天下御免のすっとこどっこい

自分が読み返して「楽しかった」と思えることを書き綴っています。

7/2 立川談春独演会

2011年07月03日 | 落語
昨日(7/2)兵庫県立芸術文化センター中ホールで催された
立川談春さんの独演会に行ってきました。

いつものように補助椅子が出されていました。
やっぱり大人気ですね。
いつも通り舞台には青い布で覆われた高座、白いお座布団、白の屏風がありました。

1.饅頭恐い(15:05~15:20)立川はるか

出てこられたのはお弟子さんのはるかさん。
談春さんの4番目のお弟子さんだそうです。

人が集まって、嫌いなものが何かと話していると、饅頭が恐いという男。
本当にそうなのかいろんなお饅頭を持っていくと食べてしまういうお話。

初めてお弟子さんが出てこられて、客席もなんだかざわざわしていたような。
お顔とお声が爽やかな方でした。これからも頑張っていってもらいたいです。

2.へっつい幽霊(15:20~16:25)立川談春

青いお着物に羽織の談春さんが登場すると場内大きな拍手。
関西ではお弟子さんが出てこられるのは今回が初めてだとか。
「お客さんが5分前からびし~っと座られてるでしょ、ビビッてましたよ。」なんてお弟子さんの話題。
あとは時事ネタ(大阪と東京の知事さんの話)、若い男の人の浴衣はお年寄りの寝巻きのようだとか
若い女性のアイメイクが南の島の部族の女戦士みたいだとか、唇は亀の脱皮のようでヌメヌメしてるとか(リップグロスのことですね)、
もう、大笑いするやら、その表現の仕方に感心するやらで。
ああ、面白い、おもしろい。

15:40くらいからお噺が始まりました。

へっついを3円で売っている道具屋。幽霊が出るということで、1円50銭で返品を受ける。
その繰り返しで大もうけするが、噂がたって売れなくなる。すると、道具屋でも幽霊が。
その話を厠で聞いた遊び人の男。安く買い取って若旦那と一緒に家に持ってくる。
やはり、幽霊がでてくるが…。

長いお噺なのに、あっという間でした。前半の道具屋が儲ける件、遊び人と若旦那のへっついを買う件、
遊び人と幽霊が丁半博打をする件、特に勘当されてる若旦那が良かったです。若旦那が出てくるお噺、
談春さんで初めてだったかも。
ああ、面白かった。

仲入り(16:25~16:40)

3.人情八百屋(16:40~17:15)

ベージュのお着物に黒の羽織で登場。
「どうして高座がこんなに高いのか」というお話のあと、すぐお噺に入られました。

子供のいない八百屋夫婦、あるとき貧しい子供にお金をやる。数日後、八百屋がその子供の家を訪ねると
その家族が住む長屋の大家に取られ、親は自殺していた。
その子供は火消しに預けられていた。
責任を感じた八百屋は大家に仕返しをしようと意気込むが…。

そんなに談春さんの人情噺を聞いたわけではないのですが、このお噺はいいです。
「情けは人のためならず」やなあって思います。
「親が心中したのは八百屋がお金をやったからだ」と火消しが怒るとか現代なら考えそうですけど
八百屋に「感謝してたんだぜぇ、ありがとうよ。」なんていう件はもう、いやあ、うわぁって。

サゲの「火付け」と「躾」、「ひ」と「し」の江戸弁ならではで、ほんと最高です。


今年、もう一回くらい談春さん行けたらいいなあ
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6/19兵庫県立芸術文化センター「春風亭昇太落語会」

2011年06月19日 | 落語
今日(6/19)、兵庫県立芸術文化センター中ホールでも催された
春風亭昇太さんの落語会に行ってきました。

昨年(2010年)の文我さんの独演会で「ストレスの海」を聞いて以来、ずっと昇太さんの落語をもう一度と思っていたら、やっと休日開催。
1階席の前方の席が取れまして。この日を指折り数えて待っておりました。

■□■

会場は満員のお客さん、パイプ椅子で座席が増設されていました。
まさに老若男女、いろんな年代の方がお越しでした。やはり「笑点」効果?
舞台には赤い台の上に座布団、後ろには屏風が立っていました。

■□■

開演時間14時、さてお弟子さんの昇也さんかなと思っていると、いきなり帽子をかぶった私服(?)の
昇太さん登場。ハンドマイクを持って、最近まで出演されていた舞台のお話をされました。
特に真矢みきさんの意外な一面?のお話が面白かったです。
もともと俳優さんになりたかったとか。だからとても楽しかったがどこかで「落語がやりたい、やりたい、という気分があって、
今マックスな状態なんですよ。」と。
前から最前列や3列目の席が空いていて、この話の途中で入ってこられればいいんですが、だから出てこられた
みたいなことを言われてましたが、結局来られませんでした。


・動物園 春風亭昇也(14:15~14:25)

昇太さんのお弟子さんによる前座。
職探しの主人公。「ぶらぶらできて、10時から4時まで勤務で月給100万欲しい」というのが条件。
それならあるということでつれてこられたのは変わった動物園。そこで黒いライオンの皮を着て
檻の中でライオンを演じることに。

途中でオチがわかってしまいました。頑張っていただきたいです。


・ちりとてちん 春風亭昇太(14:25~14:55)

マクラが15分ほど。めまぐるしく色んなお話をされていてそれがまた面白いのなんのって。

なんでも「初めて食べる」と感動して喜ぶ男と、なんでもけなす男に一泡ふかせてやろうと
腐った豆腐を台湾名物「ちりとてちん」といって食べさせる。

お酒、鯛のお刺身、うなぎの蒲焼を食べる仕草がもう、上手いのなんのって。
特に蒲焼。身がホクホクした感じが良く出ていて、うなぎが食べたくなりました。
「ちりとてちん」を食べて悶絶する件はものすごいオーバーアクション。
お客さん大喜びでしたね。大笑いしました。
おなじみのお噺ですが、上手な方がされると絶品ですね。


・ストレスの海 春風亭昇太(14:55~15:25)

もともと2席の予定だったので着物を2着しかもって来ていなかったそうですが
紋之助さんが2着もって来られたとのことで、恒例(らしい)生着替え(なまきがえ)が始まりました。
「なまきがえ?」と思ったら、なんと壇上でいきなり着替えはじめられるんです。
長襦袢一枚になられるわけですよ。まあ、それがおしゃべりしながらちゃっちゃとあっという間に帯も結ばれて
なんか、すごいですねえ。別に着替えなくてもいいのにねえ。面白いです。

噴出す汗を拭きふき、15分ほど面白いお話があって、「あなた、ねえあなた、起きてよぉ。」と
始まりました。「ストレスの海」。
初めて昇太さんを見たのがこのお噺。やっぱり面白いです。奥さん最高。

あらすじは2010年1月31日の記事をご覧下さいませ。


・仲入り(15:25~15:40)


・三増紋之助 江戸曲独楽(15:40~15:55)

なんだか大きなコマを指の上で回したり、刀の刃の上をすべらせて頂点で止めてみたり、
客席の方と一緒にトトロのぬいぐるみをさした(?)コマを綱渡りさせたり、
長くて細い棒の上に大きなコマをまわして、客席中歩いてみたり。
ただただ、圧巻でした。プロの職人芸ですね。すごいわ。
よく昇太さんと廻られているそうです。また、見たいなあ。


・春風亭昇太 宿屋の仇討(15:55~16:40)

神奈川宿のある宿屋。武士が「疲れているから静かに眠りたい。」と番頭に頼み込む。
そこに大阪から帰りの3人組。武士の隣の部屋でどんちゃん騒ぎ、相撲をとったり。
そのたびに武士に呼びつけられる番頭。そして、3人組の一人が、武家の妻を色恋あった末
夫婦ともども殺してしまったと話す、それを聞いた武士は「実はその武家夫婦の兄で仇を討つ」と
番頭に言い出し…。

武士とドンちゃん騒ぎの3人組の間を行ったり来たりする番頭さん(?)が良かったです。
番頭さんに静かにするように言われ、最初は静かにしていてもだんだん騒いでしまう3人組の様子も
絶妙でした。上手い!


