ユダヤ人が教える正しい頭脳の鍛え方
を要約すると、
「予見のイマジネーション・・・不条理なことを論理的方法で実現する」
自己実現のワークショップであれば、現実的で実現可能な目標設定と実現可能な方法を考えろという。ユダヤの想像力アップの基本は、
自分から見て到底不可能と思うことをイメージしろだ。自分の能力を超えた、無理な目標を設定してから、どうやってそれを実現したらいいか現実に即して考える。
「サバイバルの原則・・・慣れ、安逸、骨抜き状態から抜け出すこと。物理的且つ精神的に常に移動すること。」
歴史的な必然性から、ユダヤ人は自分が置かれた状況を分析し、自分たちに有利な生き方を判断しなければならなかった。戦略を練り、うまくいけば勝ち進む、厳しくても少数者として生き残る。その
秘訣は、変化に即応する能力と柔軟性を常に高度に維持すること。
都市生活は予測能力を高め、ストレスや競争や忙しさと必死に闘う力になるが、いつかは慣れる。安逸を覚えた人間は守りに入ってかたまり、頭脳は活動を停止する。新しい現象を、違った目で創造的に考えるには、場所を変えたり物理的に移動することが助けになる。
「たえず学び続けること、何事も自明のことと受け留めないで質問すること」
新しい事態に直面したら、まずそのテーマについて調べて質問する。そうすれば、不安で不慣れな状況が見知った安心なものに変わって行く。自分で取り仕切れそうな気分になる。知識と自信は切っても切れない関係にある。
「アップグレードの法則・・・発明しなくていい、目の前にあるものを自分に使いやすく改良して利用することが望ましい」
鋭敏で柔軟な頭脳が多大な投資と努力と時間を節約する。現実の世界市場を見れば、新たな現実やアイデアをさがしに遠くまで行く必要はない。市場は十分にある。そこにあるものを取り上げ、改良しようと試みること、他の方向にアップグレードすること。
「インスピレーションの基本・・・真似るに相応しい手本をさがし、その生き方や行動を学び、熟慮と改良を重ねながら、その足跡を忠実にたどること」
ワークショップに通うのもいいが、経験に勝るものはない。時間的制約を超越するためには経験者から学ぶに敷くことはない。経験には時間がかかる。経験者の道程を学べば、時間的な投資を端折って、もっとも優れた人たちの成功を再現できる。
優れた記憶力を開発するユダヤ的15の方法とアドバイス」
1.記憶を信じて信頼すること。
2.白い紙に黒い筆記具で、はっきりきちんと書くこと。
3.相方(ハブルータ)と、声に出して、リズムをつけて勉強すること。
4.身体を動かしたり歩いたりしながら、楽しく学ぶこと。
5.気分が乗る、インスピレーションの沸く場所で学ぶこと。
6.気が散るようなわずらいごとから解放されていること。
7.祈祷や歌のようなモチベーションをうながす章節などの集中法を取り入れること。
8.簡単で、面白そうなことからとりかかること。
9.疲れた5時間より、生き生きと爽やかな2時間の学習をすること。
10.勉強するときは教材とともに波に乗れ。波が砕けたら休憩し、頭脳を完全に休ませること。
11.印象的なキーワードを見つけて、アイデアやテーマをまとめるようにすること。
12.連想で物語をつなげるための、キーワードのつながりをつくること。
13.グループ別、年代順など論理的にテーマを整理すること。
14.記憶には頭文字、反意語や同義語を駆使すること。
15.反復練習や暗記を繰り返すこと。
ユダヤ人は、優秀であるという神話がたんなる反ユダヤ主義的意見ではなく、どのようにしてできたのか、はたまた真実なのか?という疑問を持ったユダヤ人であり研究者である筆者が、友人たちとその謎解きをしていくという物語形式で、ユダヤ的な勉強法を解説しています。
物語としても十分に面白く、テンポよく読むことができます。