公演名 犯さん哉
劇場 シアター・ドラマシティ
観劇日 2007年11月4日(日)
上演時間 17:00開演
座席 5列
数年前、ナイロンの笑いが関西でウケるかどうかを気にしていたケラさん。
東京千秋楽後のブログにはこう書かれていた。
今回はもう、このままでいきます。
これが「犯さん哉」です。
細部を直したりしません。
大千秋楽のシアター・ドラマシティは高ボルテージの笑撃波に何度も見舞われた。
それは突然背後から襲って来たり、目・鼻・耳から流れ込む化学兵器だったり。
反則だらけのあまりにアホラシイ笑爆弾に私も脳から砕け散った。グチャッ♪
<キャスト>思い出せるかぎり
古田新太:フルタアラタ
中越典子:ナカゴシさん(女子中学生、妊婦)、編集者
犬山イヌコ:アラタの母、神様の声、編集者
大倉孝二:コウジ(不良)、大学生の星さん、神様、神様の声、外国人
姜暢雄:オネエさん、星さん(出院後←少年院だから。11/8訂正)
入江雅人:マサト(不良のボス、大人)、長髪の編集者、作家、神様の声
八十田勇一:ユウイチ(不良)、医師
山西惇:バケモノ(女子中学生)、ケツ侍、ハゲの編集長、囚人
<ストーリーらしきもの。ただしほとんど無意味。>
●第1部 青春挫折編 2007年10月
フルタアラタ14歳。母親と二人暮らしで家は貧乏。服は白のブリーフだけ。
そんなアラタには夢があった。作家になること。
ナカゴシさんはアラタの日記読みたさにデビルマンのコミックと交換してくれる
し(交換日記)、町のオネエさん相手にメイクラブの時に話を聞かせてお金をも
らったりもする。そんなアラタが思い描くのは「世界の終わり」。
本人の意思とは関係なく他人を不幸に巻き込むアラタ。学校ではなぜか不良たち
を逆に陥れてしまう。マサトは硫酸をかけられ溶けてしまった。
●第2部 立身出世編 2027年10月
アラタ34歳。今やゴーストライターとして生計を立てていた。
その相手の作家とは、細胞が復活し元通りになったマサトだった。
・・・・・・
(ここから先がもう思い出せない。ほとんど脈絡なし。)
そして、世界の終わりがやってくる。
●第3部 犯さん哉完結編
神様(大倉くん)が出てきて、第3部はなくなったと告げる。残念がるアラタに、
その代わり第5部があると告げる神様、「リクツじゃあないから」を連呼する。
第3部は予告編の映像だけ見せてくれる。
●第5部 新人類誕生編
ウッキャー、ウオッホ~! サルの群れ。突然サルたちが騒ぎだし、恐れおののく。
カンペキに「2001年宇宙の旅」のパロディ♪ そこへ登場したのはモノリス、で
はなくサカナだった。と思ったらサカナから産まれたのはスターチャイルドなら
ぬ、再びアラタ!(全身グリース状のテカテカした体で、白目をむいていた。)
新人類アラタがすごい台詞を吐くので、お!と聞き入ってたら「エウリピデス作
オレステスの台詞より」ですと。ついにブリーフまで脱いで見せたナマ○○には
「終」の文字が!(○○の中には「ケツ」が入る。あ、言っちゃった~!!)
<思い出し笑い用>
●毛皮のコートを着たオネエさん(姜さん)。「蛾みたいだね」ってアラタに言わ
れてた。等身大写真では顔だけ一瞬渡辺えり子に変わる。紫色の下着姿がとっても
色っぽかった。こんなキレイなオネエさんがなぜアラタに惹かれたんだろう??
●ナマ○○は他にもいた。
大学生の星さん、綿パンの後ろがゼン○○だよお。
サムライの格好をした写真ボード。顔出し穴にナマのゼン○○がぬうっ!ケツ侍。
●「あのスーッとする布あるじゃん、ほら、みざりちんこって・・・」
映し出された湿布薬のパッケージにはたしかに「身ざり・ちんこ・打ね肩」と書い
てあった。打ち身、ねんざ、肩こりを右からタテに読んだ星さんだった。
●アラタにクイズを出題するコウジ&ユウイチ。
アラタの解答:カレーライス → 正解:ヒームカムカチェア
(ヒームカムカチェア・・・おせち料理、というのもあった。)
アラタの解答:ピンクパンサー → 正解:ヘアピンQちゃんパン2つ(?)