□■□

マクラというか、ただとめどなくあふれ出てくる雑談のようで、とりあえず今覚えているのを書き出します。

朝の新幹線で東京から新大阪にきて、また今日東京に帰ってしまわれるそうです。
笑点はどうして若い女のアシスタントがいないんでしょう。年寄りが座布団を取り合うなんて。
譲り合うならわかりますが。座布団運ぶ人が昇太さんより年上だとか。
眼鏡をどうしてかけてるかというと、目にモノを入れるのが嫌だからとか。
コンタクトなんてもってのほか、目薬も鏡を見ながらしかさせない。学生の頃の眼科検診では羽交い絞めにされていたほどだとか。
それに眼鏡をとったらあっさりしているから、写楽の浮世絵みたいなんですよ、と絵のマネ。
そこから浮世絵の話で東京で写楽展をしているが、その音声ガイドが昇太さん。でも国芳のほうが好きだとか。
お城が好き。とくに戦国時代の中世城郭。天守って安土城からあとの平和な時代に建ったものですから。
暴れん坊将軍でよく姫路城が江戸城にされてますでしょ。姫路城が怒ってきませんかね。
吉宗が居た頃には江戸城天守は焼けてなくなっちゃってますから。

まだまだあったとおもいますが、失念しました。だから雑談のようなんですかね?

しかしまあ、マクラも面白いし、噺も面白いし、ほんとすごい方ですね。

そうかあ、昇太さんは山城がお好きなんですねえ。縄張り図とかスラスラスラ~っと書けちゃうとか?

一度、三津五郎さんとお城についてのトーク番組とかないでしょうかねえ。


また関西に来られたら是非行きたいと思います。
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3/27 堺市民会館大ホール「立川談春独演会」

2011年03月27日 | 落語
今日(3/27)堺市民会館大ホールで催された、立川談春さんの独演会に行ってきました。

このホール、20年前に初めてきちんとした歌舞伎(?)を観た思い出のホールなんですよね。
その時は猿之助さんの地方公演で「義経千本桜・忠信編」でした。
それ以来、20年振り。
あんまり変わっていないようでしたが、ただゆったりした座席に変わってました。


■□■

14:00~
堺市長さんのご挨拶がありました。
なにやら堺を文化の街にされたいとかなんとか。
頑張っていただきたいなと思いました。
(もっと歌舞伎を呼んでとかetc…)


14:03~14:40「粗忽の使者」

黒いお着物、黒い羽織をおめしでした。赤い羽織紐がなんかかっこよかったです。

10分ぐらいマクラがありました。
なんか1年かけてこのホールでは加山雄三さんや、さだまさしさんなどなど大物アーティストの方たちの
コンサートが行われていて、そのトリに落語というのはうれしいことですとかいうお話でした。

今日は「子別れ」ということですが、その前にひとつ噺をということで始まりました。

ジブタジブエモンという忘れっぽい武士。使者としてある屋敷に行くが、そこで口上をさっぱり忘れてしまった。
お尻をつねれば思い出すということで、屋敷の家老はつねってみるがびくともしない。
「指先の力の強いものはおるか!」と捜し始める。
それを聞いていた屋敷の植木職人。くぎ抜きでつねってやろうと家老に取り入り、武士の格好をしてジブエモンのお尻をつねるが
お尻中タコだらけ。必死でつねってジブエモン「いたたたたたたたた」
そこで思い出したのが「何も聞いていなかった」。

ジブタジブエモンが面白くて、面白くて。「切腹」と「一服」の間違いが面白かった。
それから植木職人のトメさんが盗み見していたことを知り合いに話す件も最高でした。
ぽんぽんぽんぽんぽんっと、次から次と面白い台詞が出てきてお腹が痛かったです。

14:40~15:32「子別れ上(強飯の女郎買い)」

続けてまた10分ほどマクラ。
談志師匠は上と中しか長い間されなかったそうです。
中でさて続きは時間になりましたとか言われて終わられていたとか。
そして下をアレンジされてされた後、談春さんだけに教えられたそうで、談春さんが好評なのを聞かれた談志師匠が
「俺のをパクった、破門する。」と志らくさんを通じて知らされたとか。
しばらく経って談志師匠から直接談春さんに電話があって「すまねえ、教えてやったなあ。」と言われたとかいうお話でした。

弔い帰りの大工のクマさん。いい気持ちになって紙屑屋を無理矢理さそって吉原へ。
そこで3日間過ごす。

家に帰るとカンカンになって怒っていた妻が居た。喧嘩の末、子供のカメを連れて出て行く。

紙屑屋さんを吉原へ誘う件と、クマさんと妻の夫婦喧嘩、良かったです。
やっぱり上手い!!

15:32~15:47 仲入り

15:47~16:47 「子別れ下(子は鎹)」

うぐいす色(?)の羽織に黄色い羽織紐、灰色の着物に着替えて登場。
マクラなし。

3年後、クマさんは浮気をした女郎と三月は一緒に過ごしたが、男が出来て出て行かれ、
その後酒をやめて立派な大工の棟梁になっていた。
出入り先の番頭さんと取引先へ向かう途中番頭にぶつかってきた男の子。
それが別れた息子、カメだった。
今話をしなければ、と番頭に言われたクマさん。
お互い再婚せず、母親はいつもおとっつあんのことばかり話すと。
けなげに母子二人で過ごす様子を聞いたクマさん。
カメに50銭の小遣いをやると、青い色鉛筆を買うという。
そして、明日うなぎを食べに行く約束をして別れる。
家に帰ったカメ。黙っておくように言われたがやはり父親に会ったと話してしまう。
そしてうなぎ屋へ息子を送りだした母親は…。

これまで、露の都さんと柳家花緑さんで聞いたことがあるのですが、
どちらも少しクスっとするところはあるのですが、全般的にほろっとする雰囲気でした。

しかし、談志師匠バージョンのはとにかく大笑い満載の中に、要所要所ほろっとするところがあって
ものすごく素敵なお噺にバージョンアップしているように思いました。

特にカメ坊がとっても生意気で両親ともおちょくるりまくり。
うなぎ屋によく出入りしていて通な注文をする件も最高でした。
あとはクマさんの妻もクマさんにとっても会いたがってるところが違っていて
自分からうなぎ屋へ行ってしまうんですよね。
それがまた面白く表現されていました。

青鉛筆で空をどうして描くかという訳もあたたかくて良かったです。


いつも言ってますが、談春さん天才!!!
またチケットとれればいいなあと思います。


■□■


折角堺に行くということで、会場へ行く前に「かん袋」で氷くるみ餅ダブルを食べてきました。



外は真冬のような寒さでしたが、これはお店でしか食べられないと思いまして…。
氷の分甘さがあっさりして、これまた美味。
お餅がなくなった後は「ずんだあんかき氷」という感じでこれまたおいしゅうございました。
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3/19トリイホール 柳家三三独演会 昼の部

2011年03月20日 | 落語
昨日(3/19)トリイホールで催された、
柳家三三さんの独演会昼の部に行ってきました。



いつかの「情熱大陸」で見かけてちょっと気になっていた落語家さん。
この番組を見るまで「やなぎやさんさん」と思っていました。
番組中に談春さんや花緑さんが大絶賛されていたので、
とりあえず江戸落語好きの私としては一度は見てみたいなあと。

100名程度の小さいホールでした。
ところ狭しにちょっとゆったり目の椅子やら、パイプ椅子が不規則に並べられていました。
整理番号が遅かったので、後ろの方のパイプ椅子に座りました。
だんだんお尻が痛くなってきて、後のほうでは上着を折りたたんでお尻と背中に当ててなんとかしのげました。

誰だかわからない着物を着た男性の方の挨拶があって、会は始まりました。
(あとで社長さんだということがわかりました。)

1.煮売屋 桂團治郎(14:33~14:45)

米團治のお弟子さんだそうです。
お伊勢参りの二人が旅の途中に食堂(?)に入ってその大将とのやりとり。

入門されてまだ約二年、頑張って欲しいですね。


2.だくだく 柳家三三(14:45~15:25)

マクラが20分ほどありました。
やはり地震のこと。
当日はNHKの教材の収録で都内に居て、終わって肌襦袢とステテコになったところで来たそうです。
その上にコートを羽織って外に出たとおっしゃっていました。
その後、服を着替えて1時間ほど歩いて帰宅されたそうです。
それから、三平さんの婚約の話題で「とくダネ!」に出演されたときのお話。
なぞかけが振られたらどうしようとか、実際は三平さんのなぞかけはどうでしたか?と振られて困ったとか。
面白かったです。

