世の中には似た人間が三人はいる、と聞く。
その話が本当か嘘かは、どうでもいい。少なくとも、私は今日実感した。
派遣されたパーティ会場で、目を奪われた。
私の人生を変えた男と、瓜二つといってもいい程の男。
でも、その顔がどんなに似ていても、彼は違う人…
レイプという犯罪は何故、被害者が身を隠すように暮らさねばならないのか。
悪いのは私じゃない。
でも、それを言う勇気はなかった。
これから先も世の中に怯えながら、私は息を潜めて生きる。
救われることなどない、心に闇を抱えながら――。
【終わり】
著作:紫草
「残り香」1へ戻る
その話が本当か嘘かは、どうでもいい。少なくとも、私は今日実感した。
派遣されたパーティ会場で、目を奪われた。
私の人生を変えた男と、瓜二つといってもいい程の男。
でも、その顔がどんなに似ていても、彼は違う人…
レイプという犯罪は何故、被害者が身を隠すように暮らさねばならないのか。
悪いのは私じゃない。
でも、それを言う勇気はなかった。
これから先も世の中に怯えながら、私は息を潜めて生きる。
救われることなどない、心に闇を抱えながら――。
【終わり】
著作:紫草
「残り香」1へ戻る