第44回「関ヶ原」(11月5日放送) ●公式サイト
「2006限定~今週の一豊さん」は毎月曜日に更新予定。週末に予定が入った場合は遅れることもあります。 |
東軍7万5千、西軍10万。関ヶ原で両軍がついに激突。
明らかに西軍有利のまま戦いが進行するも、内部の亀裂から次第にもろさを露呈
する西軍。一気に形勢が逆転したのは小早川秀秋が東軍に寝返った瞬間。
結果は東軍勝利で決着し、三成は佐和山城まで落城させられて敗走。
今週の一豊さん。東軍では毛利勢の見張り役として後方に控えたまま、と思いき
や前線での戦いを願い出て自ら実戦に参加したのでした。
■ぶざまな真似はできぬ
関ヶ原の合戦って、後世の歴史家たちが検証する題材として相当面白い出来事な
んでしょうね。勝敗のゆくえもそうだけど、それぞれの武将たちの思惑やら、立
場上の葛藤やらが、かなり細かいディテールまで想像できて。
その一つ、一豊さんの場合・・・。
こたびが生涯最後の戦となろう、ぶざまな真似はできぬ、と新一郎に言う一豊。
年齢的には今回がギリギリってことなんでしょうけど、もしかしたら負けること
も覚悟した言葉だったのかな。
でも、その気持ちと裏腹に山内家に命じられたのは、南宮山のふもとに陣取り、
毛利勢を見張ること。(メチャメチャ地味な仕事!いえ、大事な仕事・・・笑。)
なぜ我々はこんなところにいるのか、と聞く新一郎に、直前まで迷っていたから
活躍の場が与えられない、動かぬのが仕事じゃ、と答える一豊。(まるで自分に
いい聞かせるように。)
続々と入る自軍に不利な戦況報告を聞きながらも、まだ動けぬ一豊の独白が・・・。
負けるやも知れぬ。半生かけて築いてきたものが崩れ去るのか。負ければ千代と
も今生の別れ。もし我が軍勢が敗れれば武士として潔く死ぬ覚悟じゃ、ゆるせ!
(一豊さんの言う、ぶざまな真似はできぬ、ってそーゆーこと? 千代が生きて
くださいと祈っているというのに。でも、それが武士。それが潔さ・・・。)
■御免被りたく
そこへ六平太あらわる!!
「一豊、なぜ動かん?」「動けぬのじゃ!」
動けないのか。ただ、動かないだけなのか。この発想の違いに気づかせてくれた
六平太、スゴイ!! 一豊に胸ぐらをつかみかかられながらも滔々と説得を試み
るんだけど、一豊に利いた言葉はけっきょくコレね♪
「生きて千代の元へ帰るのだ。行け。前に出ろ。千代のためにも生きろ!!」
一豊さん、ようやく「死ぬも生きるも戦ってこそ、か!」
そのあとがえらいカッコイイんですなー。ありがとう、六平太♪
家康の前で「南宮山の敵、未だ動かず。そのような見張り役、御免被りたく」。
老骨に鞭打って・・・と言われようと、なぜかイキイキしている一豊さん。
そうよ、昔取った杵柄・・・おっと失礼(笑)。歴戦の武将、これあり♪
■かかれーっ
西軍 100,000ー15,000=85,000
東軍 75,000+15,000=90,000
小早川秀秋の軍勢が動いたことによって、数的優位となった東軍。
私、大河フリークでもないし、日本史にも明るくないけれど、この小早川秀秋
のくだり、好きなんです。だって陣取った場所がちょうど両軍の真ん中。どっ
ちが優勢かよく見える場所で、迷いに迷って、あげくに家康から大砲でおどさ
れ、さっきまでの味方である西軍を攻めるなんて、なんて人間らしいんだろう。
赤いマントの小童(こわっぱ)ごときが、こんな大事な戦の方向を決定づけて
しまうなんて。
それに乗じることができた、一豊さん。
「この機を逃すな。かかれーーーーーっ!!」
うーん、カッコイイです~♪ 馬上から斬りかかる一豊さん、いま戦ってます。
上川さんファンにとって「かかれーっ」の場面はデジャヴでもありましたね♪
でも、勝った戦いなのに寂しさを感じてしまい、屍を踏まないようにわざわざ
家臣に命じさせるあたり、一豊さんらしいというか・・・。土佐へはどんなふ
うにつながるんだろうナンテ思ってみたり。
壊滅状態となり、敗走する西軍。
島津からは「貴殿の配下ではない」とはねつけられ、自軍の武将たちの気持ち
を掌握できなかった三成。人たらしの天才、根回しして人心をつかむことに長
じていた秀吉の秘蔵っ子とはとても思えないですね。
敗走しながら「義はなぜ報われぬ」とつぶやいていたのが印象的です。
東軍の陣営に加わった小早川。彼を見る東軍の武将たちの冷ややかな目。
さらに、人の心につけこんで、三成の佐和山城攻めを命じる家康、おお~コワ!
