バス会社では、休日の次の日が出社の場合、必ず午後に翌日の勤務確認の電話を会社に行います。通常は、事前に予告されていたシフト内容と同じです。
しかし、稀に予定されていたシフトと違う内容を会社からお願いされるケースもあります。
私の場合、事前に通知されていた本日の予定は「午後出社からラストまで」でした。しかし、急遽欠員が出たため、午前のシフトの半分をプラスしたシフトとなりました。
「明日は、午後出社だから家でゆっくりできる!」と、安心しきった心に一瞬冷や水をかけられたような気持ちになりました。
しかし、ここで嫌な顔をせずに快諾することで、会社に対する好印象を積み上げていき、今後のバス人生を円滑にすすめる上での布石となると私は考えています。
今の時代は、20、30年前と違い、官庁の指導も厳しく「快諾=気が弱い」とみなされ、バンバン公休出勤をお願いされるような無茶は考えにくいです。
常識の範囲内ならば、会社のお願いを聞いて協力的であることを印象付けた方が良いケースが多々あります。
バス業界は、古い業界で田舎にいくほど、乗合→高速→貸切とキャリアアップするほど、地元の先輩後輩などの古い人間関係を引きずった人が多いです。
ベテランの中には、中高生の頃の地元の繋がりをいまだに引きずっている方もいて、会社の運営やシフト、人事などにも口を出す運転士もいるほどです。
そうでなくても、上下関係は他の業界に比べ古く厳しい傾向にあります。
特に新人や若い運転士は、しばしば戸惑いがちで退職原因にもなる潜在的で根深い問題です。
こういった人間関係の密かな守り神が、運行管理者だったりします。特に普段から協力的な運転士には、人間関係の間にはいって上手に調整してくれることがあります。
そう考えると、公休出勤の要請もバス人生を長く円滑に続けるための密かなチャンスのように感じます。