星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

第20回功名が辻 おぼえがき

2006-05-23 | 復活「2006功名が辻~今週の一豊さん」

第20回「迷うが人」(5月21日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。

今週の殿。官兵衛の救出と三木城の兵糧攻めにまつわるエピソードでした。
荒木村重に続いて、別所長治まで毛利に寝返ったことから、秀吉軍は三木城を兵糧
攻めで落とすことに。血を流すことはなかったとはいえ、生き地獄のむごさを城内
にいた小りんに責められた一豊は、また迷いの気持ちに。そんな思いを正直に光秀
に投げかけると「迷いのないのは上様だけ」という答えが。

松寿丸を消せ
うーん、またしても抜き打ちテストのような秀吉の命。
どう見ても下品なオッサン秀吉の(泥臭~い)仕事師としての手腕に惚れてしまっ
た私だけど、一豊だけにイヤな仕事を押しつける今回こそはユルセーン!!
そう思ったのに。「殺せと言うたのではない。消・せ・と言うたのじゃ」。
はぁ? 平蜘蛛の釜の時もそうだったけど、それならハッキリ言ってくれー。
ともあれ、秀吉の真意が呑み込めた一豊さん。
今度はみんなの前で自分が松寿丸を殺したと泣き叫べ、と言われ「芝居は苦手でご
ざいます」と断っちゃった。こういう時に一豊の弱点をウマく利用する秀吉。だっ
たら、殺して首を持ってこい!と。ムキになった一豊さん、ちゃんと泣き芝居がで
きてしまったじゃないですか。この二人の丁々発止もまた、好きなシーンです。
先週の秀吉様の大泣きが教科書だったようだけど、あんな猿芝居よりもず~っと上
手な殿の芝居でございましたっ!
あ、その前に千代さん。夫に嘘をついてまで松寿丸をかくまったりして。妻の嘘を
見抜いてちょっとコワイ顔の殿。正直者の殿には嘘をついたほうがいいし、こうい
う時はまず味方を欺くのは常套手段でしょ。たとえ夫でもね。

官兵衛の救出
村重が逃走した有岡城から官兵衛を救出し、お屋形様に報告する一豊。
信長は「叶うなら、松寿丸をこの世に取り戻してやりたかったのう」ですと。
その言葉に一豊さん、松寿丸が生きていることを告げてしまいました。オーノー! 
この瞬間、正直者でありながら裏切り者にもなってしまったワケで。
一瞬緊張が走ったかと思うと、お屋形様の目がウルッ。「さっそく会わせてやれ」
と。意外にいいヤツなのか? 切腹覚悟で言った一豊さんもきっと驚いたでしょう。
それにしても、殺せと言ったり、生き返れと言ったり、ウルッときたり、天上人の
感情の起伏にはついていけないよなあ。
24年前の恨みで家臣を放出したりする執念深さ。無関心なフリして光秀とお濃のこ
とを見てたりする細かさ。突然切り出されたお濃、気絶しちゃいましたからね。
館さんのエキセントリックな信長、どこまでいくのでしょうか。

三木城
落城を待つ陣内で、おもむろに槍を持った殿。一瞬の槍さばきがとてもきれいでした。
血を流しても流さなくても、勝ちは勝ち。これも戦のうち。
山内家の新トリオとなった一豊、吉兵衛、新一郎の3人が、三木城で兵糧攻めをしな
がら交わす会話。なごやかムードながらこんな台詞が心に残りました。
「武士は誠を持って戦わねばならない。でなければ、獣の戦いになる。」(吉兵衛)
獣になるか人に留まるか、ギリギリのところで戦う武士の心の砦みたいなものかな。
さて。三木城の開城に立ち合う一豊、茂助、一氏の三人。
城内で飢えた人々の中に小りんもいたんですね。
「無事でよかった」という一豊に「卑怯者!」というキツイ返事が。干上がるのを
待つことが日輪の下で功名を立てる男のすることか!と。血を流すこととどこが違
う? 兵糧攻めの惨さを非難する小りんには、それも軍略という言葉は無用でした。
秀吉から報償を受け取る際に、開城での手柄を一氏に譲る一豊。兵糧攻めでは勝っ
た気がしなかったという言葉は一氏への言い訳ではなく、本音でもあったのですね。
しかし一氏くん、ズウーーーーーッとお金のこと言ってますよね。
泣きまねした時も、これでまた禄高が増える、とか。借りは返す、とか。サラリー
マンだもん。やっかみはあるでしょうが、思ってても(笑)言っちゃダメ。
同期の三人そろって千三百石にアップ。まずはヨカッタということで。

