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猫文学研究 ー猫の恩返し編ー 考察編

2021-09-05 18:06:07 | 猫の恩返し
※本記事で話すのは、公式の関連文献等で書かれていた訳ではニャく、完全100%僕の推測(妄想)に近いですニャ。
信じるか信じニャいかはアニャタ次第という感じで読んで下さいニャー。


今回は少し趣向を変えて、僕の妄想に近い100%の考察記事にニャりますニャ。

今回はムタについて、考察したいと思いますニャー。


多くの関連文献等でも「謎の猫」と紹介されていて、彼についてあまり語られることは少ニャいですニャ。

そんニャ中、僕がムタに関して考えているのが、、、、、



「ムタ 元人間だった説」
ですニャ。

では、僕がそう考える根拠を説明していきますニャー。



(ユメノ街)

まず、映画版「猫の恩返し」が公開されている時に連載していた「ユメノ街 猫の男爵」(マーガレットコミックス)について話しますニャ。



「ユメノ街 猫の男爵」はその名の通り、バロンが登場する漫画ですニャ。(ムタも出てきますニャ)

この物語の中では、
生きる気力も失くなった人や煩わしさから逃れ姿を消していく人が、心と言葉を失くし、犬のような姿をした「ウツロ」
という生き物(?)が出てきますニャー。

これを読んだ時に、僕は「これ、猫の国と似ていニャいか?」と思いましたニャ。



(「猫の国」の正体)
ニャぜ、そう思ったかと言いますと、
そもそも「猫の恩返し」の『猫の国』も謎が多いですニャー。

よく広まっている都市伝説では「猫の国は死後の世界である」と言われていますニャ。

これは原作「バロン 猫の男爵」で、
白猫のユキちゃんは、元々ハルちゃんの飼い猫で、交通事故で死んでいた

という設定があるのが、理由ですニャ。

これについて僕は、「ユキちゃんは死んでいる」しかし「『猫の国』が死後の世界ではニャい」と考えますニャー。


簡単に根拠を説明すると、

「ハルちゃんとユキちゃんが初めて出会ったのが、ハルちゃんが小学生低学年ぐらいで、猫の国で再会したのが、ハルちゃんが17歳の時でしたニャ。
つまり約10年ぶりの再会ということにニャりますニャー。(原作では「7~8年」と言っていますニャ)
そうニャると、ユキちゃんは少ニャくとも10歳を超えていることにニャるのですが、
猫の10歳は、人間の年齢に当てはめると、約56歳だといわれていますニャ。
しかし、猫の国のユキちゃんは人間でいう56歳に見えニャいことから、(ハルちゃんより少し年上ぐらい?)
猫の国は人間の世界と時間の進み方が違う、あるいはユキちゃんはあの姿から年を取っていニャいと考えられますニャー。」

「ルーン王子や猫王達は人間の世界に普通に来ていたのに対し、ユキちゃんは人間の世界に来ず、声だけでハルちゃんに助言をしていましたニャ。
これは、ルーン王子や猫王達は実体がある(生きている)ので、人間の世界に普通に来ることができて、
ユキちゃんは実体がない(死んでいる)ので、人間の世界に声しか届けられニャかったからだと考えられますニャー。」

他にも理由がありますが、いずれにせよ僕としては「猫の国は死後の世界である」と仮定すると色々辻褄が合わニャい気がしますニャ。


そして、「猫の恩返し」内のハルちゃんの行動について、僕ニャりに要約すると、
「ハルちゃんは学校に遅刻して笑われ、片思い中の男子が他の女子と仲良くしているところを見たりと、あまり良い事が無かったニャ。
そんニャ時、猫の国の王子を助けたために、『猫の国』につれていかれるニャ。
人間の世界とは違う、自由気ままで心地良い『猫の国』にいたいと思うようにニャり、
『猫の国』に居続けるにつれて、猫にニャってもいいと思うようにニャり、肉球、猫耳とひげが生え、体も猫に近づいていく、、、、、」
にニャると思いますニャー。


これってハルちゃんは、「ユメノ街 猫の男爵」の『ウツロ』同様、人間の世界から現実逃避をして、猫にニャりかけていたと考えられますニャー。

そうすると、ムタが『猫の国』を「自分の時間を生きられない奴の行くところ」と言ったり、
バロンがハルちゃんに対して「君は君の時間を生きるんだ」と言ったのも納得がいくと思いますニャー。


まとめると、僕は『猫の国』には、色んニャ事情で、人間の世界では生きられニャい猫達が暮らす世界であると考えますニャー。
それは、ユキちゃんのように人間の世界で死んでしまった猫や、
ハルちゃんがニャりかけたように、元人間で人間として生きるのが嫌にニャり猫にニャった猫等と、
様々ニャ過去をもつ猫達がいる世界だと思いますニャ。



(ムタが猫にニャった経緯)
では、人間の頃のムタはどんニャ人間で、どういう経緯で猫にニャったのかを想像してみましたニャー。


人間の頃のムタは、年齢は40代ぐらいの男性で、同じようにまん丸と太っていましたニャ。

妻や子供といった家族がいたかどうかは分かりませんが、普通のサラリーマンで働いていたと思いますニャー。
しかし、「口が悪い」「性格が悪い」と言ったことから、周りの人と馴染めずにいたニャ。
自分の今の人生に楽しさや希望を失い、人として生きにくく思っていたところ、或る日いつの間にか「猫の国」にきていたニャ。
その「猫の国」の場所の気持ち良さから、長く居過ぎたために体は猫にニャってしまい、しばらくの間そのまま「猫の国」で暮らしていたニャー。
しかし、元人間だったために、猫の国の住猫達と馴染めずに人間の世界に戻ってしまうニャ。 
(「猫の国で国中の魚を喰い尽くして逃げた」という伝説は、ムタが元人間だったために、猫から見るとそれぐらい大食漢に見えたという誇張だったのではニャいかと思いますニャー。)
人間の世界に戻ったムタは、猫の姿のまま、行くあてもニャく彷徨っていると、或る日バロンと出会い、行動を共にするようにニャくったニャ。


「猫の恩返し」のムタは、こういう過去があったんじゃニャいかと、僕は思いますニャー。


最後にもう一度言いますが、これは公式の関連文献等で書かれていた訳ではニャく、完全100%僕の推測(妄想)に近いですニャ。
1つの物語をとっても、一人一人が違った解釈や推測をもつものだと、僕は思っていて、
これこそ都市伝説でよくある、信じるか信じニャいかはアニャタ次第ですニャー。




<オマケ>
上の考察のもとで、
「あのまま猫の国に居続けて完全に猫にニャってしまったハルちゃんの想像図」
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