地下鉄永田町から歩いて10分くらい、もううだる暑さで
すでに会場に着いたときには汗だくでした。
10時過ぎに着きましたが、なにやら小学生のちびっ子たちがいっぱい。
「うわぁ…。」(-"-)と思ってしまったのですが、いらぬ心配でした。
イヤホンガイドもあって、お子様用なのだとか。
ちょっと気になりましたが、やっぱりナシで。
20分の幕間1回しかないのに、お弁当屋さんがいたりしました。
10時半すぎ、開場。
ロビーには獅子の精の人形がバーンとあったり、お土産さんがあったり、
DVDや関連書籍の販売があったりして、なかなか楽しいところでした。
11時開演。
1.「歌舞伎のみかた」その1(~11時40分)
舞台にスクリーンがあって、案内人の壱太郎くんと隼人くんが
外から劇場に入ってくるという演出。
「踊る大走査線」の音楽をバックに、お二人客席からの登場でした。
私は2階席の上手側だったので、残念でした。
どこかのHPでみた「きれいめカジュアルな」お衣装とのことで
お二人のお衣装すごく楽しみにしていました。
壱太郎くんは白のデザインシャツにグレーのパンツ、赤いスニーカー。
隼人くんは白いシャツに黒のベスト、ベージュのパンツに黒のスニーカーでした。
普段、TVで見かけない(と思う)お二人なので、むちゃくちゃ新鮮。
しかもかわいい。
壱太郎くんは出待ちしたことがあるので、なんとなく知ってましたが、
隼人くん、16歳ということもあるけれど、かわいい。
ジャニーズっぽい。ほんとかわいい。歌舞伎俳優にしとくのもったいない。
もっとアイドルで売り出せばいいのにとか思っちゃいました。
お二人の自己紹介なんかがあって、
「僕たち、スクリーンがあるので舞台に上がれません。
『舞台を開放せよ!』と叫んでください。」なんて壱太郎くん。
えぇ、言うかあ…
と思っていたら、
「舞台を」
「カイホーせよっ!」
元気なちびっ子たちの声。
す、すごい。東京のちびっ子は。
そして、何にもない舞台にお二人が立ったら…
舞台が回り始めました。
直径20メートルあるとか。
2階席だったので、お二人ぐるぐる回ってるのがよく見えました。
その後は、セリの説明。
隼人くんが、セリにのって上下。
国立劇場には17個あるとか。
階段状に大小のセリが上下して、その上を歩く隼人くん。
場所を移して、今度はスッポンの説明。
壱太郎くんと隼人君が交互に七三で、出たり消えたり。
その様子に笑いが起きました。
黒御簾の内側を紹介されたり、
歌舞伎の歴史をイラストや昔の絵で紹介されたり、
最後は、スッピンの隼人くんが女形の化粧をする様子を
壱太郎くんの解説でスクリーンで紹介。
隼人くんの顔が真っ白になったときは、会場大笑いでした。
全部知識としては知ってましたが、何もない舞台がまわったり、
セリがあんなにたくさんあるんだとか、
黒御簾の中はあんなに狭いのかとか、
勉強になりました。
2.身替座禅(12時~12時50分)
上手、下手両側に電光掲示板。
【常磐津】【長唄】とそれぞれ歌詞が表示されて、踊りがすごくわかりやすかったです。
これは、どの劇場でも設置して欲しいものです。
中村錦之助さんの山蔭右京。
初役だそうですけど、私のイメージピッタリ。
品がよくって、あのきれいなお衣装がお似合い。
やっぱり花子に会いに行った後、鬢がパラっとなってふらふら花道を歩く件が
良かったです。
花子の小袖がきれいですよねえ。
観ていて楽しかったのが、さっきのお二人が侍女で出てきたとき。
ちびっ子たちが「さっきのあのお兄ちゃんたちだよね」みたいに
ざわざわざわっとしたり、
身替座禅がばれたときには、笑いが起きたり、
親御さんはお休み中なのに、ちびっ子が「ねえねえ、あの…」って
起こしたり…。
隣の女の子は、むちゃくちゃ拍手してましたし。
こんなに気持ちのいい観劇は初めてかも。
壱太郎くんはやっぱり、女にしか見えないし、
隼人くんはさわやか美人系だし、二代目錦ちゃんはきれい。
よかったなあ。
3.「歌舞伎のみかた」 その2(12時50分~13時15分)
終わりかと思ったら、まだ続きがありました。
今度は二人のお兄ちゃん、袴姿で登場です。
さっきの「きれいめカジュアル」と違って、またかわいい。
所作板の説明、松羽目物の説明、そして長唄の方たちの紹介がありました。
面白かったのが、狂言からきているということで
「にほんごであそぼ」の野村萬斎さんのテープ(?)が流れて
それにあわせてお二人が踊られたときに、会場がざわつきました。
すごいですね。この番組。みんな見てるんですねえ。
わたしも見てますけど。
最後に、「棒しばり」の一部分、お酒を飲んで踊りだすという件を
披露してくださって、幕となりました。
壱太郎くんが棒にしばられて、隼人くんは腕をしばられてました。
壱太郎くん、扇を片手から片手へ放り投げるのも上手く決まって、大喝采。
いや~、3,800円。お値打ちでした。
きっと、今日のちびっ子たちは「かぶきって面白いよ。」なんて
おともだちに話してくれるだろうな。
大きくなっても「歌舞伎ってわからなくて、つまんない。」なんて
いわないだろうな。
また、観たいって思ってくれてたらいいな。
いつもと違う歌舞伎鑑賞でございました。