店賃を2年滞納して貧乏長屋に引っ越した男。
家財道具が一切ないので、壁中に紙を貼って絵師に家財道具の絵を描かせる。
そこに近視の泥棒が入って、絵を本物と間違えて盗もうとする。

ものすごく落語らしいお噺で面白かったです。
また別の方でも聞いてみたいと思いました。

続けて 

4.強情灸(15:27~15:40)
お灸をいっぱいすえられて我慢する男の人のお噺だったんですが、
睡魔が襲ってきてよく覚えていません。
すみません。


仲入り(15:40~15:55)

5.阿弥陀池 桂二乗(15:55~16:20)

二乗さん、2度目です。前回は西宮の兵庫県立芸術ホールの2階席からだったので
お顔が良く見えなかったのですが、人懐っこそうなお顔の方だったんですね。
「なんか三三を出せ~。」という雰囲気がしてやりにくいとおっしゃいながら
お噺に入られました。

新聞を読んでいないからと、嘘をつかれた主人公。
そしたら自分もついてやろうといろんな人について周るが…。

前回見たときより上手くなられたような気がします。(←初心者がエラソーにすみません…)
よく噛まれて、トチられてとっても大変そうでした。
でも面白かったです。また見てみたいと思いました。


6.花見小僧(おせつ徳三郎・上)柳家三三(16:20~16:55)

5分ほど「こういう話をするとなんちゃら演芸場の最前列の人はパンフに演目を書かれるんですが
違う噺をするんです。その時の顔がたまりません。」
なんて5分ほどマクラを話されて噺に入られました。

番頭が主人に主人の娘おせつの様子がおかしいと話をする。
どうやら店の徳三郎といい仲らしい。
一緒に花見に言った丁稚を呼び出して話を聞いてくださいと進言。
番頭は襖1枚の隣の部屋で、主人が丁稚に詰問する様子を聞いていると…。

主人と丁稚のやり取りがすごくおもしろかったです。

その後のおせつと徳三郎がどうなったか気になるところです。


パンフのあいさつに書いてあった通り、いろいろ忘れて楽しかったです。
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3/6国立文楽劇場 立川志の輔独演会

2011年03月06日 | 落語
今日(3/6)国立文楽劇場で催された、立川志の輔さんの独演会・夜の部に行ってきました。



昨年も3月6日、もう1年ですか。
半年ぐらい前かと思っていたのですが…。
一回ぐらい文楽観に来たいなあって思って。。。
時が経つのがほんと早くてびっくりします。

■□■

「狸賽」 立川志の彦(17:00~17:15)

狸汁にされそうなところを救ってくれたお礼にと
サイコロに化けてバクチに勝たそうとする狸とその男のお噺。

志の輔さんの5番目のお弟子さんだそうです。
なにやら東京で家賃29,000円の部屋に住んでいて、カギは南京錠。
外出するときは外、帰宅したら内側にかけるだけ。
部屋に居るときに外から鍵をかけられたら外に出られない家というのが
面白かったです。

って、一昨年、「狸の札」を志の彦さんで聞いていました。
狸が出てきたので、ああ、またお札に化けて…と思ったらサイコロに。
この噺ってバリエーションがあるんですね。


「メルシーひな祭り」 立川志の輔(17:15~18:15)

寂れた商店街にフランスの特使の妻と娘がやって来る。
有名な雛人形を作る職人が居て、その人形が目的。
妻子一行を迎える商店街の会長の床屋の大将だったが…。

桃色のお着物と羽織で、春らしいお衣装でした。

マクラは時事ネタのカンニングの話題。(約15分)
そこから、日本人にはグレーのところがあって、曖昧という素敵な文化があるんです。
外人から「YES or NO?」って聞かれたら、「おあっ!」って答えるんですよ。
というのに大ウケしてしまいました。
ほんとこういうの、大好きです

床屋の大将と外務省の担当のやりとりが最高でした。
雛人形って頭と体(着付け)が分業って知りませんでした。
勉強になりました。


仲入り(15分)

「抜け雀」 立川志の輔(18:30~19:35)

とある宿場町。
一文なしの無精ひげを生やした32、33歳の武家風の男。
誰も宿屋から声がかからない。
やっとかかったと思ったら、みすぼらしい宿。
そこで、1日3升酒を飲んでは寝てを10日繰り返す。
不審に思った宿の女将に宿賃を取るように言われた主人。
武家風の男は実は絵師だと言い、つい立に雀の絵を描いて、去っていく。
「5両持って戻ってくるまでこの絵は売らないように」
朝になると、絵の雀が外に飛び立ち、エサを食べたらまた絵に戻る。
そのことが評判になり、大賑わい。大名までやってきて1千両で譲れという始末。
しかし頑なに絵師との約束を守る主人。
すると、白髪の60代の武家風の老人がやってきて、「この絵はツメが甘い。このままでは雀が落ちてしまう。」と
駕籠と止まり木を描いて去っていく。
大分して絵師は戻ってくるが…。

モスグリーンのお着物に茶色の袴をつけてらっしゃいました。

マクラは1日4箱吸っていた煙草を喉を痛めてから止めて、それから7キロも太ったという話題。
そして腰痛(ヘルニア)になって、西洋医学は会わなかったが、プロデューサー(?)に勧められた
医者に行くと、すぐ治ったという話題でした。

宿屋の女将と主人のやりとりが最高でした。
障子と雨戸を開けて、雀が飛んでいく描写がとても上手くって。
部屋に朝日が差し込んで、古ぼけた布団のホコリとか出てくるんだろうなあっていう。

なかなか絵師が戻ってこないというところで、マーフィーの法則とか言われて
「バス停でなかなかバスが来なくて、新しい煙草に火をつけたとたん3台くらい連続で来たりするでしょ。」
とか、志の輔さんって古典のときは間に、こういうしょーもなぁいお噺が入るんですよね。

ぽんぽんぽんぽんっと噺が進んでいって、約一時間、あっという間でした。

昨年より随分前の席でラッキーでした。
今年はもう一回くらい志の輔さん見たいなあ…。
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2/19 松竹座 桂塩鯛襲名披露公演 昼の部

2011年02月20日 | 落語
昨日(2/19)松竹座で催された桂塩鯛さんの襲名披露公演、昼の部へ行ってきました。




関西のバラエティー番組のリポーター(?)としてはよく拝見していましたが
落語を拝見するのは今回初めて。
果たして「どーーーーーなんかなぁ。」というのが正直なところでございました。(←落語初心者)

落語家さんの襲名披露公演は初めて。南座という場所もあってかお着物をお召しの方を多数お見受けしました。
上手の桟敷席には舞妓さんや芸妓さんが座ってらっしゃいました。

・桂米紫「子ほめ」(13:01~13:14)
持ち時間が12分ということで、早速やります。みたいな感じですぐお噺に入られました。
人間おべんちゃらのひとつも言わないとということで、大人は年齢を若く、子供には年齢を高く言って喜ばせろと言われ、
路行く人や知り合いの家で生まれた赤ちゃんを褒めようとする。

塩鯛さんの一番弟子さんだそうです。
お名前も変わられたそうで、これからも頑張って欲しいです。

・桂米團治「七段目」(13:15~13:30)
藤色のお着物に紫色の羽織がとってもかっこよかったです
「南座でも落語会がよく開かれるようになりまして…舞台に上がる役者が減っているとかで」なんてちょっと辛口のマクラから始まりました。

芝居好きの若旦那、返事もなにもかも芝居がかっている。丁稚と一緒に二階で歌舞伎の七段目遊びをする。

噺に入って「おお、これは」と喜んでしまいました。
南座で「七段目」嬉しいではありませんか

桂米團治さんは上品だから、若旦那とかお金持ちのお噺がお上手かなと思います。
八百屋お七人形振りとか、おかると平右衛門のやりとり、お上手でした。
芝居好きが演じる歌舞伎なので、本物っぽいのもダメだと思いますし、
それでも全く上手くないのもどうかと思いますし。
初めて観たんですが、そこのところが良かったんじゃないかと思います。
團十郎さんのモノマネが最高でした。
昨年の顔見世で見たばかりでしたので、嬉しかったです。

