政治を変え、社会を変えよう

その１　集落崩壊の危機――中山間地域への支援　
　農業が中心の中山間地域で、農業が衰退し、過疎化がすすむ、深刻な事態になっています。県は帰農・新規就農の様々な支援策を打ち出してきました。さらに団塊世代の退職期にあわせて、これら支援策をいっそう充実させる計画です。
　これはこれで、Ｉ・Ｕ・Ｊターンの一助になると思いますが、根本的解決という点では、まだまだ距離があります。
　農業できちんと食べていける状況をまずつくること、高齢者などのアシの確保をきちんとおこなうことなど待ったなしの課題です。それができる政治に変えることも必要です。

その２　いじめ、児童虐待などへの対応
　児童虐待による深刻な事件が岡山県でもおこりました。いじめを苦にした自殺なども深刻な問題となっています。児童虐待やいじめなどは絶対に許されることではありません。
　よく議論になるのは、警察の関与です。子ども同士のいじめの場合、いじめる子どもにも様々な原因があります。それは、家庭の状況、学校での友人関係、社会の影響、それらが複雑にからみあう場合など多様です。警察力の強化で解決する問題ではなく、福祉的な対応に重きをおく必要があるのではないでしょうか。文部科学省では、いじめた子に「厳しく対処」「出席停止も」「体罰規制の緩和」など議論されているようですが、「管理」「統制」の強化で解決できるか疑問です。
　児童虐待の加害者は大人です。当然、「犯罪」となるわけです。しかし、この場合も、様々な原因があります。これへの対処なくして根本的な解決ははかれないと思います。
　格差と貧困の拡大にみられるような社会全体の不安も、いじめや虐待がおこる大きな要因でしょう。これらの解決のためにも政治を変える必要を強く感じます。