昨日(2/7)京都文化博物館3階のフィルムシアターで『折鶴お千』(1935年)を観てきました。
お千…山田五十鈴
秦宗吉…夏川大二郎
浮木…羅門光三郎
熊沢…芝田新
監督…溝口健二
雨の万世橋駅、上りも下りも遅れが生じ、ホーム、待合室には人がごった返していた。
その中にお茶の水病院で勤める医師秦宗吉は神田明神の森を眺めながら思いにふけっていた。
田舎から医師として成功せんとしていたが、かなわず明神の森で自殺しようとしていたところ悪徳古美術商熊沢に囲われているお千に救われる。熊沢の店でこき使われる宗吉。
しばらくたって熊沢たちが捕まり、二人の生活が始まったが、金が底をつき、宗吉を立派な医者にするため身を売るお千だが、それもつかの間お千も捕まってしまう。
雨の万世橋駅。待合室で急病人が発生。急病人を診察する宗吉。その急病人は変わり果てたお千だった。
泉鏡花の『売食鴨南蛮』が原作だそうで、それで溝口監督ときたら、結末は悲惨やろうなあと覚悟はしていましたが、やっぱり『滝の白糸』系(?)でした。
無声映画鑑賞は初体験。弁士風(?)の声が台詞の字幕とともに流れます。
字幕が古文みたいで「~~だらう。」「~~して呉れ。」とかの古い言い回しはともかく、漢字のくずしが古文書みたいで、難しかったです。
最初の30分ほどはこんな感じで慣れないためか、つらかったのですが、いつの間にか山田五十鈴さんのすばらしい演技に引き込まれていました。
舞台はいったい何時代だったんでしょう。、今では都会にいきなり鳥居がある神田明神の周りに何もなく、後ろに森が広がっている描写や、男坂の階段?のまわりも森みたいで、なんだか新鮮。
お千が住む長屋も入り口が障子で、向かいの家は「錺(かざり)」って読めない字が書いてあったり、まるで江戸時代なんですが、水道があったり、郵便ポストがあったり。明治?大正?
いろんな意味で難しい映画でしたが、観ることができて良かったです。
お千…山田五十鈴
秦宗吉…夏川大二郎
浮木…羅門光三郎
熊沢…芝田新
監督…溝口健二
雨の万世橋駅、上りも下りも遅れが生じ、ホーム、待合室には人がごった返していた。
その中にお茶の水病院で勤める医師秦宗吉は神田明神の森を眺めながら思いにふけっていた。
田舎から医師として成功せんとしていたが、かなわず明神の森で自殺しようとしていたところ悪徳古美術商熊沢に囲われているお千に救われる。熊沢の店でこき使われる宗吉。
しばらくたって熊沢たちが捕まり、二人の生活が始まったが、金が底をつき、宗吉を立派な医者にするため身を売るお千だが、それもつかの間お千も捕まってしまう。
雨の万世橋駅。待合室で急病人が発生。急病人を診察する宗吉。その急病人は変わり果てたお千だった。
泉鏡花の『売食鴨南蛮』が原作だそうで、それで溝口監督ときたら、結末は悲惨やろうなあと覚悟はしていましたが、やっぱり『滝の白糸』系(?)でした。
無声映画鑑賞は初体験。弁士風(?)の声が台詞の字幕とともに流れます。
字幕が古文みたいで「~~だらう。」「~~して呉れ。」とかの古い言い回しはともかく、漢字のくずしが古文書みたいで、難しかったです。
最初の30分ほどはこんな感じで慣れないためか、つらかったのですが、いつの間にか山田五十鈴さんのすばらしい演技に引き込まれていました。
舞台はいったい何時代だったんでしょう。、今では都会にいきなり鳥居がある神田明神の周りに何もなく、後ろに森が広がっている描写や、男坂の階段?のまわりも森みたいで、なんだか新鮮。
お千が住む長屋も入り口が障子で、向かいの家は「錺(かざり)」って読めない字が書いてあったり、まるで江戸時代なんですが、水道があったり、郵便ポストがあったり。明治?大正?
いろんな意味で難しい映画でしたが、観ることができて良かったです。
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