濁流は、あっという間に人を飲み込んだ。
助けるとか、助けられるとか、そんな言葉を言う暇もない。
~天災は神の怒り~
昔の人の気持ちが、少しだけ分かる。
どんなに知識を詰め込まれ、地震のメカニズムとやらを説明されたって意味はない。
なすすべなく立ち尽くし、否、立っていることさえままならぬ、その瞬間。
人は神を思う。
そして、
「どうして…」
と、呟くことしか残されてはいなかった。
【終わり】
著作:紫草
助けるとか、助けられるとか、そんな言葉を言う暇もない。
~天災は神の怒り~
昔の人の気持ちが、少しだけ分かる。
どんなに知識を詰め込まれ、地震のメカニズムとやらを説明されたって意味はない。
なすすべなく立ち尽くし、否、立っていることさえままならぬ、その瞬間。
人は神を思う。
そして、
「どうして…」
と、呟くことしか残されてはいなかった。
【終わり】
著作:紫草