第46回「土佐二十万石」(11月19日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。 |
今週の一豊さんは、土佐の国主に任ぜられるも、なかなかお国入りせず。
というのも、長宗我部の残党がすんなり国を明け渡すとは思えないため。
井伊直政の知恵に従い、長宗我部の重臣たちに一領具足を討たせた後、その重臣
たちをも国から追放して、ついに城に入った山内家なのでした。
■南国土佐の海はグラン・ブルー
今週印象に残った場面はといえば・・・
もちろん、土佐の一領具足の成敗の悲劇、はたまた新国主に一豊を配置した家康
の魂胆や頬ずり、手をたたいて高笑いする寧々、豊臣の土地を勝手に切り売りさ
れることに憤慨する淀、それから・・・意外にたくましい筋骨にビックラの"千秋
センパイ"康豊さん(笑)などなどありますが。
にもかかわらず、今回は<一豊、千代、六平太の3人>のことを。
「TVJapan」に掲載された上川さんのインタビューを読んで、私、もうそれしか
書けない~。
「一豊が生涯追いかけた功名は、千代の笑顔だったのではないかと」。
これはドラマを撮り終えての上川さんの実感だから、ものすごい説得力。ドラマ
の一豊はずっとそう感じていたのに違いないって思うと、ついウルウル。
土佐一国を目前にジェットコースターのてっぺんからなかなか下りられない一豊
も、一方、何かを察知した六平太が決死の覚悟で山内家に仕えようとするのも、
すべては、まず千代ありきの行動のような気がして。
男2人、女1人。映画「冒険者たち」はさすがに古いので、同じフランス映画か
ら南国の海にちなんで、土佐版「グラン・ブルー」ってことで。
(男どうしの友情がなければフランス映画にはなりませんが。)
そもそも寧々に高笑いされた「器量」だけど、あれは千代の言葉なんですぜ(笑)。
土佐二十万石を賜った時に、「千代にもろうた国じゃ」と言った後に、千代さん
が殿に「いえ旦那様の器量にございます」って言ったから。
知らないうちにそれが刷り込まれてしまった一豊さん。
いつも千代の言葉に耳を傾けている証拠! かわいいじゃないですか~♪
それから、殿がいたのは「有頂天」じゃなくて、ジェットコースターのてっぺん
ですから(笑)。「鉄砲の弾とて避けて通る」と自分で言ったのも、てっぺんか
ら一気に下るための度胸づけみたいなもの。強がりなのにね。
だから千代さんには、(原作の千代みたいに)冷めた目で見ないで、寧々が言っ
た通り、夫がいかなることになろうとも最後まで見届けてやってほしい。
どんな時も一番のサポーターでいてあげてほしいな。
もう一つ、一豊が千代の言葉を律儀に守ろうとしたんだなあと思われるフシが。
家康に早く土佐に入国せよとプレッシャーをかけられた後、だんだんおかしくなっ
てゆく一豊さん。あの頬ずりのせいばかりじゃないよね(笑)。
お酒の量が増え、ひっくり返ってしまった後、千代に助けられ戻った部屋で。
千代さん、たしかに気持ちはわかるけれど、気持ちが弱っている夫に矢継ぎ早に
詰問するのはかわいそうだったわぁ。
「戦になるやも知れぬ。・・・ゆるせ」と、戦嫌いの千代への後ろめたさからか
顔をそむけるように言い放った一豊さんが、今週一番の切ないシーンでした。
千代の言葉はいつも正論だし、千代のいうことは叶うようにしたいと思っている
のに、それと裏腹な事をやらねばならないところがツライのね。
そうこうしているうちに、お稲荷さんの鳥居に積もった雪がバサッ!!
で、六平太登場。
今さら突然、山内家に仕えたいと言われても・・・。
千代が「忠義を誓いますか?」って聞くと、六平太、千代と二人の間で気持ちが
通じ合う大事なものを出し、「この弾にかけて誓います」って。
その時にこぼれた涙にそれ相応の覚悟と、強~いを愛を感じてしまいました。
千代の命を守るには土佐についてゆくしかない、と決意した六平太。
・・・こうして男2人と、彼らに愛される女1人。舞台は南国土佐へ(笑)。
とうとう土佐に入国。グラン・ブルーな海を見下ろす、一豊と千代。
「このような美しい国で戦などしたくはないのう」と、ここでも大好きな千代
と同じ思いであることを確認した殿でありましたが。
その時、千代がいきなり撃たれちゃった!! To Be Continued !!