一度寝返った者は、いつまでもその烙印は消えないってことですかね。
私としては橋之助さん、あ、いえ、来週の三成が気になります~。
今後のメディア情報 次回の記事アップまで随時追記中。
TV
★気になる共演者・関係者出演番組
●スタジオパークからこんにちは NHK総合 11月13日(月) 13:05~14:00(←11/8追記)
ゲスト 篠井英介さん
※「土曜スタジオパーク」は毎週要チェック。
雑誌・新聞
●「NHKステラ」11/17号(11/8発売)
<功名が辻>永作博美さんにインタビュー。
●「NHKステラ」11/24号(11/15発売)
<表紙>上川隆也さん ※「NHKステラ」のサイトの次号予告に写真が出ています。
<功名が辻>上川隆也さんにインタビュー。
※「NHKステラ」には毎週、功名が辻の記事が掲載されています。その中の
ステラ「先物」情報もチェック。
※「TVガイド」「歴史読本(月刊)」でも毎号、功名が辻の記事を掲載。
2006限定~今週の一豊さん バックナンバー
cocktail-lightのbluestar1719です。
寝返った秀秋にしても西軍の頭に
担ぎ出された輝元も徳川に寄ってた
広家にしても元就&両川が健在なら
叱り飛ばされてたんじゃないかな
なんて思いました。元就の教え
「天下を望むなかれ」とは逆のこと
してるわけで・・。
その結果、戦の後、毛利は石高減ら
されましたしね・・。
あーあ。あと5回。早いなぁ。
http://tb.plaza.rakuten.co.jp/bluestar1719/diary/200611050001/dc043/
来週はまた涙、涙のようですね。上川さんの舞を見るのは、お初になるのでしょうか。(舞といえば、信長の舞も楽しみですが)
今回の小早川、なかなかいい味出てたと思います(笑)「徳川か?三成かっ?」ずっこけぶりがナイス♪
でも小早川秀秋の肖像画って、ほんっとに情けないようなお顔です。「こんな小童に」歴史が左右されたのかって、思わずためいきがでちゃいます。
毛利元就の孫や縁戚筋がうちそろって関ヶ原の戦いのゆくえを左右してたんですね(笑)。
「天下を望むなかれ」は生き残るための大事な知恵なのにね。まったく。あの世から見ている元就の顔が見たい気がします。
その毛利勢を見張る一豊の仕事は、目立たないけれど重要だったことになりますよね。いちおう。
殿はいつもマイナス思考なんでしょうか?(笑)あれほど生き延びろ、って何度も言われてきたのに。不戦勝どころか不戦負する覚悟だったんですよね。ほんとに六ちゃん様様ですねっ!
え!来週、一豊様の舞いが見られるの? 予告編に流れてました? 情報遅れてます、私。楽しみだわ~♪
小早川くん、こんなふうに歴史に名を残すとは思いもよらなかったでしょうね(笑)。でも、スゴイ歴史的事実の舞台裏って案外こんなものだったりして・・・。