1から続き。
西国分寺から国分寺周辺には、旧石器、縄文、奈良そして平安時代の遺跡、史跡跡が点在している。
小さな公園にも住居跡が再現されていた。
初めての地であることと、武蔵野の特長でもある入り組んだ道を人に尋ねながら進むと、敷地面積約25,000㎡もある奈良時代の国分尼寺跡が迎えれてくれた。
ここに来てやっと位置関係が判ってきた。
尼寺跡から武蔵野線の下をくぐり、府中街道を渡りしばらく進むと国分僧寺跡が広がる。尼寺跡にも増して広大な敷地面積を有している。
そこから少し北に行くと、崖を背負う形で現在の武蔵国分寺が建っている。
寺に向かい右手に進むと、徐々に散策する人が増えてきて、ここがお鷹の道と判明した。
人がすれ違うのがやっとという幅の小道と寄り添うように、これも幅の狭い川がつつましく流れている。
小川はホタルも生息できるはど澄んでいる。
路地端には自宅でとれた野菜を売ったり、小振りな喫茶店がある。
崖下に真姿の池があり、おそらくここが水源地と見当をつける。
このあたりは武蔵野段丘の南の端で、多摩川が長い時間かけて削りだした立川から遠くは大田区まで続く、20Km強の国分寺崖線と呼ばれている。
特に国分寺あたりは国分寺崖線の上流部にあたるので、湧水も豊富で清冽なものとなっているのであろう。
夕方が近くなってきたので国分寺駅に向かうが、崖下にいたので駅のある台地は当然上り坂となる。