「マジで付き合ってよ」
そう言う彼は中学時代の同窓生。一番純粋な頃を知る男。
「猫派? 犬派?」
突然の私の問いに、首を傾げながらも即答する。
「犬派かな」
「じゃ駄目。私は猫好きな人じゃなきゃ、つきあわない」
冗談だろ、と言いつつも私の真意は汲み取ったようだ。彼の顔を見てにやりと笑う。簡単に変わるとは思わないけれど、猫を好きになってくれると嬉しい。
すると今度は彼の方が、くすくす笑い出す。
「大丈夫。うちで飼ってるのは、三毛だから」
ずるいなぁ。これじゃ、すぐにも遊びに行っちゃうよ…
【終わり】
著作:紫草
そう言う彼は中学時代の同窓生。一番純粋な頃を知る男。
「猫派? 犬派?」
突然の私の問いに、首を傾げながらも即答する。
「犬派かな」
「じゃ駄目。私は猫好きな人じゃなきゃ、つきあわない」
冗談だろ、と言いつつも私の真意は汲み取ったようだ。彼の顔を見てにやりと笑う。簡単に変わるとは思わないけれど、猫を好きになってくれると嬉しい。
すると今度は彼の方が、くすくす笑い出す。
「大丈夫。うちで飼ってるのは、三毛だから」
ずるいなぁ。これじゃ、すぐにも遊びに行っちゃうよ…
【終わり】
著作:紫草