(見学者通路から水産卸売場を見下ろす)
(ゆりかもめから見た豊洲市場:左手の黄色の丸印
が水産卸売場棟、右手の赤丸印が青果棟、豊洲駅
は緑の四角。)
昨年10月に豊洲市場の一般公開が始まり、半年が
経ちました。
もう、そろそろ当初の混乱も収まり、見学者も
少なくなったのではないかと、先週(3/12)、
行ってみました。
地下鉄有楽町線の豊洲駅で、ゆりかもめに乗り
換えて2駅の「市場前」で下車です。
私は、逆方向の新橋から、ゆりかもめに乗つて
「市場前」で下車しました。
「市場前」駅を出ると、改札口の前は、もう「豊洲
市場」の見学者コースの専用デッキに繋がって
います。
(豊洲市場の休業日は、旧築地市場と同様、日曜と
水曜なのでご注意下さい。)
「豊洲市場」は、①「水産卸売場棟」、②「水産
仲卸売場棟」、③「青果棟」の3つのエリアに
分かれ、飲食店街もそれぞれの3つのエリアに
付属して散らばっています。
(マグロのオブジェ)
私は、先ず、マグロの競りで有名な「①水産卸
売場棟」へ向かいました。
旧築地市場では、マグロの競り(せり)を横から
見ることが出来ましたが、しかし、豊洲市場では、
2階の見学者通路から、競りの音声なしで、
1階の競り場を見下ろすだけです。
この2階の見学者通路に加えて、今年からは、
1階の競り場の横に、競りの声が聞こえる
ガラス張りの見学デッキもオープンしました。
しかし、こちらは、公式ホームページからの
事前の申込が必要で、手続きが煩雑です・・・
マグロの競りは、早朝の5時半から始まります。
自宅の横浜からは、いくら早く家を出ても、豊洲
に5時半には着きません・・・
私が豊洲市場に着いたときには、マグロの競りは
とっくに終わっていて、2階のガラス張りの
見学者通路から、閑散とした無人の1階の競り場
を見下ろすだけです・・・
う~ん、何だかなぁ~。
仕方なく、そさくさと、この卸売場棟の隣の管理
施設棟の食堂街へ向かいます。
ここには、築地の13店舗が移転しています。
11時半くらいでしたが、ほとんどの店が行列なし
で入れました。
私は、写真の「つきぢ神楽寿司」に入り、写真の
「おまかせ」(3,240円)を注文しました。
さすが卸売場の隣だけあって、ネタは新鮮で味が
しっかりしています。
早い昼食を終えて、案内表示の矢印に従い、
「②水産仲卸売場棟」へ向かいます。
旧築地市場の様に、市場の中を一筆書きで回る
ことが出来ないので、①~③を全て見学する
には、都度、ゆりかもめの改札口の近くの
分岐点まで戻ってから次へ向かう必要があり
ます。
「②水産仲卸売場棟」の手前に、「関連飲食店舗」
と書かれた22店舗が入る食堂街があったので
覗いてみます。
ここには、築地から移転した店舗の中でも、
「寿司大」などの有名なが多く、どの店も
長蛇の列で込み合っていました。
関連飲食店舗を出て、デッキを更に先に進むと、
その奥に「②水産仲卸売場棟」がありました。
ここは、仲卸店舗が集まっているので、魚屋や
寿司屋などが仕入れに来る場所です。
3階の見学ギャラリーのフロアには、上の写真の
「ターレ」が置いてあり、自由に乗車して記念に
写真を撮ることができます。
見学ギャラリーからガラス越しに、遥か下の1階
の仲卸店舗の様子を見学します。
しかし、3階の見学ギャラリーのフロアからは、
1階の仲卸売場の店舗の屋根しか見えません
ガラス越しに、一生懸命、下を覗くのですが、
たまに下を人が通るのが見えるくらいで、市場の
雰囲気など、感じ取れるものはありません。
なんじゃ、こりゃ~?・・・
屋根しか見えないからといって、1階に降りて
見学することも出来ず、がっかりです。
3階の見学ギャラリーから4階のフロアーに行く
と、「豊洲市場内プロショップ 魚がし横丁」が
ありました。
ここは、市場に出入りする業者専用の卸店舗で、
観光客向けに設けられたフロアーではありません
が、一般の人も買えます。
普段は目にしない、業者用の包丁、ゴム長などの
他に、昆布などの乾物、雑貨、包装資材、食料品
など、バラエティに富んでいて、見ているだけ
でも楽しいです。
珍しいお土産として、買うにはちょうど良い物も
ありそうです。
上の写真の様に、卸店舗のすぐ脇は駐車場に
なっているので、車から店舗に直に搬入出来て
便利そうです。
水産仲卸売場棟の屋上は、広い芝生の「屋上緑化
広場」となっており、特に何もないのですが、
足元の豊洲地区や、臨海部から東京タワーまでも
見渡せ、気持ちが良いです!
最後に、案内表示の矢印に従い、「③青果棟」へ
向かいます。
青果棟は、八百屋や青果店が野菜や果物を
仕入れに来る場所です。
青果の競りは、マグロの競りよりも1時間遅い
6時半開始です。
青果棟の隣のビルの1階には、築地場内から移転
した大和寿司などの3店舗が並んでいます。
豊洲市場を見終わって、私の全体的な感想です。
豊洲市場は、もともとは、搬入から搬出までの
効率の良い競りや物流を目的に設計されている
ので、見学者が多少不便にならざるを得ないのは
理解できます。
しかし、無人の市場を見下ろしながらの見学は、
何だか、間抜けな気がしました・・・
旧築地の場内市場では、競りが終わったあとも、
ターレと呼ばれる運搬車が、人混みや、お店の
間の細い道を、猛烈なスピードで縦横無尽に
走り回っていて活気がありました。
仕事の邪魔にならない様に、前後左右を十分に
確認して、写真を撮るのがマナーでした。
”ターレとの衝突事故に注意して下さい”、と
いう見学者向けのアナウンスも流れていて
緊張感もありました。
豊洲市場に比べると、旧築地の場内見学は、
臨場感満点で、エキサイティングで良かった
なあ~。
(旧築地の場内市場の見学については、(築地場内
市場)を見てね。)