「チボリ」の運営は根本からの見直しを

　すでに報道されている通り、チボリ・ジャパン社とチボリ・インターナショナル社との運営契約満了後の権利協議が決着し、「チボリ」の名称は来年末をもって使えなくなることが決まりました。
　①これまで県は「チボリ」の運営について、「県民市民公園として指定管理者制度を導入する」としてきました。これは「チボリ公園」という名称を引き続き使うことを前提にしてのことでした。この前提条件が崩れたいま、これまでの再建案は撤回し、根本的な見直しをはかるべきです。
　②県は、「『チボリ』は文化性に富み、公共性がある」としてきました。しかし、２００１年４月には、すでにミュージカルショーやチボリウインドアンサンブルなどが廃止され、すでに文化的要素はきわめて貧弱なものとなっていました。今後、「チボリ」の名称・アイコンが使用できなくなることにより、一片の公共性もない単なるレジャーランドになってしまいます。このような公園に、土地代だけで年間約５億円もの税金を、今後もつぎ込むことに、県民の理解が得られるでしょうか。しかも、５年前、知事は「５年間で３５億円投入することによって平成１８年度には単年度黒字化をめざす」と提案しましたが、まったくその見通しは立ちませんでした。チボリの経営はいっそう困難をきたしています。この状況から考えても、これ以上の税金投入はすべきでありません。
　③以上の見地をふまえれば、「閉園」も選択肢のひとつとして検討すべきです。

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