『君戀しやと、呟けど。。。』

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『派閥!?』

2009-04-23 18:56:54 | 作品b 【掌編】
「マジで付き合ってよ」
 そう言う彼は中学時代の同窓生。一番純粋な頃を知る男。

「猫派? 犬派?」
 突然の私の問いに、首を傾げながらも即答する。
「犬派かな」
「じゃ駄目。私は猫好きな人じゃなきゃ、つきあわない」
 冗談だろ、と言いつつも私の真意は汲み取ったようだ。彼の顔を見てにやりと笑う。簡単に変わるとは思わないけれど、猫を好きになってくれると嬉しい。
 すると今度は彼の方が、くすくす笑い出す。
「大丈夫。うちで飼ってるのは、三毛だから」
 ずるいなぁ。これじゃ、すぐにも遊びに行っちゃうよ…

                        【終わり】
                             著作:紫草
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