昨日と同じ今日があったように、今日と同じ明日があると信じてる。
否、信じていることすら忘れていて、今から繋がる時間を絶対に在ると思ってた。
でも違った。
今に繋がる次の瞬間、その時刻さえ曖昧に問いかける。
これまで無駄にしてきた時はなかったかと。
親は生きていて当然の存在で、兄弟は何を言っても許されると思ってた。
今、私は独りだ。
帰る家も、頼る知り合いも、そして過去の全てを忘却の彼方へ。
何処に行けばいいのだろう…
たった一歩の歩みを踏み出せず、ただ立ち尽くす初冬の宵闇である――。
【終わり】
著作:紫草
否、信じていることすら忘れていて、今から繋がる時間を絶対に在ると思ってた。
でも違った。
今に繋がる次の瞬間、その時刻さえ曖昧に問いかける。
これまで無駄にしてきた時はなかったかと。
親は生きていて当然の存在で、兄弟は何を言っても許されると思ってた。
今、私は独りだ。
帰る家も、頼る知り合いも、そして過去の全てを忘却の彼方へ。
何処に行けばいいのだろう…
たった一歩の歩みを踏み出せず、ただ立ち尽くす初冬の宵闇である――。
【終わり】
著作:紫草