(写真は、「笹子峠」の頂上の笹子峠道標)
標高1,096メートルの笹子峠の頂上で一休みします。
笹子峠の頂上には「笹子峠道標」があります。
この笹子峠の遥か下を、中央自動車道の「笹子トンネル」が
走っています。
「笹子トンネル」の名前は、皆さん、一度は聞いたことが
あるハズです?
そう、あの2012年の「笹子トンネル・天井板落下」の
悲惨な事故です!
中央自動車道の笹子トンネルの中で、コンクリートの天井板
が、130メートルにわたって落下し、走行中の車複数台が
巻き込まれて9名も死亡した、日本の高速道路の最大の事故
です!
(この笹子峠と、笹子トンネルの位置関係については、
文末の大きな地図を参照してください。)
笹子峠道標の脇で一休みしてから、冒頭の写真の「大和村
日影・かいやまと駅」の道標に従い、ゆっくりと峠道を
下りて行きます。
直ぐに、上の写真の「自然を守ろう」の白杭(赤丸印)
があるY字路に突き当たりました。
Y字路から赤い鳥居がチラリと見えたので、取り敢えず、
右折してその赤い鳥居の方向へ向かいます。
赤い鳥居の奥は、写真の「天神社」で、1729年建立の
常夜燈もありました。
赤い鳥居から、白杭があるY字路に戻ります。
このY字路を右折して先程の赤い鳥居の前の細い山道を上って
行くか、左折して幅の広い山道を下って行くか?
さんざん迷った末に、左折する多くの人が踏み固めた感じの
下の写真の広い山道を下って行きます。
下って行くと、左下に笹子隧道の反対側の出口が見えて
来ました・・・
笹子隧道の出口の先の県道に出て来ました。
こんなに早く県道に合流するなんて、どうも、先程のY字路の
分岐点を間違えたみたいだな~・・・
しかし、県道の向いのガードレールの切れ目に、甲州街道峠道
の標識があります!
間違えたけど、結果オーだったみたいだな~と思い、
ガードレールの切れ目から山道を下りて行きます。
しかし暫く歩いて行くと、県道の下あたりで行き止まりに
なりました・・・
途中で分岐点を見落としたのではないか、と注意しながら
ガードレールの切れ目まで戻りますが、それらしき分岐点は
ありませんでした・・・
分岐を間違えた白杭があるY字路まで戻ろうか?、
迷いますが、股関節炎が少し傷み始めたので断念して、
トボトボと、舗装された県道を下りて行きます・・・
この県道は、車も通らないし、人にも出会いません。
たまにバイクのツーリングの集団とすれ違うくらいです。
暫く歩くと、県道の脇に次頁の写真の左端の「甘酒茶屋跡」
の標柱がありました。
ここに、旅人に甘酒を売る茶屋があったみたいです。
帰宅してからインターネットで調べたら、甘酒茶屋跡の標柱の
ガードレールのすぐ脇に、人が一人歩けるくらいの幅の道が
続いています。
どうも、この県道の脇をすり抜ける様に並行している小道
(写真の赤矢印)が旧甲州街道らしいです。
う~ん、県道からは道には見えなかったし、もしそうなら、
県道の脇に標識を立てて欲しいよな~。
インターネットのブログでも、多くの人が、このあたりで、
旧甲州街道の峠道を見失っているみたいでした。
甘酒茶屋跡を過ぎると、次頁の写真の様に、放置された
舗装道路の穴ぽこが目立ちます。
大きな穴ぽこは、写真の様に、赤い塗料で丸く囲って
あります?
これは、車に対する注意喚起でしょうか、それとも次に
補修工事をするときのための目印でしょうか。
県道を延々と歩いて行くと、 次頁の写真の
「甲州街道峠道出口」の標識が!
案内板を読んでみると、やはり先ほどの県道の甘酒茶屋跡標柱
の脇を並行していた峠道がここまで続いているみたいです。
悔しいので、逆に歩けば、ホントに甘酒茶屋跡標柱の脇に
出るのか確かめてみようと、この急な峠道の坂を、
息を切らしながら上って行きます。
やがて、次頁の写真の朽ちた「馬頭観世音菩薩」の標柱が
ありました。
しかし、辺りを見回しても馬頭観音は見当たりません
その先に、前頁の写真の「自害沢天明水方面」の標識
がありました。
たまたま、若いカップルが、反対方向から峠道を下りて
来たので、この先に何かあったか、聞いてみます。
「甘酒茶屋跡標柱の脇をすり抜けたこの道が、旧甲州街道の
峠道で、よく整備されており、歩きやすかったけど、
史跡みたいなのは何もありませんでしたよ。」
とのことだったので、ここから清水橋まで、今度は、急な坂道
を下つて戻って行きます。
急な坂がダメージになったのか、持病の股関節炎が
痛み始めました・・・
笹子隧道の出口から、ここ清水橋まで、舗装された県道を
延々と歩いて来ましたが、幾重ものヘアピンカーブに
なっていたので、多分、歩く距離は長くなってしまった
でしょう。
この「甲州街道峠道出口」から更に、延々とヘアピンカーブの
県道を、足を引きずりながら下って行きます。
やがて右手に下の写真の「桃の木茶屋跡」の標柱が
ありました。
ここには三軒の茶屋があったらしいです。
ここから先もまた、ヘアピンカーブの県道が続きます。
大持沢を大持沢橋で渡って下って行くと、県道の脇に
上の写真の「狩猟事故」の看板がありました。
え、えっ~、どういう事?
峠道を歩いていた人が道に迷っていたところを、猟銃で
撃たれたとか?
何があったのか気になるなあ~・・・
最後のヘアピンカーブを過ぎると、もう少しで次の駒飼宿
です。
天狗橋手前の右手に、下の写真の津島大明神が祀られて
います。
古来より郷土を鎮める為の神として素盞鳴尊(すさのお)を
祀ったものです。
笹子沢川に架かる天狗橋を渡ると、次の「駒飼宿」に
到着です。
笹子峠の入口にある黒野田宿から駒飼宿までは約10キロ
です。