第20回「迷うが人」(5月21日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。 |
今週の殿。官兵衛の救出と三木城の兵糧攻めにまつわるエピソードでした。
荒木村重に続いて、別所長治まで毛利に寝返ったことから、秀吉軍は三木城を兵糧
攻めで落とすことに。血を流すことはなかったとはいえ、生き地獄のむごさを城内
にいた小りんに責められた一豊は、また迷いの気持ちに。そんな思いを正直に光秀
に投げかけると「迷いのないのは上様だけ」という答えが。
■松寿丸を消せ
うーん、またしても抜き打ちテストのような秀吉の命。
どう見ても下品なオッサン秀吉の(泥臭~い)仕事師としての手腕に惚れてしまっ
た私だけど、一豊だけにイヤな仕事を押しつける今回こそはユルセーン!!
そう思ったのに。「殺せと言うたのではない。消・せ・と言うたのじゃ」。
はぁ? 平蜘蛛の釜の時もそうだったけど、それならハッキリ言ってくれー。
ともあれ、秀吉の真意が呑み込めた一豊さん。
今度はみんなの前で自分が松寿丸を殺したと泣き叫べ、と言われ「芝居は苦手でご
ざいます」と断っちゃった。こういう時に一豊の弱点をウマく利用する秀吉。だっ
たら、殺して首を持ってこい!と。ムキになった一豊さん、ちゃんと泣き芝居がで
きてしまったじゃないですか。この二人の丁々発止もまた、好きなシーンです。
先週の秀吉様の大泣きが教科書だったようだけど、あんな猿芝居よりもず~っと上
手な殿の芝居でございましたっ!
あ、その前に千代さん。夫に嘘をついてまで松寿丸をかくまったりして。妻の嘘を
見抜いてちょっとコワイ顔の殿。正直者の殿には嘘をついたほうがいいし、こうい
う時はまず味方を欺くのは常套手段でしょ。たとえ夫でもね。
■官兵衛の救出
村重が逃走した有岡城から官兵衛を救出し、お屋形様に報告する一豊。
信長は「叶うなら、松寿丸をこの世に取り戻してやりたかったのう」ですと。
その言葉に一豊さん、松寿丸が生きていることを告げてしまいました。オーノー!
この瞬間、正直者でありながら裏切り者にもなってしまったワケで。
一瞬緊張が走ったかと思うと、お屋形様の目がウルッ。「さっそく会わせてやれ」
と。意外にいいヤツなのか? 切腹覚悟で言った一豊さんもきっと驚いたでしょう。
それにしても、殺せと言ったり、生き返れと言ったり、ウルッときたり、天上人の
感情の起伏にはついていけないよなあ。
24年前の恨みで家臣を放出したりする執念深さ。無関心なフリして光秀とお濃のこ
とを見てたりする細かさ。突然切り出されたお濃、気絶しちゃいましたからね。
館さんのエキセントリックな信長、どこまでいくのでしょうか。
■三木城
落城を待つ陣内で、おもむろに槍を持った殿。一瞬の槍さばきがとてもきれいでした。
血を流しても流さなくても、勝ちは勝ち。これも戦のうち。
山内家の新トリオとなった一豊、吉兵衛、新一郎の3人が、三木城で兵糧攻めをしな
がら交わす会話。なごやかムードながらこんな台詞が心に残りました。
「武士は誠を持って戦わねばならない。でなければ、獣の戦いになる。」(吉兵衛)
獣になるか人に留まるか、ギリギリのところで戦う武士の心の砦みたいなものかな。
さて。三木城の開城に立ち合う一豊、茂助、一氏の三人。
城内で飢えた人々の中に小りんもいたんですね。
「無事でよかった」という一豊に「卑怯者!」というキツイ返事が。干上がるのを
待つことが日輪の下で功名を立てる男のすることか!と。血を流すこととどこが違
う? 兵糧攻めの惨さを非難する小りんには、それも軍略という言葉は無用でした。
秀吉から報償を受け取る際に、開城での手柄を一氏に譲る一豊。兵糧攻めでは勝っ
た気がしなかったという言葉は一氏への言い訳ではなく、本音でもあったのですね。
しかし一氏くん、ズウーーーーーッとお金のこと言ってますよね。
泣きまねした時も、これでまた禄高が増える、とか。借りは返す、とか。サラリー
マンだもん。やっかみはあるでしょうが、思ってても(笑)言っちゃダメ。
同期の三人そろって千三百石にアップ。まずはヨカッタということで。
■武士とはなんぞや
ここ、今週のテーマなんですね(笑)。
戦につぐ戦で、迷い続ける殿。「武士とはなんぞや」という気持ちを光秀にぶつけ
ると、「迷いのないのは上様だけでは」と。「明智様も迷うておられますか?」
「あたりまえでござる」。この返事を聞いた時の殿、すごく嬉しそうでした。
まるで・・・好きな人のことを思うと胸がキュンとなるんですが・・・「あたりま
えでござる」と言われたみたいに(笑)。こんな優秀な人も同じ思いだったことが
嬉しかったよう。秀吉には聞けないことも光秀になら聞ける。お屋形様とも違う。
(この二人、規格外すぎて、一豊のモノサシでは測れないんだから。)
自分が一番近いのは明智様かも、と殿が思い始めたように見えました。
今週は代打のよねちゃんもお休みにつき、ナシ。・・・と思ったら、
冒頭にありました! 松寿丸の言葉に対して「めおとってなあに?」
今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
・土曜スタジオパーク NHK総合 5月27日(土) 14:00~15:00
ゲスト 坂東三津五郎さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。
雑誌・新聞
●「朝日新聞関西版 夕刊」5/22付
<芸能PLUS>でクローズアップ・インタビュー 上川隆也さん
●「NHKステラ」6/2号(5月24日発売)
<功名が辻>を特集。名馬購入のエピソードを紹介。
●「月刊TVnavi」7月号(5月24日発売)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>(隣のページに<今月の功名が辻>)
●「NHKステラ」6/9号(5月31日発売))
<功名が辻>坂東三津五郎にさんにインタビュー。
●「NHKステラ」6/16号(6月7日発売))
<功名が辻>本能寺の変を特集。
※「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
2006限定~今週の一豊さん バックナンバー
>一氏くん、ズウーーーーーッ
とお金のこと言ってますよね。
今の段階では三人の石高が
ようやく並んだのに一氏くんは
どうも素直ぢゃないようだ(苦笑)
秀吉の天下になったあと一氏は
堀尾とともに出世(豊臣政権の
三中老を担う)するのですが
そのときの一氏と一豊の関係
が楽しみだよね。
当方URL
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200605210002/c8a1f/
一氏はきっと根っからの負けずギライなんでしょうね。誇りもあるし。だから、出世するのかも。
これからも三人組の行く末をじっくり見守りましょう(笑)。
書き忘れてたのですが、よねちゃん。今週も元気に台詞を言ってましたねー。
信長も、なんだか時々妙~な路線に入っちゃう。
濃がそんなに光秀のことを・・?
ときどき、ツッコミまくりで暴れ出したくなっちゃいます(笑)
でも好きです♪楽しんでます♪
気が付けば、もう20回・・半分近くまで来ちゃったんだと、ちょっと淋しい。(早いっ!!)
もう20回も放送されたんですね。(気がついてなかったんかい!) キャストの皆さんがそれぞれにスゴイ個性があるので、見ていて飽きません。
あれほど迷ってたのに、殿、最後に縁側で居眠りする余裕ができてヨカッタですね。