●もっとあっさり・・・あーっ負けたあ! あっ負けた! あ負けた! あまけた
●リクツじゃあないから。
大倉くんの神様、西遊記の時の老子みたい。アラタにキスをするとこ、カワイイ。
●冷たい奴と書いて・・・(冷奴?) アナタ
●シアター・ドラマシティ ランキング
1位「12人の優しい日本人」に、全員ほう~という反応。
2○○位(忘れた)「ダブリンの鐘つきカビ人間」、ちょっとさびしげな大倉くん。
(ダブリンは私にとってはベストテン入り作品ですよ!!)
●世界が終わるのを救う呪文。アラタがフリをつけて唱える呪文を皆が繰り返す。
「ア~ブラカダブラ・・・・・・(客席に降りて)何区から来たんですか?何区か
ら来たんですか?・・・・・・シアター・ドラマシティ万歳!(舞台の奥に行って)
・・・・・・(指さしながら)ここを見てください・・・・・・」
(ウウ、ほとんど思い出せない~↑)
全員が全力でやってるのをニヤニヤ見てる古田氏。見ていて楽しかったー!!
ほとんどブリーフ1枚で過ごした古田新太さん。ニコニコしながらも不気味な感じ
はラストショウでの動物愛護家みたいだったけど。笑わせることに半端じゃない執
念を見せつつも、舞台ではなんであんなプヨプヨ柔らかい表情なんだろう。とにか
く凄い底力を感じてしまった。
大倉孝二さん。奇妙な体の動きといい、台詞の間といい、隅々まで大倉孝二だった。
「彦馬がゆく」以来のファンで「アフリカのツメ」「ブログタイプ」「ココリコミ
ラクル」を大倉バージョンで保存している私にはメチャメチャ嬉しい舞台だった。
大学生の星さんのモチーフは「ブログタイプ」の彼かな?
犬山イヌコさんはシリアスもうまいんだよね。でも、今回はさすが~!! 母親のイ
メージから著しくハズレたお母さん、ほんと可笑しかった。「産まなきゃよかった」
という深刻なフレーズがここではギャグになってたね。
側転する中越典子さんにビックリ。お笑い系での奮闘ぶりは予想以上だった。
姜暢雄さんがいてヨカッタ!! 他のキャストにここまで落とされたら綺麗なものに
すがりたい(笑)。アラタとの二人のシーンが秀逸~♪
入江雅人さん、ちょっと冷めた目で14歳のアラタをいじめるシーンがよかった。ボ
ケキャラが多い中、違う味が楽しめた。
八十田勇一さんと山西惇さんはよく間違えられると、アガペストアのトークショー
で言っていた。TVでも、この舞台でもナンデ二人いつもいっしょなん?(笑)
達者なキャストが寄ってたかって作ったアホラシイ舞台。サイコー♪
カーテンコールで見たケラさんと古田氏、双児みたいだった(笑)。
濃いかしら? 恋かしら? カーテンコール(このブログ内の関連記事)
ムンパリさんの記事読んで、色々と思い出しましたよ♪
脚本もユルユルだったけど、
出演者もユルユルで、かなりいい感じ。(褒めてます)
私も大倉くんと新太くんの絡みが可笑しくて好きだったなぁ。
神様の「リクツじゃあないから」の連呼には笑ったよぉ。
この舞台、大阪で観たかったな・・・。(笑)
ネタは文字にしても意味ないけど、いちおう思い出せるようにと思って。
今回はキャスト全員、力量のある人ばっかりだったね。そうじゃないとこんな舞台は無理でしょうね。泣かせるよりも笑わせるほうがずっと難しいもんね。
大倉くんと新太くん、よかったよね。別の舞台でも絡みが見たいなーって思いました。それができるのはケラさんとNODA MAPかな。
> この舞台、大阪で観たかったな???。(笑)
それはあるかも。観客全員が同じジェットコースターに乗った感じだったから(笑)。とってもいい雰囲気で楽しかったです~♪