マニカルニカ?はて聞きなれぬ名称だと思ったが、“ジャンシーの女王”の副題でポスターからも、ラクシュミー・バーイーを扱った作品だと判った。一般に日本では知られない人物だが、インドに多少なりとも関心のある方なら知っているはず。何しろ「インド大反乱」で自ら義勇軍を率いて戦った有名なラーニー(女王)なのだ。以下は映画.comでのストーリー紹介。
―ラクシュミー・バーイーの名で人 . . . 本文を読む
映画版ダウントン・アビーを見てきた。NHKで放送されたテレビドラマ版ダウントン・アビーは、久しぶりに見ごたえのある海外ドラマだったため、全シーズン見ている。 映画版は最終シーズン6から2年後の1927年の設定。劇場の大画面で見たダウントン・アビーはまさにお城で、その豪華さに息を吞んだ方も多かっただろう。英国貴族の館はこれほどまでに豪華なのか?しかも劇中の台詞からは大貴族ではないらしく、それであの . . . 本文を読む
邦題ではふたりの女王の名が付けられているが、原題:Mary Queen of Scots 通り、スコットランド女王メアリー・ステュアートを主役とした史劇。エリザベス1世は専らメアリーとの関連で登場しており、それまでの“孤高の処女王”とは違う描き方だったのは興味深い。エリザベスが登場する映画は数多く制作されているが、メアリーを中心とした作品は意外に少ない。
西欧史上でも . . . 本文を読む
タイトル通り舞台はシチリア、13歳の少年少女の恋を描いたラブストーリー。ローティーン同士の恋を描いた『小さな恋のメロディ』という英国映画もあったが、ハッピーエンドで終わるこの作品とは違い、ラストで実話を基にした制作されていたことが明かされる。以下は映画.comでのストーリー紹介。
―1993年にイタリアのシチリア島で実際に起きた誘拐事件をモチーフに、少年少女の美しくも切ない恋の行方を幻想的につ . . . 本文を読む
原題は Can You Ever Forgive Me? だが、邦題だけで女性作家が主人公なのは分る。アメリカの女性作家リー・イスラエルの伝記映画で、原題も彼女の自伝のタイトルそのままなのだ。日本でのコピーは「私が創った偽物は、本物よりも価値がある――」。コピーどおり、私文書偽造に手を染めた作家の顛末を描いている。
映画は1991年から始まる。かつてはベストセラー作家だったリー・イスラエルも . . . 本文を読む
コピーは「200億ドルの巨額マネーはどこへ消えた?」。国連史上最悪の政治スキャンダルとされる石油食料交換プログラムの裏で、行われていた巨額不正事件をテーマとしたのがこの作品。以下は映画サイト Movie Walker でのストーリ紹介。
―2002年、イラク戦争直前のバグダッド。24歳のアメリカ人青年マイケル(テオ・ジェームズ)は、外交官であった父の跡を継ぎ、念願だった国連事務次官の特別補佐官 . . . 本文を読む
「現代のインドで“生理用品”の普及に人生を捧げた男の感動の実話」というチラシ表のコピー通り、アルナチャラム・ムルガナンダム(Arunachalam Muruganantham)氏の伝記映画。但し、映画の冒頭に「人物描写や出来事には脚色が加えられている」というスーパーがあり、主人公名はラクシュミになっている。チラシの裏にはこんな解説がされていた。
―インドの生理用ナプキン普 . . . 本文を読む
ドキュメンタリー『クイーン ヒストリー 1973-1980』『クイーン ヒストリー2 1980〜1991』を先日映画館で見てきた。実はこの2作品は、行き付けのツ○ヤからDVDを借りて見ていた。アマゾンのレビューからも長年のクイーンファンからの評価は低く、「コアファンには観る価値なし」というのは同感だった。見知らぬ「有識者」とやらが傾けるウンチクにはイライラさせられたし、全くの期待外れだった。 . . . 本文を読む
ムーア監督の新作ドキュメンタリー『華氏119』を見た。チラシや予告編から終始トランプ非難の内容だろうと思っていたが、アメリカの社会問題もかなり取り上げていたのは予想外だった。ムーアの過去の作品には医療問題を扱った『シッコ』、世界金融恐慌がテーマの『キャピタリズム〜マネーは踊る〜』もあったのをすっかり忘れていた。超大国アメリカも深刻な社会問題が山積しているのだ。 今回最も驚いたのが、ムーアの故郷 . . . 本文を読む
原題:Viceroy's House、このタイトルだけで英国人は総督が誰を指すのか分かるのだろうか?一方、インドでのタイトルは「Partition:1947」、こちらも1947年のインド・パキスタン分離独立をテーマとしていることが、インド人には即座に分る筈。最後のインド総督マウントバッテンが目の当たりにした印パ分離独立前後の様相が描かれている。映画の冒頭に出てきたスーパーは意味深い。 「歴史は勝 . . . 本文を読む