・柳家花緑「長短」(13:30~13:50)
昨年の文我さんのときもそうでしたが、マクラはやっぱり自己紹介。
落語家さんは東西あわせて700人、東京には400人、大阪には300人いて、そのうち血縁者は20人。
今日はそのうちの2人も見れるんですから、みなさん貴重な機会ですよ。と笑いを誘っていました。
そして、親友でも全く趣味の合わない場合がありますね…とこられて
「長短やん!」って思いました。

昨年の「花緑ごのみ」でも観ましたが、やっぱり上手いですねこのネタ。
アウェイな今日のお客さんでも、ものすごくウケてました。
私の後ろのご婦人方が大きな声で感想を口にされる方でして、
長さんがお饅頭をゆっくり食べる件で「上手やなあ。」って何度もおっしゃってたのが印象的でした。

・笑福亭仁鶴「道具屋」(13:50~14:10)
すみません、マクラは「バラエティー生活笑百科」みたいやと思ってしまいました。
ソフトな語り口がいいですね。
噺に入られてからものすご~く睡魔がやってきたのですが面白いので眠られず、ものすごく大変でした。
ものすごく前に梅田花月で仁鶴さんの落語を観た記憶があるのですが、ここ数年、落語好きになってからは初めて。
あの語り口と間は最高でしたね。また聞きたいと思いました。

・中入り(14:10~14:25)

・口上(14:25~14:50)
舞台には米團治さん、花緑さん、雀々さん、ざこばさん、塩鯛さん、仁鶴さん、南光さん、米二さんが座られていて、
下手の後ろに塩鯛さんのお弟子さん3人が座られていました。
米團治さん司会で口上が進められました。

ざこばさん
本当は塩鯛さんは米朝師匠のところに弟子入りしたかったが、内弟子が2人もいるので無理やと断られてた。
そして枝雀さんのところへ行ったが、雀々さんが入ったばかりでやっぱり無理、そして薦められたのが朝丸さんのところだったと。
後で米朝師匠にそうか、良かったな、落語は俺が教えてやるといわれて喜んでいたと笑いをとられていました。
当時30歳でどうしようかと思われたそうです。
私が師匠を超えたように(南光さんに突っ込まれていました)塩鯛も超えていって欲しいと思います。とおっしゃられていました。

花緑さん
内幸町のホールで塩鯛さんが独演会をされたのがきっかけだそうです。
400人の東京の落語家から代表で来ました。今日は土曜日で「笑点」の出演者は来られないんです。と笑いをとっていました。
落語会で一緒になるのは7回目だそうで、塩鯛さんのお人柄をたいそうお褒めになっていました。

米二さん
彼(塩鯛さん)はたいそうな巨人ファンで、甲子園で阪神側の席に座っていて江川のホームランボールを取ったのに、周りの阪神ファンから巨人ファンに渡せということで、返したんです。
それから、近鉄のファンになって有名になりましたが、なくなってしまいました。
と笑いをとられていました。

雀々さん
私は先輩が4人いるのですが、大変です。塩鯛さんは一番弟子なのでよかった。と言うと南光さんから突っ込みが入っていました。

南光さん
ざこばさんは本当にしっかりしていなかったんです。それが都丸くんを弟子にしたとたん挨拶ができるようになったんです。
と笑いをとられていました。

仁鶴さん
口上は段取りあって決まってるのに、今日はなんでもありやな。とぼやきながらも挨拶されていました。

最後は仁鶴さんの一本締めで締められました。

口上だか、大切りだかわからない面白い向上でした。

・桂ざこば(14:53~15:05)
塩鯛さんが弟子に入られた時は何をすればいいかわからず、偉そうにせず、お金足りるか?と1万円渡したり、何もさせなかったそうです(ほんとでしょうか?)
ある有名プロデューサーとざこばさんがゴルフへ行くとき、塩鯛さんが運転して行かれたそうなんですが、すいすいと行かれてプロデューサーさんに来たことがあるのか?と聞かれて、初めてです。
実は、前の日にバイクで道を調べていたんです。こういう奴なんです。
と褒められていました。
2人目のお弟子さんは厳しくいこうと思われたそうで、しかしとても暗い人ったとか。
やっと明るくなったかと思ったら、やめられてしまったと。
それを枝雀さんに相談に行ったら、「電球も切れる前はぱぁ~っと明るうなるやろ。」て言われたそうです。
本当にすぐ上の兄弟子が枝雀さんでよかった、それが可朝さんだったら大変でした…ということで…
可朝さんのエピソード。何でも賭け事にするとかで、5000円やるから電車の前の座席の人のミカンをもらえとか、空港のターンテーブルで一周してこいとか、電車の前のおっさんの頭をどつけとか言われたそうで。
それが出来ないというざこばさんに可朝さんは「俺がするから5000円よこせ」と言ってやられたそうです。
電車の前のおっさんの頭~では、荷物を降ろしてそれが頭にあたったフリをしてたたかれたと。「エライすんません」「兄ちゃん、気ぃつけや。」
大爆笑でした。

そしたら、舞台を下がられました。
なんとなくあれ?落語は?という雰囲気でした。

・桂塩鯛「試し酒」(15:05~15:40)
なんと花道から登場した塩鯛さん。高座に座られると割れんばかりの大拍手。
ものすごく緊張していると言われながら、お噺に入られました。

旦那同士が酒談義。ウチの下男は酒が五升呑めるというとと、それは出来ないだろうということで賭けに。
大きな杯で次々飲み干す下男。

大きな杯でぐびぐび飲み干す姿がとっても上手くて。
だんだん酔ってくるんですが、酒の強い人の酔っている様子がまた素晴らしく。
お噺もすっと頭に入ってきます。
なんで今まで塩鯛さんの落語を聞いたことがなかったんだろうと思いました。

皆さん時間が20分弱と少なかったのですが、また聞いてみたい方ばかりでした。
落語会に行くたび気になる落語家さんが増えるので困ったものです
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2010年を振り返って 落語編

2010年12月31日 | 落語
今年は歌舞伎もたくさん行きましたが、落語もよく行きました。

花緑さんと談春さんの独演会に2回も行けたなんて
嬉しかったです。

上方落語では文我さんの「地獄八景」は良かったです。
こんなに落語って楽しいの!って思いました。

初心者な私が言うのもおこがましいですが、

上手いからといって面白いとは限らない。
テレビで見た印象でその人の落語を決め付けてはいけない。
マクラが面白いからといって本編が面白いとは限らない。

ということが、今年わかりました。

100%好みの問題なんでしょうけれど。

それから、古典落語を聞く場合、
時代劇か歌舞伎や文楽、着物(着付け)の知識があれば
尚一層楽しめるかも、と思いました。

来年も無理のない程度に楽しめればいいな、と思います。



12/25「立川談春独演会」
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/1be93fefb3baccd571d82adae1e7f988

11/23 柳家花緑独演会「花緑ごのみ」
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/d1eadf4a1562ea43c5e60350668a2398

9/18「立川談春独演会」
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/020126f4bdd798208b2ecf4b07df0fe5

8/22「桂米團治と粋な仲間たち」中村壱太郎
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/6cff2c68077517dbee586860934e243c

6/5「第三回 大日寄席 爆笑上方落語会」桂春蝶、月亭八方ほか
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/21449328972cf7da885be46112277d18

4/29 上方落語まつりinミナミ「おもしろ落語会」
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/6c74507a0db5e578a27f350f7d099876

3/6 立川志の輔独演会
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/0fe420d44db454457140a917a837a744

2/25 柳家花緑独演会「花緑ごのみ」
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/2484b4703c0e0354d18c24b439559821

1/31 南座『桂文我独演会』
http://blog.goo.ne.jp/mushisan-yobiko/e/157986844a288eca52f5cde899705ac1
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12/25「立川談春独演会」

2010年12月25日 | 落語
今日(12/25)NHK大阪ホールで催された、立川談春さんの独演会に行ってきました。

明日1日だけだったはずが、追加公演ということで行けることになりました♪
NHKホールって初めて行ったんですが、綺麗なおしゃれなホールでした。
1400人も入るんですね。
そんなホールでF列の中央で見れて幸せでございました。

切符切りのお姉さんがサンタさんの格好をされてました。
中入りのときにはクリスマスソングが流れて、クリスマスずくしでした。




1.長短(16:38~17:10)

