岡山県議会議員 森脇ひさき

2023年の岡山県議選で5期目当選させていただきました。
「命と暮らし、環境が最優先」の県政へがんばります。

県民本位の県政へ その2

2012-09-23 | 県政に関する活動
 市民団体や労働組合とともに、政党では日本共産党が参加して、一致する要求で力を合わせて、県民本位の(民主的な)県政を実現しようと、「民主県政をつくるみんなの会」(略称「みんなの会」)を結成し、とりくみはじめたのは24年前の県知事選挙でした。
 当時は、苫田ダム、吉備高原、チボリ(当時は岡山市へ計画)など(今も県民を苦しめている大借金県にした代表的な事業でした)が大問題になっており、「ムダ遣いをやめて医療・福祉へ」と、高齢者福祉の充実、乳幼児医療費の無料化などの要求をかかげてたたかいました。90年代に入り、不況の波が押し寄せるとともに、いじめなど教育と子どもをとりまく環境が社会問題となりました。この頃はまだ県財政に「貯金」もあり、「ためたお金を中小企業、福祉・教育へ」と、福祉や子育て支援とともに、公共事業の地元発注や小規模事業登録制度による中小企業支援策、教育では少人数学級の実施を求めました。
 残念ながら「県政を県民の手に」という願いは実現していませんが、乳幼児医療費無料化制度の対象年齢は段階的に拡大され、現在、入院は小学校卒業まで、通院は小学校入学までが無料となり制度の名称も「子ども医療費無料化制度」となりました。また、今年度から、1学年3学級以上ある小中学校の全学年で少人数学級か少人数授業ができるようにもなりました。さらに、先日の議会では「正規教員を計画的に増やす」と教育長が表明しました。公共事業は、大規模事業を除けば地元優先で発注されるようにもなっています。4年ごとに要求をかかげて選挙をたたかい、世論を盛り上げ、その後の運動(署名活動など)にもとりくみ、県議会でも取り上げる中で、相手陣営の要求であっても実施せざるを得ない(背を向ければ次の選挙が危なくなる)状況をつくってきたと言えます。
 ムダ遣いはどうでしょう。チボリは岡山市民の反対運動で倉敷市に建設され、400億円近く(周辺整備を含めれば500億とも)つぎこまれましたが、ついに破綻。閉園となりました。吉備高原都市には、6500億円もの血税がつぎこまれましたが、結局、住宅が売れず、開発をおこなっていた住宅供給公社が債務超過で破綻、解散しました。西大寺地域に工業団地をつくると言って建設された苫田ダムでしたが、工業団地はできず、余った水を強引に市町村に押し付け、住民の水道料金を引き上げています。それでも余った水の代金は県民の税金で広域水道企業団に払いつづけています。その額、毎年5億円です。5億円あれば、子どもの医療費を通院も小学校卒業まで無料にできます。そうそう足守川パイプライン化事業というのもありました。足守川は農業用水路としても活用されており、豊富な水が流れているのに、川に沿って巨大な(直径2m40cm)パイプラインを通し、農業用水をパイプで送ろうという国営事業で、これも400億円近いムダ遣いでした。流域農家の方々が反対運動に立ち上がり、10年がかりの運動で、これはみごとにストップさせました。
 
 この24年間のうちに、「みんなの会」が先駆けて掲げた県民の願いは、次々実現し、「みんなの会」が中止を求めたムダな事業は、次々破綻に追い込まれています。
 24年前、あるいはどこかの時点で、「みんなの会」の知事が誕生していたら・・・これだけ大きなムダ遣いはさせなくても済んだはずです。吉備高原はかなり進んでいましたが、少なくても苫田ダムやチボリは中止させることができました。そうすれば、先に書いたような「行革」などおこなうことなく、県民の暮らしをよくする仕事をもっともっと早く、たくさんできたのではないでしょうか。
 これから先、このまますすめば、TPP、消費税増税、道州制など県民のくらしと地域産業を破壊する道が計画されています。これまでは、「少しがまんすれば」で済んでいたかもしれませんが、このまま悪政がすすめばとりかえしがつかなくなります。そうさせないためにも、県政を県民の手に! 財界・アメリカいいなり政治から抜け出しましょう! 
 

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