川中美幸 越前岬、豊後水道
越前岬(1982)
きこえるはずない汽笛を聴いて
飲めば泣きそな ひとり酒
ついてゆきたい ついてゆけない
燃やす切符の残り火が
あなた消えます あなた消えます
越前岬
しあわせ欲しがる 女の夢が
いつかあなたを駄目にする
これでいいのね 悔いはないのね
遠くなる程 逢いたくて
あなた恋しい あなた恋しい
越前岬
豊後水道(1988)
背のびした恋破れ
なぐさめる人もなく
信じていたのに
あなたはもう来ない
やせた女の旅路には
やさし過ぎるわ春の海
こぼれ散る紅椿
流れにひきこんで
何を急ぐか豊後水道
この海が銀河なら
逢う瀬もあるけれど
ちかくて遙かね
あなたとわたしには
岬めぐればまた入江
人の情に出会えそう
辛口の地の酒を
海辺の宿で飲み
何を歌うか豊後水道
注)
私は早春や初夏に、何回か越前岬を訪れているうちに、何んとなくこの歌を歌う様になっていた。
豊後水道は、紅い椿の花が一つ、大海を流れてゆく様子にひかれる。
越前岬(1982)
きこえるはずない汽笛を聴いて
飲めば泣きそな ひとり酒
ついてゆきたい ついてゆけない
燃やす切符の残り火が
あなた消えます あなた消えます
越前岬
しあわせ欲しがる 女の夢が
いつかあなたを駄目にする
これでいいのね 悔いはないのね
遠くなる程 逢いたくて
あなた恋しい あなた恋しい
越前岬
豊後水道(1988)
背のびした恋破れ
なぐさめる人もなく
信じていたのに
あなたはもう来ない
やせた女の旅路には
やさし過ぎるわ春の海
こぼれ散る紅椿
流れにひきこんで
何を急ぐか豊後水道
この海が銀河なら
逢う瀬もあるけれど
ちかくて遙かね
あなたとわたしには
岬めぐればまた入江
人の情に出会えそう
辛口の地の酒を
海辺の宿で飲み
何を歌うか豊後水道
注)
私は早春や初夏に、何回か越前岬を訪れているうちに、何んとなくこの歌を歌う様になっていた。
豊後水道は、紅い椿の花が一つ、大海を流れてゆく様子にひかれる。