舞台に青い布で覆われた高座、白いお座布団、障子みたいなついたて(?)がありました。
上には談春さんを映し出すスクリーンがありました。
青いお着物と羽織を着ていらっしゃいました。

マクラは歌舞伎界や相撲界の今年あった事件に関してでした。

20後ぐらいから本編。

気の短い男と、気の長~い男。2人はなぜか友達。
お饅頭を食べたり、煙草を吸ったり。
間逆の性格の2人の会話がとても楽しいお噺。

先月花緑さんの独演会で聞いたばかりのお噺で、ついつい比べてしまいました。
長さんのお饅頭を食べる仕草が長くって、すごくおもしろかったです。
全体的に結構さっぱりした雰囲気でしたね。
花緑さんの時にも思ったんですが、このお噺は話術はもちろん
表情や仕草も重要なお笑いのポイントなので、舞台の上のスクリーンが必要だったんでしょうね。

2.桑名舟(17:10~17:43)

続いて、マクラは年越しと新年のお話。
何やら立川流では談志師匠に新年の挨拶にいくときは、マンションの前に一門40何名
ずらっと紋付袴姿で並んで待っているとか。
道行く人が写真を撮ったり、車は徐行したりと大変だそうです。
その後、神社にお参りにいくそうです。
その時にお着物のお話もあっておもしろかったです。

15分後くらいから本編。

桑名の渡し舟。急に止まったと思うと、舟の周りには鮫が。
誰かいけにえになってその隙に行かないと、鮫に船底を壊されて皆殺しになると船頭。
一人の講釈師がいけにえになることになり、海に飛び込む前に講談をひとつ語りたいと
話し出す。

談春さんはやっぱり情景描写が上手いです。
すっと、海に浮かぶ舟が舞台に出てきましたもん。

講談はものすごい勢いで次から次とお話がでてきました。
何を言われているか一言一言聞き取れますし、ただただ聞き惚れていました。
はじめは忠臣蔵の大石りくのところに寺坂が訪れた話から、大岡越前がでてきたり
那須与一の扇の的の話(多分)になったり、最後は桃太郎の話になって
大笑い。
談春さん、汗まみれの熱演でした。


仲入り(15分)


3.芝浜(18:00~19:00)

今度は白いお着物に着替えられての登場です。羽織は着てらっしゃいませんでした。
マクラなしでいきなり本編が始まりました。

酒を飲んでばかりで仕事に出ない魚売り。
久しぶりに仕事に出ると42両の入った財布を拾う。
大酒を飲んで一眠り。目が覚めると妻がこれは夢だと言い出して…。

何も言う事はないというくらい、すごかったです。
上手い!
約1時間の長編だったのですが、あっという間に過ぎていました。
舞台には夫婦がいるんですもん。
魚売りが眠るお布団まで見えましたよ。

夫思いの妻が思い切って真実を打ち明ける。それを受け入れる夫。
最後の15分はじーーーーーーーんときてしまいました。
悲しいとか、感動とかではなく、じわ~っと心に染み入る夫婦の情といいますか。
大笑いするだけが落語じゃないんですよね。
オチも素敵で、また聞いてみたいです。
クリスマスに聞くにはとてもいいお噺だったと思いました。


もともと行けない予定だった今回の独演会。
行けて本当に良かったです
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11/23 柳家花緑独演会「花緑ごのみ」

2010年11月23日 | 落語
今日(11/23)大阪・シアタードラマシティで催された
柳家花緑さんの独演会「花緑ごのみ」に行ってきました。

今回はなんと、2列目のど真ん中!!!!
花緑さんをこんなに近くで見れるのは初めてです

ほんの10日前にここで「じゃじゃ馬馴らし」を観たばかり。
舞台の淵を見るにつけ、「ああ、ここに腰掛けたり、隠れてたりしてはってんなあ。」
なんて、始まるまではちょっと余韻に浸っていたりしました。
ごめんなさいです、花緑さん

私の席から後ろを振り返ると、席はほとんど埋まっているようでした。

■□■

・子別れ(14:00~15:15)枕25分

グレーっぽいベージュにクリーム色のぼかしが入ったお着物で
羽織も帯も襦袢もクリーム色でした。
前にも見たような気がします。だってすごくお似合いですもの

今回は上方形式で始めは人情噺をして、あとはラクな滑稽噺でいくとのこと。
順番にも上方と江戸が違うとは知りませんでした。

枕は事業仕分けやTPPという時事ネタ。
落語が国の事業だったら大変なことになってただろうというお話。

それから、鶴瓶さんのホワイトで広末涼子さんが見に来ていて、
彼女に「ウソはいけません」って枕のダメだしをされたそうです。
「噺だったらまだしも、枕ですよ、自分自身がダメだしくらったようでねえ。」
なんて笑いを誘っていました。
そのほか、鶴瓶さんに落語の歴史やいろいろ質問されてたそうで
鶴瓶さんがわからないことは花緑さんが答えていたとかどうとか。
やっぱり毎回鶴瓶さんが出てきますねえ。

酒飲みで遊んでばかりいるので、嫁と息子を追い出した大工。
3年後真面目に生まれ変わった彼はひょんなことから
息子に出会い、うなぎを食べに行く約束をする。

前半は呑んだくれの大工さんに大笑いしましたが
後半、真面目になって息子の夢を見たり、今では1番目の妻が良かったと涙ぐんで話す件はジーンっときちゃいました。

息子が父親(大工)に50銭もらって家に帰ると
母親に盗んできたんだろうと詰問するところは
上手かったです。ちょっとキツめの女性が上手いなあ花緑さん。

うなぎを食べようと約束するところから「どこかで聞いたことがある、
何やったけえ…。」と気になってしまいました。

そしてオチが「子は鎹(かすがい)」ときたところでやっと
「『子は鎹』やんかあっ!」と思い出しました。

一昨年に大日寄席で露の都さんで聞いた噺でした。
江戸になると雰囲気も変わるもんですね。


・仲入り(15:15~15:30)

・長短(15:30~15:55)枕15分

金比羅船々の出囃子で、今度はうぐいす色(?)のお着物、羽織で出てこられました。

枕は「ナチュラルキラー細胞」について。
花緑さん曰く、ガン細胞は1日8000個作られていて、毎日免疫力で倒していると、
笑うとそのナチュラルキラー細胞が活性化するとか。
泣くのもいいとか。
「ちょっとだるいなと思ったら、お家で休むんじゃなくて落語を見に来てください。」
なんておっしゃってました。

あとは文字のお話「光」という文字を考えた人は人の後ろに後光が見えていたんだとか。
「へえ~」って思っちゃいました。
情報社会なので、情報をチョイスして暮らしていかないと、とか力説されてましたね。
花緑さん、何かあったのかなあ…。

花緑さんの師匠5代目小さんさんの十八番だったそうです。
「だから、ボクの十八番とは限らなぁ~い。」とかおっしゃってましたけど。

気の短い男と、気の長~い男。2人はなぜか友達。
気の短い男の家に長い男が遊びに来て、会話をする。
それだけのお噺。

これはどれだけ、2人の違い、特に長さん(気の長い男)を演じるかに
かかっているお噺だと思いました。

長さんのゆ~っくり煙草を吸う仕草が最高に面白かったです。
表情も良くって。

席が2列目だったので、はっきり見えて良かったです。
特に前のほうのお客さんのほうが笑っていたような気がしました。
ここ以上の広い小屋ではできない演目かもしれませんね。

もう一回、東京の落語専門のところ(なになに亭とか)で見てみたいなあ。


・二階ぞめき(16:05~16:25)枕(?)10分

続いて、このお噺は3代目小さんが上方から江戸にもってきたそうです。
今じゃ上方ではほとんどされないそうです。

花緑さんご自身は若旦那が似合うとおっしゃってました。
小さん師匠は長屋の住人が似合うとか。
それはなぜかと言うと、小さん師匠はたたき上げで昔は苦労したと、
花緑さんは師匠のおかげでそこそこの生活ができたからだとか。
何を言うてはんねんやろう、花緑さん。おもしろいわぁ。

