郎と日々の出来事

骨肉腫と闘った紋次郎と保護犬の正次郎との日々

お父さんの誕生日

2008年07月23日 23時39分59秒 | 父のこと
7月22日はお父さんの誕生日です。我が家は全員7月生まれのO型です。
生きていたらお父さんは70歳でした。本当に悔しいです。もみじマークを付けたプロボックスで走るお父さんを見たかったです。最近もみじマークをよく見かけますが、うらやましいですね。こんなに長生きできるなんて・・気をつけて運転してくださいね。っと思います
22日は母のいとこが最近60代にして僧侶になったそうで、お経を読んでいただきました。母のいとこはとても母のことを気遣ってくださるのでとてもありがたいです。本当に母はブルーなんですよ。心配です

駐車場まで母を見に行くと、丁度車から出てくるところでした。半分怒っていましたが、母から先ほどの不思議な話を聞いて少しゆっくりお父さんのところに向かうことにしました

ICUにつくと、寝たきりのお父さんのひざに大きな枕を置いて足には大きなたらいがおいてありました。そして暖かいお湯。タオル。すべて準備してありました。
母は看護師さんに感謝しながら「蜂蜜と酢を入れると角質がよく取れるんですよ」っと言っていました。看護師さんは私たちの思いをかなえたいと思っていたのでしょうか、「ごめんなさい、蜂蜜と酢はないのですよ」っと言ってくれました。もちろん、母は催促したわけではないんです。
晩年、お父さんはお風呂に入るだけでも体がだるくなっていました。でも足湯だけは行っていました。
足湯は私が子供のころからよくやっていました。
子供のころは水虫予防で『ムトーハップ』を入れた足湯。晩年は蜂蜜と酢を入れていました。用意は母がいつもしていました。
お父さんはかかとや足の裏がすぐに硬くなるのです。これは私に遺伝しました(笑)

母はこのとき初めて「実はたおれた日に足湯をやるってお父さんと言っていたの。お父さんはずっと足湯をやってほしいっていっていたんだけど、なかなか出来なくって。前日は雪が降ったでしょ。だからたおれた日にやろうって話をしていて。
っと涙を流して足をもんでいました。
いつもはがさがさのかかとも今はなぜかみずみずしいいです。むくみでしょうか。

私はこの貴重な時間をお父さんと神様が与えてくださったことにとても感謝しました。母と一緒にお父さんの足をきれいにしている。とてもうれしかったです。「お父さん、気持ちいい?よかったね、本当によかった」とまたしても号泣。
毎回マスクをべちゃべちゃにします。

足湯をすることで母の希望がかないました。

本当によかったし、この時間に感謝しました。
そして何より、足湯を提案してくださった看護師さんに感謝です。ありがとうございます。

このころ、胸から入れた念のためのチューブから肺水がたまり始めました。

足湯が終わり、片づけをしているとき看護師さんが「腕からの注射が難しくなってきているので、足から点滴を入れても良いですか」っと聞かれました。