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空腹こそ最大の長寿法…「カロリー・リストリクション」はどうやるのか?

2025-03-08 04:07:24 | 日記
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    空腹こそ最大の長寿法…「カロリー・リストリクション」はどうやるのか?

    【長寿研究のいまを知る 実践編】

    健康長寿の食事としてハーバード大学医学部&ソルボンヌ大学医学部客員教授の根来秀行医師は「カロリー・リストリクション(カロリス)」に注目している。5大栄養素を中心にバランスを確保しながら、毎日の総摂取カロリーを標準の7~8割程度に制限する食事法だ。その理由は、長年、飢饉にさらされてきた人間は空腹の状態が当たり前で、それに適応できるように作られているから。カロリスはそれに沿った食事で、現代人は明らかに食べ過ぎだという。

    では、具体的にどのくらいのカロリーを摂取すればいいのか? 1日の活動量が標準的な男性(身長175センチ)の場合を考えてみる。

    この男性の標準体重は、身長(1.75)×身長(1.75)×22=67.375キロになる。適切な摂取カロリーは標準体重に30~35(女性は25~30)をかけた数字なので、2021.25~2358.125キロカロリー。その7割だと「1650.68キロカロリー」となる。

    1日1650キロカロリーの1食の食事というのは、たとえば、鮭、味噌汁、小鉢の納豆、わかめの酢の物が該当する。

    そもそもなぜ空腹が長寿につながるのか?

    「2000年に米マサチューセッツ工科大学のレオナルド・ガレンテ博士が発表したのが、空腹の時間を長く保つとサーチュイン遺伝子が活性化し長生きするとの研究です。別名、長生き遺伝子と呼ばれるこの遺伝子は、タンパク質の製造工場であるリボソームに関連する遺伝子の数を一定に保つ作用があり、それがゲノムの安定性につながり長寿に関係することが明らかにされています。サーチュインの活性化は細胞内でエネルギーを作り出すミトコンドリアの数を増やし、オートファジーにより細胞内の不要なタンパク質を除去することがわかっています」

    そのサーチュインを活性化するには、「NAD+」と呼ばれる補酵素の活性化が必要で、それには空腹状態が条件になるという。

    ■1日3食取りながら空腹を感じる

    「昔からカロリー制限は多くの生物で寿命を延ばし、加齢疾患の発症を遅らせる、と言われながら、ヒトやサルなどの霊長類が当てはまるのか、長い間議論が続いていました。それを検証するため、米国の大学と国立老化研究所がそれぞれアカゲザルを用いたカロリー制限研究を行いました。当初は正反対の結論が出たものの、食餌の内容や対象となるサルの出身地等を合わせることで、『アカゲザルでもカロリー制限により老化を遅らせ、健康寿命を延ばせる』と結論が一致したのです」

    アカゲザルはヒトゲノムと93%同じで生活様式がヒトと似ているため、この研究データはヒトに置き換えられると考えられている。

    その後もカロリー制限と長寿の研究は進み、2019年には米国のマーク・マトソン教授らの研究チームが過去の研究の検証から「毎日16~18時間の断食」「週2日、摂取量を500~700キロカロリー以下に制限」のいずれかの方法で、血圧低下や体重減の健康効果と寿命を延ばす効果が期待できるとの論文を発表し、注目を集めた。

    ならば、1日の食事回数を減らして空腹を作り出す方がよさそうだが、根来医師は現在社会に定着している1日3度の食事の回数を減らすべきではないという。

    「日本でも欧米でも1日3回、食事するようになったのは400年ほど前から。それまでは1日2食が続いていた、と言われています。しかし、それは健康のためではなく、飢饉などにより食料が手に入らなかったからです。実際、貴族などの支配階層が1日2食の時代でも、激しい労働をする農民らは間食を取っていたとの記録があります」

    食料が乏しければ争いを生む。それを回避する知恵として、食料は仲間と分け合い、食べたいだけ食べるのを慎むことが美徳とされた。それが宗教と結びついて1日3食を我慢する禁欲思想になったと考えられる。

    1日3食が定着したのは食料が安定供給され、ともしびの下で働くようになってから。夕食を取る時間が遅くなり、昼食が必要とされたためだ。

    「健康維持には継続が大切です。光の下、夜も働く現在は3食が自然です。食事の回数を変えずに1食の量を減らす方がいいのではないでしょうか」

    【元記事】
    https://news.yahoo.co.jp/articles/6b2e5115f370de136fc2cbbceeda733af2c1f79d

    ●「平和のための1分間瞑想」
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    ●日本ラエリアン・ムーブメント
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    ●無限堂出版
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    最後までお読みいただきありがとうございました。




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