吉原通いが続く若旦那。困った番頭は女郎を囲うから通うのをやめて欲しいと懇願。
しかし、若旦那は吉原通いが好き、ひやかし(歩いてみて周るだけ)がたまらなく好きだといって
やめようとしない。
そこで番頭は店の二階を吉原そっくりに作り変える。
よろこんだ若旦那。しかし彼以外誰もいない。
ひとりで女郎とのけんかや、止めに入る男まで3役を演じる。

ほんとに、ばっかばかしいお噺です。
それだけに、勢いと間が大切でしょうね。
わたし、この手のお噺大好き♪やっぱり関西人なんやなあ。

花緑さんの若旦那、ご自身がおっしゃるようにお似合いでした。
特に最後、3人けんかをしてるときに、「かめはめ波」とか「ライトセーバー」なんかが
出てきてむちゃくちゃウケてしまいました。
花緑さんと同年代だからこういうのって嬉しいですね。

お噺が終わって、「またやります。」とおっしゃって、
いつもの通り深々とおじぎをされて幕が下りました。

やっぱり花緑さん大好きだなあ
高座に出てこられるだけで、自分の口角があがってるのわかるもんなあ。

次はいつお会いできるかなあ。
楽しみです♪
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9/18「立川談春独演会」

2010年09月18日 | 落語
今日(9/18)兵庫県立芸術文化センター中ホールで催された
立川談春さんの独演会に行ってきました。

補助椅子が出されていたほど、満席。
やっぱり大人気ですね、談春師匠!

<1>牡丹燈籠~御札はがし(15:05~16:15)

舞台に青い布で覆われた高座、白いお座布団、白の屏風がありました。
こげ茶色の夏ものの着物に黒の羽織を着てはりました。

やっぱりマクラは毒素満載。
へぇっと思ったのが、上方に人情話がないのは文楽があるからとか。
ほんとでしょうか。

それから、九月なのにまだ着物は夏物を着てるというお話から、
どなたか(お名前失念しました)が、1年中同じ着物で通すなら
襦袢は絽で、着物は単、羽織が袷を着ればいいとおっしゃってたとか。
ああ、なるほどって思いました。

15分後ぐらいから本編。
薄暗かった客席が真っ暗になりました。

長屋暮らしの伴蔵の元に、夜な夜なカランコロンと音を立てて、
牡丹燈籠を持ってやってくる幽霊。

恋焦がれた新三郎に合いたいが、御札と首にかけている仏像のせいで合えない。
取って来てほしいと頼まれて…。

伴蔵とお峰が新三郎に雇われて長屋に住んでる状況を、
むちゃくちゃ早口で解説されてたんですが、
それがすーーっと頭に入って、舞台が長屋に変わってました。
すごい話術です。

伴蔵とお峰が画策する件は大笑いしました。
最後は新三郎が幽霊にやられて、骸骨がいる状況が自然に浮かんできました。

約1時間の長編でしたが、あっという間に過ぎてしまいました。
やっぱりすごすぎ。

牡丹燈籠はこの「御札はがし」の前後の噺があるようで。
全部聞いてみたいです。


<2>厩火事(16:30~17:27)

羽織なしで、薄茶色(?)のお着物でした。

マクラはお弟子さんが高学歴の方が多いとかで、落語家の間で争ってるとか何とか。
昇太さんには東大法学部総長賞の方や、志の輔さんにはエール大学卒業して
社会人になってやめた方がいるとか。

「総長賞」で客席が「ぽかん」としていると談春さんが「朝早く毎日通った学生じゃないんですよ」と言うと、笑いが。
「ああ、なるほどこっちなんですね。今わかってもしかたないんですけど。」って納得されてました。
たぶん、「へぇ~」とか「ほぉ~」って、とにかく「すごいなあ」と思うところだったんですね。
「総長賞」って私も知りませんでした。一般名詞なのかしらん。

最後に「弟子を持ってから師匠のありがたさがわかる」っておっしゃられたのが印象的でした。

15分くらい経って、本編。
今度は客席の照明は明るいままでした。

朝、夫とけんかした髪結い。愚痴を聞いてもらいに夫の先輩のところに行く。

髪結いのぽんぽんぽんぽんとマシンガントーク炸裂。
一言一句全部頭に入ってきて、また大笑い。
特に、大工が孔子の馬よりも弟子を大事にしたという話を受けて、
髪結いが想像で、孔子が弟子に体罰を加えるという件は最高でした。

このお噺もあっという間に終わってしまいました。

談春さんって人情噺と聞いてましたので、今回もそうなのかなと
覚悟して(どんな?)行ったんですが、いやぁ、もう、むちゃくちゃ面白かったです。
こうして、どんどん私の落語上手い人レベルをあげてくださるわけです(^_^;)

今回は談春さんの写真集を購入すると、サインして直接手渡ししてくださる特典がありましたが、私は今回パスしました。

12月にNHKホールで「芝浜」をされるとか。
行きたいですが、行けません(T_T)

まあ、次の次の機会に期待します。
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8/22「桂米團治と粋な仲間たち」中村壱太郎

2010年08月22日 | 落語
高槻現代劇場 中ホールで催された、「桂米團治と粋な仲間たち」に行って来ました。

<1> 桂佐ん吉(15:00~15:13)

仲間と「ん」のついた言葉を言い合って、その数だけ田楽を食べれる。

マクラは「大阪と東京のオバちゃんの違い」について。
この手のネタは本当に多いですね。


<2>稽古屋 桂米團治(15:15~15:36)

うぐいす色(?)のお着物に濃い緑(?)の羽織をお召しでした。

マクラはイギリスで英語で落語をされたとかいうお話でした。

女にもてたいなら踊りのひとつもできなければと、踊りの師匠のところへ
習いに行く男の話。

踊りのお師匠さんが色っぽくてよかったです。


<3>鼎談(15:36~16:10)桂米團治、中村壱太郎、吉村古ゆう

葛西聖司さん司会で御三人の鼎談。
どんなお話になっても、詳しい解説を交えて進行されます。
すごいです。さすが!
まるで「芸能花舞台」を見ているようでした。

吉村古ゆうさんは中学生の時にテレビでお師匠さんが素踊りで
娘道成寺を踊っているのを見て、弟子になろうと思われたとか。

「へぇ~。」って思ったら、古ゆうさんの隣に座られてる壱太郎くんも
「へぇ、そうなんですか。」みたいな顔をされてました。

壱太郎くんに関しては3月の南座「曽根崎心中」の感想。
お父様の翫雀さんと恋人役をされるのが初めてだったとかで
稽古では何とも思っていないけれど、舞台で演じていて
あるとき「一体ボクは何をしているんだろう」って思ったことがあったとか。

米團治さんの「一度、女形さんにお酌をしてもらいたかったんです。」ということで、
壱太郎くんは歌舞伎の女形、古ゆうさんは上方舞で扇でお酌。

壱太郎くんは「あまり見ないで下さい、緊張します。」なんて言いながら
米團治さんの隣に座るとふっと、女になっちゃって、「どうぞ」なんて言ってお酌。
米團治さんも言われてましたが、お酌をした後の顔から肩にかけての仕草が
ものすごく色っぽかったです。

古ゆうさんは「2種類あります」ということで、何やらお能にあるお酌と
上方舞のお酌をされました。
もう、色っぽいのなんのって。お袖遣いがすごく色っぽかったです。

あと印象的なお話が、米團治さんと古ゆうさんが女を演じるときは
お腹に自分を持っていなければいけないとおっしゃったのに対して、
壱太郎くんは、全てなりきらないといけない。
顔をつくるときから役になりきっている、とのことでした。


<4>上方舞 小簾の戸 吉村古ゆう(16:15~16:37)

着流しで女舞。姿格好は男なのに、女にしか見えませんでした。
のり移っているというか、何と言うか。素晴らしい!
踊りは苦手の私ですが、眠るどころか目を見開いて「じーーーっ」と見てしまいました。
ちょっと、これから踊りの見方が変わるかもって思いました。
音楽も三味線だけじゃなくて、二胡(?)みたいな楽器もあって
なんともなまめかしく、よかったです。


<5>三枚起請 桂米團治(16:42~17:22)

一人の女郎に起請文をもらった男3人。こぞって女郎のところへ押しかける。

高杉晋作が作ったといわれる都都逸
「三千世界の烏を殺し主と朝寝がしてみたい」がオチでした。

古ゆうさんの舞が頭から離れなくて、ちゃんと聞けなかったのが
ちょっと残念でした(T_T)
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6/5「第三回 大日寄席 爆笑上方落語会」桂春蝶、月亭八方ほか

