サポート隊の日々

サポート隊員hidekoの雑記帳

フラット出し!!

2005-03-16 12:27:44 | ★陥没、剥離、折損他
最近スノーブレード、スキーボートなどの
 チューンの受付も目だって増えてきたが、
 その中にはコンケーブのものが多い!
このコンケーブは、カービングスキーにも
目だって来ました。
特に幅が広くて薄い部分、
 トップとテール付近に多い。

 ローラー圧を調整しながら何度研磨しても
  全面完全フラットが出ない。


1)たとえばこんな例


色が濃い黒い部分が凹んでいて研磨されない箇所です。
 

フラッターを当てて見るとこんな状態↓

 センター部分から向こう側の光が漏れてます。

2)こちらは同時作業中の別のスキーですが、
本当はこうなるのを↓願って懸命に研磨してます。

 センターもぴったり!光が漏れません!!

僅かなコンケーブは一定量の研磨で
 フラットに修正できます。

でも1)の画像のようにコンケーブが強い場合は
何度研磨しても修正しきれない時があります。
 

板の構造や、使用されている材質、
または製造工程で滑走面を熱圧着する際の
素材の伸縮率の誤差が原因でコンケーブの強い商品に
仕上がって検品通過した板は、研磨だけでは
完全フラット修正はできません。

 
かなり研磨してもフラットが出ないのに
 無理して完全フラットを目指せば、
 エッジ際の滑走面素材とエッジだけが研磨され
 その部分だけが極端に薄くなっしまいます。
 滑走面素材は、わずか1、2~3ミリ前後の厚さですから、
 
こんな状況の板は、研磨での仕上げも
 妥協せざる終えません!!(^^;
 その場合、滑走時に出来るだけ支障がでないように
 ビベル角を調整し、最悪の場合はダリング加工を
 施して返送となります。



■室温(店内)でコンケーブの板は、雪上で
 ソールが冷やされると滑走面素材が縮み現象を
 起す為コンケーブが強くなりがちです。
 買う時に何万円も出すのですから、製造過程で
 フラットで仕上がった商品が販売される事を願ってます!!


・この逆のコンベックスの方が
 滑り手にはとってはまだ扱い易いんですが・・