ぶろぐ de まりもletter

声優・嶋方淳子(まりも)のブログ。日々の徒然やお仕事情報など。

【メモ】骨髄バンク・提供出来なかった罪悪感

2005-11-07 14:48:20 | メモ

歌手の本田美奈子さんが死去 急性骨髄性白血病で (朝日新聞) - goo ニュース

田中くん、本田美奈子さんのこと教えてくれてありがとう。
昨日は一日 外にいたので、まったく知りませんでした。

なんか…いろいろ書いたのですが、何を書いても自分に酔っているような気がして
うまく文章に出来ません。

言葉足らずで誤解される恐れもありますが、
取り急ぎ 箇条書きで感じたことを記します。
(携帯の人には長いかも…ごめんなさい)

゜゜゜゜゜゜゜
・復活を祈っていたので とてもショック。あの魂のある歌声をまた聴きたかった

・骨髄性白血病の方の死は、いつも罪の意識にさいなまれる。
→私はドナー登録して10年以上たつが、昔 HLA適合の知らせを受けたとき
家族の反対で 提供するための具体的な検査に進めなかったことがある。
(以来、骨髄バンクは 家族の同意を得られるまで登録を凍結している)

・骨髄性白血病の方のニュースが流れるたび、
「ドナーが足りません」と登録を呼びかけるCMを見るたび、
提供出来なかった過去を思い出す。
死因が全く別のことであっても、考えずにはいられない。
いつも思い出し、提供出来なかった罪悪感に襲われる。

・提供できないなら、登録している意味はない。いっそ登録を解除しようか。

・白血病の方が亡くなったというニュースが流れるたび
家族にドナー登録凍結解除の相談をするのだが、堂々巡りで答えは出ない。
 「万が一のことがあったら」
いつも この言葉で話し合いは決裂する。

・以前、私が子宮筋腫の手術をした時 全身麻酔からなかなか醒めなかったという
過去がある。「あの時の不安は もう嫌だ」という家族の気持ちを無視できない。

゜゜゜゜゜゜゜
・提供時のリスクがない『臍帯血バンク』は出産しないと登録できないが、
細胞を増殖させる技術も進んでいるという。
骨髄提供も技術が進み、もっとリスクが減れば…

日本さい帯血バンクネットワーク
http://www.j-cord.gr.jp/index.jsp

臍帯血の幹細胞を30倍に  新技術、移植成績向上へ

<携帯の方用に・記事転載>――2005年10月08日・岩手日報ニュース
 へその緒や胎盤に含まれる臍帯血(さいたいけつ)の中の造血幹細胞を、
体外で安全に効率よく増殖させる技術を厚生労働省研究班(主任研究者・
中畑龍俊京都大教授)が開発、神戸市の先端医療センターで
白血病患者に移植する臨床試験を計画していることが8日、分かった。

 臍帯血移植の際に移植する細胞の数を増やすことで生着率を向上させ、
治療成績が高まると期待される。新技術は骨髄の造血幹細胞の増殖にも
応用可能と考えられ、骨髄移植の骨髄提供者の負担軽減にも役立つという。

 臨床試験では、提供された臍帯血の一部を12日間培養し、
白血病患者10人に移植。安全性や有効性を確認する。
臍帯血を供給する日本さい帯血バンクネットワークの承認が得られれば、
臨床試験に入る。

 造血幹細胞は、赤血球や白血球などのもとになる細胞で、
中畑教授らはこれを12日間で30倍に増やした。
        
゜゜゜゜゜゜゜゜
【家族に反対されるまでの経緯】
・登録当時、家族には 麻酔事故のことも含め 登録することの意味を説明し、
相談していた。「そうしたいなら」と、家族も 当時は 快諾していた。

・が、その後の相次ぐ医療事故報道。家族はすっかり病院不信になってしまった。
「自分たちが信頼できる病院でなら」と提供を承諾してくれたが、あいにく
家族が信頼している病院は『骨髄採取病院リスト』に入っていなかった。

(※このリストに載っている病院は、とても少ない。そしてどこも 何かしら
医療事故のニュースで 過去 名前が報道されている。いずれも大病院なので
事故皆無というのは難しく、しょうがないのかもしれないが)

・家族が骨髄提供時のリスクについてバンク側に説明を求めたとき
(資料の請求・説明会があるなら赴く等)、バンク側はすぐ諦めてしまった。
「では、ご家族の同意が得られるまで 登録を凍結してはいかがでしょう」

「最終候補者でもないのに いちいち説明など出来ない」、
「家族の説得は登録者がやってくれ」ということなのだろう。
しかしここで バンクに対するコーディネート不信が出たのも事実。

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3 コメント

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骨髄に限らず… (こもと)
2005-11-08 02:18:06
 こんばんは、嶋方淳子さん。

 何年か前に本田美奈子さんの出演ドラマを見て、この人の歌声と演技力はもっと高く評価されるべきと思いました。

 まさかご病気だったとは。



 私はアイバンクにも、腎バンクにも登録していないのに、なぜか骨髄バンクには登録しています。家族と約8年間の話し合った末の選択です。うちの家族の選択は、「生きている者の気持ちを優先する。」でした。

 アイバンクも、腎バンクも本人は死んでいるので葬儀を行う家族の意志を尊重する。

 骨髄バンクは本人が生きているので、本人の意思を尊重する。(但し、麻酔事故は恐いので、事前に最低限、コリンエステラーゼ値等を確認する。)



 じじいとして、嶋方さんのブログを読んでいる若者に伝えさせて下さい。

 上に書いた程度のしょうもない結論を出すだけで8年間もかかったのです。何らかのバンクに登録しようと思う人は、早くご家族に相談して下さい。



 嶋方さんのように疑問を感じたのなら、立ち止まって考えればいいのだと思います。提供は強制ではないのですから。
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Unknown (田中)
2005-11-08 03:30:09
自分も家族や本人の意志を優先に考え提供するかどうか決めるべきと考えます。だから淳ちゃんの過去の決断は決して間違ってないと思います。ただ淳ちゃんが臓器提供に疑問や疑いを感じ、今後提供の意志が無いのなら登録を抹消すべきと思います。
返信する
私は提供したいのです (しまかた)
2005-11-08 13:01:52
>田中くん

私自身には提供の意思はずっと変わらず「ある」のです。

でも、家族の反対で結局 提供「出来ない」。

家族は「病院が信頼できれば」提供を承諾する意思があるという…。



もっと骨髄提供に利用出来る病院が増えるといいのですが。

設備的には問題ないと思う大病院が どうして『提供出来る病院リスト』に入っていないのか…

そこも不思議なんですよね…

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