2010年06月05日 | 落語
今日(6/5)大阪・守口市にある、ムーブ21で催された
「第三回 大日寄席 爆笑上方落語会」に行ってきました。

今回のお目当ては、桂春蝶さんと月亭八方さん。
上方の落語家さんで、聞いてみたいと思っていたお二人が出演ということで
楽しみでした(^^♪

お客さんは年配の方が多く、決して若くない私がもしかしていちばん若かったかも(^_^;)
もっともっと若い方も落語を聞いて欲しいなあと思います。


<1>「花色木綿」露の紫 14:05~14:22

何もない家に空き巣が入る。そこの家主は家賃がたまっていて
家賃が盗まれたとウソをついてやり過ごそうとする。
「出来心」ともいうお話です。

女性の落語家さん。露の都さんの3番目のお弟子さんで、
まだ入門されて2年とのこと。
声がすごくはっきりしていて聞きやすかったです。
男物のお着物を着られていました。
ボーイッシュな感じでお似合いでした。


<2>「母恋いくらげ」桂春蝶 14:23~14:45

露の都さんがまだ着いてらっしゃらないとのことで
マクラが長め(^∇^)
おばちゃんのお話や、昨年春蝶襲名公演で初めてお母様が見にこられたこと。
今日の緑と白のお着物を「抹茶パフェみたいやなあ」と言われたとか、
後輩の漫才師の片方と食事に行く約束をしたら、相方と稽古の約束をしていて
ケンカになった、それで「お前、もし(春蝶さんじゃなくて)鶴瓶さんに誘われたら行くやろ。」
とか。
昨年お子さんが生まれて、生きる目的が全部埋まったとか。
「あ、都さん着かれましたか、はい、噺はすぐ終わりますから。」と笑いをとられて始まりました。

初めて一人で海を泳ぐことができるようになった電気クラゲの子供。
大波にさらわれて、砂浜の水溜りに取り残されてしまう。
遠足のバスからほかされたミカンの皮を母親だと思い、必死に守る。
最後は亀に助けられて「一皮むけた」。

あまり落語の場数は踏んでませんが、いちばん一般ウケする話じゃないでしょうか。
いきなり体をクネクネくねらせて「タコです。」から始まるんですから。
イカ、高座に腹ばいになってヒラメ、カレイ。亀に、そしてクラゲ。
それぞれキャラクターが全部違ってて、それをジェスチャーつけながら代わる代わる
話されてて、大変でしょうねえ。
特に、クラゲのお母さん、色っぽかったです(*^_^*)

女性を演じられる際、素の声で話される方と、声色も変える方がいらっしゃいますが
後者はオ○マみたいな方が多い気がします(^_^;)
しかし、春蝶さんは女でした。
普通のお声もかっこいいし、ミカンの食べ方もむちゃくちゃ上手でした。
それから、黒い羽織についていた、羽織紐がおしゃれでした。
やっと上方で若手の落語家さん、見つけた(*゜ー゜*)って感じです。


<3>「堪忍袋」露の都 14:45~15:09

これの前に繁昌亭があったらしく、「南森町から何分の電車に乗って…」と
おもしろ可笑しく説明されてました。
あと、電車の中の面白い人のお話が軽くありました。

夫婦喧嘩の仲裁に入った家主、堪忍袋に不満を言って後は笑って過ごせと。
その袋が皆の不満にいっぱいになって…。

夫婦喧嘩のマシンガントークが炸裂って感じで、ポンポンと台詞が調子よく
聞いていて気持ちよかったです。
ちょっとずれると、面白くないと思いますが、さすがですねえ。
繁昌亭に行ってみようかなあ(,_,*)

帯が昨年と同じ白地にあやめ(?)、水色の帯締めでした。
すごく欲しいと思っていたのでよく覚えていました(^_^;)

中入り(10分)

<4>「パペット落語」 笑福亭鶴笑 15:20~15:37

「今、八方さんが着替えてはります、はい、すぐ済みますから。」と
始まったパペット落語。

話は三蔵法師と孫悟空が怪物をやっつけるというもの。
すごかったです<(""0"")>
両足にマスコット、手品もやりながら、お腹にぶら下げた袋から
マスコットが次から次へと出てくるんです。
二人場織りを一人でやってるような…。
ゴムのついた怪物(?)を客席に投げたりして。
会場が大爆笑の渦。

道具はみんなご自身で作られてるそうで、手作り感満載。
声がものすごく大きくて、ハキハキされてて聞きやすかったです。

普通の(?)落語も聞いてみたいです。
あ~面白かった(^^♪


<5>「算段の平兵衛」月亭八方 15:37~16:13

白いお着物に白い羽織、爽やかなお衣装で登場の八方さん。
どうも、トーク番組のイメージが強くて、落語されるの?って思ってました。
あ゛~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
八方さん、すみません、申し訳ございませんm(_ _;)m

テレビで見る八方さんと、全く別人、名人という雰囲気。
会場も直前のパペットのザワザワした感じから、引き締まった雰囲気に変わりました。

マクラはツイッターを始められたとか、奥様からの電話は怖いとか。
テレビみたいなのかと思っていたら…
あ゛~雰囲気がまるで違う(>_<)語り口調が上品な落語家さんやん。

妾を囲っていた庄屋、妻に知られてしまったが、村を追い出すわけにもいかず
算段の平兵衛という男に相談すると、平兵衛は嫁にとるという。
庄屋からの嫁入り道具や持参金で贅沢三昧の平兵衛だが
それも底をつく。
そこで、妻を使って庄屋から金をとろうとする算段。
しかし、あっさり庄屋を殺してしまい…。

途中「らくだ」みたいに庄屋の死体を背負って盆踊り(お囃子付き)をする件があったり
見所満載。
平兵衛が庄屋の死体で2回お金を稼いだのを、按摩にバレタというところで
終わっちゃいました。
続きが気になるところです。

また聞きたいなあ(^_^)


今回、八方さんの素晴らしい落語を聞いて思いました。
多分、他にも誤解してる落語家さんがきっといるはず。
敬遠せずに、聞いてみよう( ゜ー゜)( 。_。)

来年は誰かなあ…
楽しみに待ってます(^^♪
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4/29 上方落語まつりinミナミ「おもしろ落語会」

2010年04月29日 | 落語
4/28~30の期間、「上方落語まつりinミナミ」と題して、
関西の落語家が事務所の垣根を越えて、
大阪・ミナミで一斉にいろいろな落語会が開かれています。

その中のひとつ、今日(4/29)大阪・鶴橋の「雀のおやど」で催された
「おもしろ落語会」に行ってきました。

会場の「雀のおやど」、今回初めて知りました。
鶴橋駅から、すぐそこ、徒歩1分というところにあり、
中はというと、座布団が4つ×15列並んだ細い空間で
いちばん奥に、腰の高さぐらいの高座があるだけ。

これまで、サンケイホールとか、南座とか、文楽劇場とかでしか
落語を見たことがなかった私にとって
なんか、すごくディープな体験ができました。

JRの高架沿いなので、ときおり「ガタン、ゴトン。」と聞こえてきたりして。



午後3時開演

1.桂かい枝「ハル子とカズ子」(15分)
ご自身の創作だそうです。おばあちゃんの会話。
一度これをテレビで見て面白かったので
今回この方目当てで行ったのですが、生で観れて嬉しかったです。
また別のもっと長いお噺が聞きたいです。

2.桂雀喜(じゃっき)「軽石屁」(20分)
お伊勢参りの帰りの2人連れ。片方が騙して駕籠に乗ってしまう。
腹の立ったもう一人が先回りして、駕籠かきに軽石入りのお酒を飲ませて…。
小物使いが上手やなあって思いました。

3.桂出丸(でまる)「寄合酒」(20分)
マクラでいきなりデジカメを取り出して、客席を撮ったり
お客さんに自身を撮ってもらったりして、いい雰囲気でした。

男たちが集まって、それぞれ持ってきた食材を料理して酒宴を開こうとするが…。
鯛をさばこうとすると、犬がやってきて「頭いてもうたれ」と言われて頭を犬にやったり
する件が面白かったです。

