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夜の町探訪シリーズ 15)

2011-08-07 02:19:55 | 日記
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料理小林
肴町に料理小林という古い店があった。数々の逸話が残っている。

私が伺う様になったのは、昭和60年頃からである。

お酒に滅法強い勝恵姉さんの話、大ママ久子さんと文子さんの芸者、半玉の時代の話、

大広間での久子さんのお祝い会での話、小部屋での久子さんと津軽出身のお客さんとの

話。

久子さんのお祝い会、突然久子さんが大粒の涙をこぼした。梅多㐂のママ、小志ん姉さん

も見えていて余程嬉しかったのではなかろうか。

“泣いたりしてごめんね、さあ飲みなおししましょ”

梅多㐂のママ、大崎陽子さんお元気だろうか。

何回行っても、玄関の前にお塩だけ盛ってあって暗かった時。

板屋町のNTT前に新装開店した時、ママが里枝子さんの時、勝恵姉さんの時。

お酒と、梅くらげののった特製の冷やっこと、肴は活きた鯵のたたき、竹筒にのった三

つの三角形の焼おにぎりと、お漬物、お茶、話題は尽きない。

文さんを本気で褒めても、“えつへへつへ、つらいやあ、お上手云って”と言って取り

合わない。

久子さんは、“私あんなの貰うの、初めてだから嬉しかったわ”と言ってくれて。

馴染みっていいよね。

私が体調を崩し、平成23年の7月に3年振りに訪れた時には、別の店に変わっていた。

ショックであった。