武士とはなんぞや
ここ、今週のテーマなんですね(笑)。
戦につぐ戦で、迷い続ける殿。「武士とはなんぞや」という気持ちを光秀にぶつけ
ると、「迷いのないのは上様だけでは」と。「明智様も迷うておられますか?」
「あたりまえでござる」。この返事を聞いた時の殿、すごく嬉しそうでした。
まるで・・・好きな人のことを思うと胸がキュンとなるんですが・・・「あたりま
えでござる」と言われたみたいに(笑)。こんな優秀な人も同じ思いだったことが
嬉しかったよう。秀吉には聞けないことも光秀になら聞ける。お屋形様とも違う。
(この二人、規格外すぎて、一豊のモノサシでは測れないんだから。)
自分が一番近いのは明智様かも、と殿が思い始めたように見えました。

 

今週は代打のよねちゃんもお休みにつき、ナシ。・・・と思ったら、
冒頭にありました! 松寿丸の言葉に対して「めおとってなあに?」



今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組

・土曜スタジオパーク NHK総合 5月27日(土) 14:00~15:00  
ゲスト 坂東三津五郎さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。

雑誌・新聞
●「朝日新聞関西版 夕刊」5/22付
<芸能PLUS>でクローズアップ・インタビュー 上川隆也さん
●「NHKステラ」6/2号(5月24日発売)
<功名が辻>を特集。名馬購入のエピソードを紹介。
●「月刊TVnavi」7月号(5月24日発売)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
●「NHKステラ」6/9号(5月31日発売))
<功名が辻>坂東三津五郎にさんにインタビュー。
●「NHKステラ」6/16号(6月7日発売))
<功名が辻>本能寺の変を特集。

「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報
もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
 

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4 コメント

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こんばんみ~! (bluestar1719)
2006-05-23 19:20:44
こんばんわ。

>一氏くん、ズウーーーーーッ

とお金のこと言ってますよね。



今の段階では三人の石高が

ようやく並んだのに一氏くんは

どうも素直ぢゃないようだ(苦笑)



秀吉の天下になったあと一氏は

堀尾とともに出世(豊臣政権の

三中老を担う)するのですが

そのときの一氏と一豊の関係

が楽しみだよね。



当方URL

http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200605210002/c8a1f/





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一氏 (ムンパリ)
2006-05-23 22:36:32
bluestar1719さん、こんばんは!

一氏はきっと根っからの負けずギライなんでしょうね。誇りもあるし。だから、出世するのかも。

これからも三人組の行く末をじっくり見守りましょう(笑)。

書き忘れてたのですが、よねちゃん。今週も元気に台詞を言ってましたねー。
返信する
やりすぎかも(笑) (しろう)
2006-05-23 23:29:22
そうそう、最近秀吉ったら、何でもかんでもウチの殿(笑)にやらせるのね。

信長も、なんだか時々妙~な路線に入っちゃう。

濃がそんなに光秀のことを・・?

ときどき、ツッコミまくりで暴れ出したくなっちゃいます(笑)

でも好きです♪楽しんでます♪

気が付けば、もう20回・・半分近くまで来ちゃったんだと、ちょっと淋しい。(早いっ!!)
返信する
ほんとだ・・・ (ムンパリ)
2006-05-24 12:10:37
しろうさん、こんにちは。

もう20回も放送されたんですね。(気がついてなかったんかい!) キャストの皆さんがそれぞれにスゴイ個性があるので、見ていて飽きません。

あれほど迷ってたのに、殿、最後に縁側で居眠りする余裕ができてヨカッタですね。
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