第42回「ガラシャの魂」(10月22日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。 |
家康の上杉討伐に味方して、空っぽになった大名たちの大阪屋敷。その間に諸侯
の妻たちを人質にとる作戦に出た三成。細川忠興の妻ガラシャを迎えに出たとこ
ろが裏目に出てしまうことに。
今週の一豊さんは、家康と腹を割った話し合いの後、上杉討伐の陣に参加。それ
でもまだ家康と三成のどちらにつくか迷っている状態。そこへ運命を決する千代
からの決定的な文が届き、ついに殿、心を決めたのでした。
今話は緊迫した場面や、伏線めいた話が盛り込まれ、すごく面白かったです。
■「迷うておりまする」
掛川・久延寺。
ナント先週から二人、ここでずうっと差し向かいだったんですね~(笑)。
しかも一豊さん、武将のタイプとしては最も苦手とする徳川様と一対一。
徳川様につくか、石田様につくか、直に顔を見て声を聞けば心が決まると思って
いたけれど。で、どっち? と聞かれて、息をはき「迷うておりまする」(笑)。
一豊の本心を聞いて、家康にしてはずいぶんストレートな言葉が。
「損得のみで追従する者はいつまた裏切るかわからない。ゆっくり迷いなされ」。
たとえ敵になっても武士として正々堂々と戦おう、と。
徳川様の武士として誠意のある返答に、どうやら一豊さん、ハートが動いた模様。
(ところで、この場面の上川さんの右目、涙目に見えてしかたなかったんだけど。
涙を堪える場面じゃなかったですよね?)
■ガラシャの選択
ガラシャさん。予習しましたよ~「そのとき歴史は動いた」で。
夫からの外出許可もおりず、教会に通う事もままならない状態で洗礼を受けたん
ですよね。三成側の使者が来て、細川忠興の妻として人質となるか、自害するか、
ついに選択のときが。しかし、自害してはならないのが切支丹の教え。
家臣に自分を殺させることで、お家と信仰の両方を貫いたのですね。
いつのまにか不思議な存在感と凄みが増した長谷川京子さんのガラシャ。
「首か? 胸か?」。槍が届かないと知ると、前に出て「こうか?」
あ~、なんだかリアルでしたね。百合の花と重なってその高潔さ、グッと胸に染
みました。最後は信仰によって怖れを知らぬ心で死を受け入れることができたの
でしょうか。
もうひとつ印象に残ったのが、愛し方にもいろいろある、という言葉。
誰の目にも触れさせぬ、外に出るならいっそ自害しろ、と夫から残酷な言葉を突
きつけられて。でもそれも自分への愛なのだ、激しく奪う愛もあるのだ、と。
一方、守る愛を示した一豊。守りたかったのに叶わなかった康豊。
神の愛、夫との愛、父への愛を抱いて召されたガラシャは、少なくとも自分自身
で答を出すことができてよかったんだと思うと、私も熱い涙があふれました。
■千代の文&一豊の決断
大坂城に来いという督促に、二度とも毅然とした態度でのぞんだ千代。豊臣家の
奉行とは器が違う感じでした。(「お覚悟めされよ」と啖呵を切るところなど
「ごくせん」ヤンクミの20年後を想像しました~。)
そして「功名が辻」にまつわるイベントや資料館で、千代の賢妻ぶりを語るエ
ピソードとして必ず登場するのが「笠の緒の密書」のお話。
手紙を笠の紐にいっしょに編み込むとは・・・千代さん、頭いいー!!
でも、あえて突っ込ませていただくと、一豊に功名をもたらしたのは、三成側
についた毛利が二派に分かれていることを教えてくれた六平太なのでは?(笑)
本能寺の変に続き、またまた歴史は六平太が動かしたことになるよー。
それはともかく。
三成から届いた書状。家康側につくなら開封せずそのまま渡し、三成側につくな
ら開封して大坂に戻るようにと、二つの選択肢を用意し「殿のお考え通りになさ
いませ」と。でも、同時に毛利の動きを知らせ「いずれほころびも見えましょう」
なんてコメントつきで。徳川様につけと誘導しているのは、千代さんミエミエ。
これで石田様につく!なんて、もしも言った日にゃあ大変でしたね(笑)。
渾身の文の甲斐あって「決断のときじゃ」。すっくと立ち上がった殿。
「山内家の存続のためには利をとるしかあるまい」。
キリッとした目で、一段と力強い声で「これより徳川様にお味方いたす!!」
キャー!! 上川さんファンなら思い出す「SHIROH」のあの場面♪
あるいはこれが歌舞伎なら、大向こうから一斉に声がかかるシーンですね♪
屋号はもちろん、「隆屋ーーーーーっ!」。
今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
10/23現在、情報未入手。
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。
雑誌・新聞
●「月刊TVnavi」12月号(10/24発売予定)
連載<上川隆也の 一豊 辻の向こうから。>
隣のページに<今月の功名が辻>
●「NHKステラ」10/28~11/3号(10/25発売予定)
<功名が辻>西田敏行さんにインタビュー。
●「NHKステラ」11/17号
<功名が辻>永作博美さんにインタビュー。
※「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
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いつもありがとうございます。
「その時~」では一豊夫妻もやりました
ね。笠の緒の密書の話も出てましたね。
>「愛し方にもいろいろある」
深いですね・・深い。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200610220001/20ca1/
そうそう、これも「その時歴史が動いた」でやってましたね!「笠の緒の密書」は名馬と並んで有名な話だったんですね。大河「功名が辻」が始まるまで私は全然知りませんでした。
愛し方にもいろいろ・・・深いです。私にもよくわかりません(笑)。
男女の愛、友愛、神の愛・・・。ガラシャさんはきっと神の愛を知ることで、愛にもいろいろあることに気づいたんじゃないでしょうかね。
ガラシャの絡みは、思いのほか心を動かされました。ガラシャは神の愛を知ることで愛にもいろいろあることに気づいたのでは・・って、その通りだとわたしも思います。
あっぱれ、ムンバリさんっ!!!(笑)
上川さんの右目のティアーズスポット(涙ツボ♪)はファンの間ではよく知られていますね。私も舞台で右目だけから涙がこぼれているのを見たことがあります。あれを見ちゃうと、ファンとしてはいっそうたまらなく愛おしさを感じてしまうんですね・・・。
今回は胸の中にどんな思いがこみあげたのでしょうか?
殿、ほんとにこの1年でたくさんのことを得られたんでしょうね♪
ガラシャのエピソード、壮絶でしたね。しろうさんのおかげで「その時歴史は動いた」を見ることができたので、忠興の気持ちも重ね合わせて感じることができましたよ。ありがとうございました!!
誠にかたじけないっす♪