4.桂楽珍「半分垢」(30分)
徳之島ご出身だそうで。息子さんが朝青龍の付き人だったそうです。
「今日のお客さんは蒟蒻問答でいきます。」と言われると
前のお客さんが「前に聞いた。」と。
すると「わかりました。半分垢でいきます。最近やってないんやけどな…。」と言われながら
はじまりました。小さい小屋ならではですね。

関取が江戸から大阪に戻ってきて(?)いて、ご贔屓さんが関取のご機嫌伺いにやってくる。
調子に乗って、大げさに応答する妻に関取が「謙遜という言葉を知らないか。」としかりつける。
それで妻は、今度は逆のことばかり。

なんとなく、江戸落語で聞いてみたいお噺でした。

中入り(10分)

5.林家小染「太鼓腹」(25分)
鍼灸を習ったばかりの若旦那。試した猫は死んでしまう。
誰も刺さしてくれない。そこで茶屋で太鼓持ちにやらせることに。

なんか、痛~いお噺でした。

6.笑福亭仁嬌「崇徳院」(30分)
商家の若旦那が恋煩いで寝込んでしまった。
熊五郎は相手の「水も滴るいい女」を探してあちこち聞いて回る。
手がかりは「瀬をはやみ 岩にせかるる 滝川の」という崇徳院の上の句のみ。
あるきっかけで見つかるが。

さすがベテランさんですね。すごく噺がすっと耳に入ってきました。
30分という気がしなかったです。

午後5時半終演


終わって外に出ると、次の落語会に出演の桂九雀さんが立ってはりました。
「くじゃくさ~ん」ってお声を掛けたい衝動に駆られましたが、
そういう雰囲気でもなかったので、「あ、くじゃくさんや、くじゃくさん。」
なんて思いながら、会場を後にしました。
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3/6 立川志の輔独演会

2010年03月07日 | 落語
今日(3/6)国立文楽劇場で催された、立川志の輔さんの独演会・昼の部に行ってきました。

何度も最寄り駅の日本橋には行っているのですが、
文楽劇場に入るのは初めてで、7番出口から出るのも初めてでした。
通路が他のところよりキレイで、公演のポスターがいっぱい貼ってあって、
階段の壁は定式幕のデザインでした。

1階は食べ物のお店やら、資料室などがあって、
2階が劇場なんですね。
エスカレーターが妙にゆっくりでした。

■□■

出来心 立川志の春(14:00~14:15)

初めて空き巣に入ったのが、おじやとふんどししかない部屋だった。
そこに住人が戻ってきたが、店賃がたまっていて…。

志の輔さんの3番目のお弟子さんだそうです。
大阪出身で8才まですんでらしたとか。
大阪弁はだめだそうです。


三方一両損 立川志の輔(14:15~14:50)

3両が入った財布と印形を拾った金太郎。
持ち主に届けようとするが、金を受け取らないので大喧嘩。
大家も入って、大岡越前のお白洲となるが…。

モスグリーンのお着物に茶色の袴をつけてらっしゃいました。

マクラは冬季オリンピックの話。
また、大好きなコーヒーの小ネタがありました。
オチの前に私は笑いをこらえるのに必死でした。

大岡越前が登場するところで、

「わ~わあ~、わわわわわぁ~わわ~ぁ~♪」

と、加藤剛の「大岡越前」のテーマを歌われて、むちゃくちゃウケてしまいました。
時代劇好きで良かったと思います。


仲入り(15分)

紺屋高尾 立川志の輔(15:05~16:10)

筋書きについては、省略。(2009/5/24の日記参照)

桃色のお着物と羽織で、春らしいお衣装でした。

マクラは松山城に登られて、正岡子規の「松山や秋より高き天守閣」という句が
たいしたことないと思っていたら、実際お城を見るとその通りだったというお話や
(松山城に行ってみたくなりました。)

とべ動物園の白熊ピースに会いに行ったというお話、
旭山動物園のオランウータンの話。

ほんと志の輔さんって、しょーもなぁいお話が天才的に面白いです。


3日間何も食べずに寝込んでいる…と噺に入られると

「あっ!紺屋高尾やん。」って思ってしまいました。

昨年、同門の談春さんで聴いたお噺で、いけないと思いながら
ついつい比べてしまいました。

3年我慢して15両貯めるというところで、
「ここで噺が終わると公演時間が合わないので…」とか、

主人公の職人が吉原に行く件で、
「今で言うと吉原は、ディズニーランドのように明るい場所だったんですねぇ。」とか

途中で休憩みたいなところがあったり、

ちょくちょく「くすくすっ」と笑えるところがあったりと
すごく聴きやすかったです。


同じお噺でも雰囲気が違っていて、今回良い勉強になりました。

まさか取れるとは思っていなかった今回のチケット。
前回から間もないのに、又行けるなんて本当ラッキーでした。

今度はいつ行けるかなあ…。
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2/25 柳家花緑独演会「花緑ごのみ」

2010年02月25日 | 落語
今日(2/25)大阪・シアタードラマシティで催された
柳家花緑さんの独演会「花緑ごのみ」に行ってきました。

今回はサイン会がなく、何かを購入するとサイン入りのカードがもらえるというものでした。

とりあえず、席はほとんど埋まっていました。

■□■

・牛ほめ

父親からおじさんのところへ行って
新築した家をほめるようにことずけられた与太郎の話。

花緑さんは与太郎が上手いなあと思いました。

ベージュのお着物にクリーム色の羽織でした。

枕はフィギュアスケート女子の話。
昨日はショートで明日はフリー。明日じゃなくてよかった。
(確かにそうだと思います。日本人がどうとかじゃなくてフィギュアファンな私なので)
花緑さんが知らなかった鈴木明子選手は今くるよさんに似てるとか言ってました。

昨年の彦根の落語会で、落語は歌舞伎のような口調で難しいものだと思われていた
ということに驚いたということで、歌舞伎の真似をされて笑いを誘っていました。

あと落語ブームは来ていない、落語のおもしろさはバレていないとか
今回のチケットの売れ行きは緩やかで、全員席があってラッキーだとかなんとか…。


・お節徳三郎・下 刀屋

人を斬りたいと言って刀屋を訪れた徳三郎。
実は大店の奉公人で主人の娘と恋仲になったために暇をだされた。
娘は他の男の婿になるという。二人とも殺して自分も死のうと
刀屋を訪れたが…。

花緑さんでの人情噺っぽいのは初めて聞きました。
刀屋さんが徳三郎を諭す件は聞き入ってしまいました。

先ほどのお着物に、羽織をうぐいす色に替えられて登場です。

枕は子供の頃お母様と後楽園にマイケルジャクソン公演をスタンドから
5mmぐらいのムーンウォークをする彼を見たとか、
ムーンウォークの練習を始めたのはベストテンで田原俊彦さんがやっていたからだとか。

シンクロニシティの話。
昨年のTV番組「家族に乾杯」で訪れた馬肉屋さんにあった掛け軸が
お味噌汁の「あさげ」や「ゆうげ」の書家のものだったという話。
NHKの演出かと思っていましたが、どうやら偶然の一致だったようで…
でもほんとかなあ。

・仲入り

・三軒長屋

鳶頭夫婦、質屋の隠居の妾、道場主の三軒長屋。
両隣がうるさくて我慢できないという妾のために、質屋が家質をとったから
両隣は立ち退かせようとするが、鳶頭と道場主が画策して…。

知ってるぞ、この噺…と思ったら、昨年観た舞台「江戸の青空」にあった噺でした。
登場人物が多くて、むちゃくちゃテンポ良くて、ほいほいとお噺が進みました。

枕はあまりなく、すぐ噺に入られました。そりゃ長編ですもんね。

舞台の台が赤から紺色、座布団が白に変わっていて、
黒の羽織、お着物の花緑さんでした。
袖からちらっと見える紅色の襦袢が色っぽかったです。


昨年12月に覚えられたばかりだそうです。
何年後か又聞きたいですね。

最後に落語はポピュラーミュージックではなくて
ジャズなようなもの。
お客さまの縁を大切にしたいとおっしゃっていました。

やっぱり花緑さんのお辞儀が大好きです。


平日ということで、行けるかどうか心配でしたが
何とか行くことができて本当良かったです。

次は11月にあるそうです。また楽しみです♪
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