■功名が辻プライベート紀行
あー、懐かしいなあ。高知。
4月に「土佐二十四万石博」オープニングセレモニーに行ったことを思い出す。
高知城で山内一豊の像を見た後、桂浜に向かう途中、突然、長宗我部元親のエラ
イ立派な銅像が出現したことに驚いたんだった。
山内氏と長宗我部氏は高知ではちゃんと共存してるんだ~という、不思議な感覚
が私の中でわき起こり、そこへ坂本竜馬も加わって、高知の人々にとっての英雄
像はいったいどうなっているんだろう? と単純に思ったのでした。
そうそう、靴の中にいっぱい砂をためながら歩いたあの桂浜。きれいな浜だった
わぁ~。半日しかいなかったけれど、美しいところでした。高知は。
今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
●土曜スタジオパーク NHK総合 12月2日(土) 14:00~15:00
大河ドラマ「功名が辻」総集編
●スタジオパークからこんにちは NHK総合 12月8日(金) 13:05~14:00
大河ドラマ「功名が辻」総集編
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。
雑誌・新聞
●週刊朝日ムック「週刊 司馬遼太郎」(発売中)
戦国夫婦「出世の階段」「功名が辻」の世界
(「週刊朝日」8/18・25合併号~9/29号に連載された記事をまとめたもので、
記事もインタビューも既出の内容。ただし、写真とイラストがカラー。
なお、同誌には他の司馬作品に関する記事もいろいろあり。)
●「TV LIFE」11/25~12/8号(発売中)
P.19~21 「功名が辻」クライマックス 先読み&総ざらい!!
仲間由紀恵さんのインタビューあり。
●「月刊TVnavi」1月号 11/27~12/31(11/24発売)
P.16~17 「上川隆也の 辻の向こうから」最終回(スーツ姿の上川さんの写真が3点)
●「NHKステラ」12/8号(11/29発売)
<功名が辻>上川隆也さんにインタビュー。
●「NHKステラ」12/15号(12/6発売)
最終回を迎える大河ドラマ<功名が辻>を大特集。
※「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
2006限定~今週の一豊さん バックナンバー
宇喜多秀家が三成に言った言葉「そなたは正しすぎて・・」を思い出しました。殿も変わらないけど、思えば千代もそういうところ、変わってないですねえ(笑)そのたび殿は傷つき悩んじゃうんだけど~。でもそれがあったからこそ、殿は最期まで「人の心」を持ち続けた武将でいられたのかもしれないですね。
TV JAPANの上川さんのインタビューは、もう額に入れて飾りたいくらいです(笑)誰よりも一豊を理解して、愛していたのは演じたご本人なんですね。何度読んでも胸が熱くなる言葉です。
今週のラストシーン。「そんな大袈裟な・・」と思い切りつっこんでしまったわたしは、悪いファンです(爆)
高知城に行ったのは、当時、知り合いが高知にいて、その人を通じて数人の土佐っぽとお近付きになりました。ジモティの方と話をした時、山内一豊とか、坂本龍馬とかのことをどう思うか、などと聞いてみたのですが、印象としては、地元の一番人気が千代でした。高知は小学校のときに読んだ「日本偉人伝」に出てくるような偉い人をたくさん排出していますが、案外、「龍馬さんねえ。。。」という感じで(ま、その場にいた人の好みもありましょうが)した。
しかし、千代さんについては、なぜか土佐っぽは声をそろえて褒め、「たいしたおなごじゃ~」などと胸を張っておられました。
以来、私の中では「高知では、龍馬より千代が上!」との認識がインプットされてしまいました。
上川さんのあの言葉を読んだとたん、私も熱いものがこみあげました。ドラマをここまで見続けてよかった~と思いましたぜよ。そういう気持ちで演じられた役ならば何があろうと平気だな、って。
何が正論かなんて立場を変えれば変わることなのに。他の夫なら「うるさい!」のひと言が飛ぶかもしれないのに。千代の言葉に動揺しちゃう一豊さん、夫として希少価値? 殿も変わらないけど、千代さんの信念の貫き方も相当ですよね(笑)。
ラストシーンは、来週のことがわかっている人にはツッコミどころかも。私はいちおう、いっしょに驚いてあげましたよ~(笑)。
高知のジモティさんの一番人気が千代さんとはオドロキです。「高知では、龍馬より千代が上!」って、なんだか通っぽい認識(笑)。
高知で英雄、有名人について話す時は、前もってその人の立場とか好みとか、ご先祖様の話とかさりげなく聞いといたほうがよさそうですね~。今年の大河ドラマが終わった後で、高知の人々にいっぺん人気投票をやってもらいたいです。
熱烈竜馬ファンは全国に散らばっていて、意外と地元では少ないのかも・・・。いやはや、貴重なコメントありがとうございます~♪
cocktail-lightのbluestar1719です。
いつもありがとうございます。
つい最近、某チームの選手が奥方の手紙を
携えて某チームへ移籍した・・というニュースで、
“功名が辻”の千代の手紙ネタが引用され
てましたね。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200611220000/1a6b3/
そんなお手本の千代さんが、一豊さんから離れてしまうんですよね~。来週からがちょっとツライです。