月岡芳年 月百姿
『調布里能月』
ちょうふ さとのつき
明治二十四年印刷
奈良~平安時代、庶民は現物納付の税(みつぎもの)である
「租・庸・調(そ・よう・ちょう)」を納めたが
多摩川周辺の地域では「調」として布を納めていた。
「調布(ちょうふ)」の名の由来となる。
国立国会図書館デジタルコレクション 101
ここでは少々お年のように見えますがこんな詠も
万葉集 第十四巻 東歌 三三七三
「多摩川に さらす手作り さらさらに なにぞこの子の ここだ愛(かな)しき」
多摩川に手織りの布をさらす。
さらさらさらして、さらして、さらすように
さらにさらにこの娘がどうしてこんなに愛しいんだろう。
俵万智 訳
鈴木春信画 調布玉川
かの人が言った 「さらさら」
この言葉にはなんの問題も見受けられませんけどね。